委員会活動
プロフェッショナリズム・行動科学委員会
プロフェッショナリズム・行動科学委員会 Professionalism and Behavioral Science Committee
日本医学教育学会・倫理プロフェッショナル委員会活動2013
生命医療倫理教育に有用な映画作品リスト
担当 浅井 篤、長崎 愛、正木左希子、児玉聡、長尾式子、武 ゆかり
監督、作品名、年代、国、「一言コメント」、および「特にお薦め: 」(全編の鑑賞が強く推奨される作品)
関連リンク
日本語
英語
INDEX
- 生命医療倫理総論
- インフォームド・コンセント・病状告知
- プライバシー
- 終末期医療
- 超高齢化社会と医療
- 生殖医療
- 医学研究
- 公衆衛生と差別・人権
- 高度先進医療(臓器移植を含む)
- 医療資源配分・医療制度
- 精神医学および性に関わる問題
- 医のプロフェッショナリズム
- その他
1 生命医療倫理総論
- フー・メイ監督『孔子の教え』(2009年、中国):『論語』の世界
- メル・ブルックス監督『珍説世界史パート1』(1984年、米国):モーゼの十戒のエピソード
- ジェイソン・ライトマン監督『サンキュー・スモーキング』(2005年、米国):議論の重要性(浅井)
- 中原俊監督『12人の優しい日本人』(1991年、日本):きわめて日本的な判決法
- マイケル・ジョン・ウォーレン監督『レント』(2008年、米国):尊厳(dignity)とは何か(映画とブロードウエイ・ミュージカル版の翻訳の違い)
- バディ・バン・ホーン監督『ダーティハリー5 デスプール』(1988年、米国):死亡予想賭博と人間の尊厳
- ブレット・ラトナー監督『Xメン ファイナル ディシジョン』(X-men The final stand、2006年、米国)、およびブライアン・シンガー監督『X-MEN1、2』 (2000、2003、2006、米国):正常と異常、疾患の定義
- ダミアン・ダンテ・ウェイアンズ監督『最強絶叫ダンス計画』(2009年、米国):尊厳とインテグリティーのエピソード、『(フェイムならぬ)ゲイ』エピソード
- アラン・J・パラク監督『ソフィーの選択』(1982年、米国):究極の選択( 浅井)
- グザヴィエ・ヴィーヴィワ監督『神々と男たち』(2010年、フランス):信仰、選択、議論 ( 浅井)
- ダニー・ボイル『トレインスポッティング』(1996年、英国)選択しないこと
- アラン・パーカー監督『ザ・ウォール』(1999年、英国):教育とは何か
- ヴィセンテ・アモリン監督『善き人』(2008年、イギリス・ドイツ):ナチス優生思想とひとりの善良な人間( 浅井)
- ラッセ・ハルストレム監督『ショコラ』(2000年、米国):しきたりと伝統と自由人( 浅井)
- ノーマン・ジェイソン監督『屋根の上のバイオリン弾き』(1971年、米国):ユダヤのトラディション( 浅井)
- ニコラス・ハイトナー監督『クルーシブル(The Crucible)』(1996年、米国):「命よりも大切なもの」
- アラン・レネ監督『夜と霧』(1955年、フランス):アウシュヴィッツ強制収容所(ドキュメンタリー)( 浅井)
- 押井守監督『イノセンス』(2004年、日本):ヒトはどこから人で、人でないか。( 長尾)
- ポール・ハギス監督『クラッシュ』(2005年、米国):人種差別、偏見、階層問題:アカデミー賞作品賞、鑑賞するのにエネルギーのいる作品ですが鑑賞後のスカッとした爽快感が忘れられません。
2 インフォームド・コンセント・病状告知
- ジョナサン・レヴィン監督の『50/50』(2011、米国):悪い病状説明(と「困った」患者・医療専門職関係)( 浅井)
- 佐々部清『ツレがうつになりまして』(2011年、日本):病状説明と患者の理解
- 黒澤明監督『生きる』(1952年、日本):非告知
- イザベラ・コヘット監督『死ぬまでにしたい10のこと』(2002年、スペイン・カナダ):予後告知に対するリアクション
- 堤幸彦監督『明日の記憶』(2006年、日本):告知に対するリアクション
- フランソワ・オゾン監督『ぼくを葬る』(2005年、フランス):予後告知
- パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ監督『カオス・シチリア物語・第二話『月の病』』(1984年、イタリア):妻に対する告知
- ヴォルフガング・ベッカー監督『グッバイ・レーニン』(2003年、ドイツ):母を現実から守る
- ロベルト・ベニーニ監督『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年、イタリア):息子を現実から守る( 児玉)
- ローランド・ジョフィー監督『キリング・フィールド』(1984年、英国):カンボジア大虐殺、嘘をつくこと。
3 プライバシー
- ジョナサン・デミ監督『フィラデルフィア』(1993年、米国):プライバシーの権利( 児玉、浅井)
- マイケル・アンダーソン監督『1984』(1956年、イギリス):プライバシーのない世界
- フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『善き人のためのソナタ』(2006年、ドイツ):プライバシーのない世界とプライバシー(個人生活)がない人生( 浅井)
- ウイリアム・フリードキン監督『エクソシスト』(1973年、米国):警告義務
- マイケル・マン監督『インサイダー』(1999年、米国):内部告発( 浅井)
- フランシス・F・コッポラ監督『カンバセーション・・・盗聴・・・』(1974年、米国):プライバシーを脅かし・脅かされ
- デビット・フィンチャー監督『セブン』(1995年、米国):捜査権の「乱用」(および7つの大罪)
- シリル・コラール監督『野生の夜に』(1992年、フランス):HIV感染にかかったことを、愛する人に伝えるか否か、の葛藤を描いている。
4 終末期医療
終末期における意思決定
- タマラ・ジェンキンズ監督『マイライフ・マイファミリー』(2007年、米国):事前指示と認知症の父
- ハーバート・ロス監督『マグノリアの花たち』(1989年、米国):呼吸器外し
- ブルース・ジョー・ルービン監督『マイ ライフ』(1993年、米国):医学的無益性
- ジュリアン・シュナーベル監督『潜水服は蝶の夢を見る』(2007年、フランス):重度障害における死の願望と生きる決心( 児玉、浅井)
- アーウン・ウィンクラ―監督『海辺の家』(2001年、米国):人生最期の過ごし方(家族とのリユニオン)について
- A.G.イニャリトゥ監督『ビューティフル』(2010年、スペイン・メキシコ):ある男の最期の生き方
- 砂田麻美監督『エンディングノート』(2011年、日本):父の最期を描いたドキュメンタリー
- エリック=エマニュエル・シュミット『100歳の少年と12通の手紙』(2010年、フランス):小児白血病の少年とある女性の交流( 浅井)
- ロブ・ライナー監督『最高の人生の見つけ方』(2007年、米国):二人のがん患者の生き方
- ニコール・カッセル監督『私だけのハッピーエンディング』(2011年、米国):病状説明、治療中止と自分らしい生き方
- 黒沢明監督『生きる』(1952年、日本):余命が短いと知ったとき、人は何をするか。
- 廣木隆一監督『余命1カ月の花嫁』(2009年、日本):余命が短いと知ったとき、人は何をするか。
- ジョエル・シュマッカー監督『愛の選択』(1991年、米国):終末期、闘病:白血病患者の看病をする物語、昔の映画ですが背景などシーンも素敵です。
安楽死・自殺ほう助
- アレハンドロ・アメナーバル監督『海を飛ぶ夢』(2004年、スペイン):安楽死・自殺幇助・四肢麻痺( 児玉、浅井)
- 吉田喜重監督『人間の約束』(1986年、日本):作為(殺すこと)と不作為(死ぬに任せること、または「見殺し」)
- 佐々部清監督『半落ち』(2004年、日本):妻殺し「特にお薦め」(児玉)
- ダルトン・トランボ監督『ジョニーは戦場に行った』(1971年、米国):古典的反戦映画における安楽死願望と看護師
- アンソニー・ミンゲラ監督『イングリッシュ・ペイシェント』(1996年、米国):自発的積極的安楽死( 浅井)
- フィリップ・ノイス監督『ボーン・コレクター』(1999年、米国):自発的積極的安楽死
- ドゥニ・アルカン監督『みなさん、さようなら』(2003年、カナダ・フランス合作):自発的積極的安楽死
- クリント・イーストウッド監督『ミリオンダラーベイビー』(2004年、米国):自発的積極的安楽死( 児玉)
死生観
- 滝田洋二郎監督『おくりびと』(2008年、日本):納棺師とその妻、死穢とプロフェッショナリズム( 浅井)
- イングイマール・ベルイマン監督『叫びとささやき』(1972年、スウェーデン):死してなお ( 浅井)
- 河瀬直美監督『もがりの森』(2007年、日仏):妻を求めて
- フランク・ダボラン監督『グリーンマイル』(2000年、米国):罰としての「不死」
- 君塚良一監督『遺体-明日への10日間』(2013年、米国):東北大震災の犠牲となった人達への尊厳( 長尾)
5 超高齢化社会と医療
認知症
- 豊田四郎監督『恍惚の人』(1973年、日本):古典的作品( 浅井)
- 松井久子監督『折り梅』(2002年、日本):認知症患者の「自己実現」
- リチャード・エア監督『アイリス』(2001年、英国):実話( 児玉、浅井)
- ニック・カサヴェテス監督『きみに読む物語』(2004年、米国):幸せな最期
- 堤幸彦監督『明日の記憶』(2006年、日本):49歳男性、若年性認知症
- イ・ジェハン監督『私の中の消しゴム』(2004年、韓国):20代女性、若年性認知症
- フィリダ・ロイド監督『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年、英国):元英国首相の人生(ナラティブ)( 浅井)
第二の人生
- ガーボル・ロホニ監督『人生に乾杯』(2007年、ハンガリー):老夫婦強盗の活躍( 浅井)
- ロン・ハワード監督『コクーン』(1985年、米国):老後の過ごし方
- スティーヴン・ウォーカー監督『ヤング@ハート』(2007年、イギリス):高齢者コーラスグループのドキュメンタリー
6 生殖医療
人工妊娠中絶
- ラッセ・ハルストレム監督『サイダーハウス・ルール』(2000年、米国):助けたいという思い( 浅井)
- マイク・リー『ヴェラ・ドレイク』(2004年、フランス・イギリス・ニュージーランド):困っている女性を助ける( 浅井)
- ジェイソン・ライトマン『ジュノ』(2007年、米国):養子に出す
- クリスティアン・ムンジュウ『4カ月、3週と2日』(2007年、ルーマニア):全体主義国家における事例
生殖補助医療
- 大谷健太郎監督『ジーン・ワルツ』(2011年、日本):代理出産
- ニック・カサヴェティス監督『私の中のあなた』(2009年、米国):救世主ベビー( 児玉、浅井)
- アンドリュー・ニコル監督『ガタカ』(1997年、米国):デザイナーベビー( 児玉、浅井)
- リサ・チョロデンコ監督『キッズ・オールライト』(2010年、米国):人工授精と出自を知ること
- アラン・プール監督『カレには言えない私のケイカク』(2010年、米国):人工授精
- ニキ・カーロ監督『クジラの島の少女』(2002年、二ュージーランド):子供の性別( 浅井)
- ジョシュ・ゴードン、ウィル・スペック監督『アラフォー女子のベイビープラン』(2010年、米国):精子提供、人工受精
- マイク・リー監督『秘密と嘘』(1996年、英国):出自を知る権利
- ケン・スコット監督『人生、ブラボー』(2011年、カナダ):出自を知る権利
- ロドリゴ・ガルシア監督『愛する人』(2009年、米国、スペイン):出自を知る権利
- 豪田トモ監督『うまれる』(2010年、日本):QOL、子の福祉、中絶、出生前診断など
- イム・グォンテク監督『シバジ』(1986年、韓国):代理母(借り腹)
子供の幸せ
- ベン・アフレック監督『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007年、米国):親権か、それとも(善い親とは?)( 浅井)
- スティーヴン・ギレンホール監督『代理人』(1994年、米国):子供の取り合い(善い親とは?)
7 医学研究
- 熊井啓監督『海と毒薬』(1986年、日本):生体解剖、実話に基づく
- 増村保造監督『華岡青洲の妻』(1967年、日本):動物・人体実験、実話に基づく
- オリバー・ヒルシュピーゲル『エス』(2000年 ドイツ):監獄実験、実話に基づく
- ベニー・マーシャル監督『レナードの朝』(1990年 米国):医学研究の功罪、実話に基づく ( 児玉、浅井)
- ラルフ・ネルソン監督『アルジャーノンに花束を(Charly)』(1968年、米国):医学研究の功罪
- ダヴィッド・デルリュー監督『アルジャーノンに花束を』(2006年、フランス=スイス):医学研究の功罪、障害、幸福 ( 浅井)
- ルパード・ワイアット監督『猿の惑星 創世記』(2011年、米国):医学研究の功罪( 浅井)
- ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『スプライス』(結合)(2008年、カナダ=フランス):科学者の思考
- マイク・ニコルズ監督『エンジェルズ イン アメリカ』(2004年、米国):HIV感染症
- フェルナンド・メイレレス監督『ナイロビの蜂』(2005年、イギリス):医学研究と陰謀( 浅井)
- デイビッド・クローネンバーグ監督『ザ・フライ』(1986年、):自己実験
- レニー・ハーレン監督『ディープ・ブルー』(1999年、米国):研究ガイドライン違反
- ティム・ハンター監督『コントロール』(2004年、米国):新薬テスト(ネタバレ禁止)
- ビリー・レイ監督『ニュースの天才』(2003年、米国):不正行為(ジャーナリズムにおける捏造)
- Joseph Sargent監督『Miss Evers' Boys』(1997年、米国):タスキギー梅毒事件の実話をもとに作成されたドラマ( 長尾)
- ジョエル・シューマッカ―監督『フラットライナーズ』(1990年、米国):医学生たちが臨死体験をするために心臓を止める実験をする
8 公衆衛生と差別・人権
パンデミック
- ウォルフガング・ペーターゼン監督『アウトブレイク』(1995年、米国):究極の選択( 児玉)
- 瀬々敬久監督『感染列島』(2009年、日本):パンデミック時の社会と医療( 浅井)
- スティーヴン・ソダーバーグ監督『コンテイジョン』(2011年、米国):パンデミック時の社会とワクチン投与優先順位( 児玉、浅井)
- 深作欣二監督『復活の日』(1980年、日本):小松左京原作、研究所で作られた猛毒ウイルスが大気中に拡散し人類がほぼ全滅する
ハンセン病
- 塩屋俊監督『ふたたび』(2011年、日本)元患者の社会復帰( 浅井)
- 熊井啓監督『愛する』(1997年、日本):ハンセン病差別と聖女( 浅井)
- 野村芳太郎監督『砂の器』(1974年、日本):ハンセン病差別と「宿命」( 浅井)
- ウォルター・サレス監督『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年、英国・米国合作):チェ・ゲバラの医学生時代
- フランクリン・J・シャフナー監督『パピヨン』(1973年、フランス=アメリカ映画):ハンセン病の島
- ウィリアム・ワイラー監督『ベン・ハー』(1959年、米国):業病の谷
公害問題
- スティーヴン・ソダーバーグ監督『エリン・ブロコビッチ』(2000年、米国)( 児玉)
HIV感染症
- スパイク・リー監督『アメリカのイエスの子ら』(『それでも生きる子供たちへ』の一作、2005年、イタリア・フランス):学校での差別
強制隔離
- デヴィッド・シルバーマン監督『ザ・シンプソンズ・ムービー』(2007年、米国):ドームで隔離
- ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラザ監督『レック』(2007年、スペイン):突然の隔離
9 高度先進医療(臓器移植を含む)
不老不死蘇生を目指す
- ケネス・ブラナー監督『フランケンシュタイン』(1994年、米国):古典の映画化( 浅井)
- ダーレン・アロノフスキー監督『ファウンテン』(2006年、米国):妻を助ける
- ロバート・ゼメキス監督『永遠に美しく』(1992年、米国):不死と美
- リュック・ベッソン監督『アデル』(2010年、フランス):妹を助けるためにミイラを蘇生
- ティム・バートン監督『フランケンウィニー』(2012年、米国):死の撲滅OK
- スティーブン・スピルバーグ監督『A.I.』(2001年、米国):クラニオニクス、人工的に作られた人造人間はヒトか、ヒトでないか。
- アンドリュー・ニコル監督『タイム』(2011年、米国):遺伝子操作、寿命(時間)=通貨、富裕層は不老不死も可能
- りんたろう監督『銀河鉄道999』(1979年、日本):永遠の命(機械)と人の命
臓器移植
- アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『21グラム』(2003年、米国):ドナーの妻、レシピエントの男性、そしてドナーを殺した加害者
- ペドロ・アルモドバル監督『オール・アバウト・マイマザー』(1999年、スペイン):息子を失い旅に。( 浅井)
- 坂本順治監督『闇の子供たち』(2008年、日本):臓器売買( 児玉)
- ボニー・ハント監督『この胸のときめき』(2000年、米国):妻の心臓を持つ女性と
- マイケル・クライトン監督『コーマ』(1977年、米国):臓器獲得の方法論
- ガブリエル・ムッチーノ監督『七つの贈り物』(2008年、米国):贖罪
- ジョン・ウー監督『フェイス・オフ』(1997年、米国):顔面を移植し別人になる。
クローニング
- マーク・ロマネク監督『私を離さないで』(2010年、英) (および臓器移植):運命を受け入れる( 浅井)
- ダンカン・ジョーンズ監督『月に囚われた男』(2009年、英):クローン人間の悲しさ( 浅井)
- フランクリン・J・シャフナー監督『ブラジルから来た少年』(1978年、英):ナチス残党の壮大な計画( 児玉、浅井)
- ニック・ハム監督『アダム』(2004年、米国):失った子供を
- マイケル・ベイ監督『アイランド』(2005年、米国):クローン人間活用法
- ジェイ・ローチ監督『オースティン・パワーズ・デラックス』(1999年、米国):「ミニ・ミー」
- ハロルド・ライミス監督『クローンズ』(1996年、米国):クローン、クローンのクローン、クローンのクローンのクローン、そしてクローンのクローンのクローンのクローン。みんな違う。
- ロジャー・スポティウスウッド監督『シックス・デイ』(2000年、米国):記憶まで伝達
- ゲイリー・フレダー監督『クローン』(2001年、米国):兵器としてのクローン
- スティーブン・スピルバーグ監督『ジュラシック・パーク』(1993年、米国):恐竜
エンハンスメント
- ニール・バーガー監督『リミットレス』(2011年、米国):認知機能強化 ( 浅井)
- トム・ジャドヤック監督『ナッティ・プロフェッサー』(1996年、米国):減量、やせ薬を開発し、自らで試し、自らの身体のエンハンスを試みる。
- 大友克洋監督『AKIRA』(1988年、米国):戦うために超人力を獲得して、兵士として戦うことは正しいことか。
その他
- ミッシェル・ゴンドリー監督『エターナル・サンシャイン』(2004年、米国):記憶消去( 児玉、浅井)
- フランク・オズ監督『ステップフォード・ワイフ』(2004年、米国)洗脳
- 今 敏監督『パプリカ』(2007年、日本):夢を用いた最先端「治療」
10 医療資源配分・医療制度
- 瀬々敬久監督『感染列島』(2009年、日本):人工呼吸器が足りない( 浅井)
- 今村昌平監督『楢山節考』(1983年、日本):お山に行く( 児玉、浅井)
- 天願大介監督『デンデラ』(2011年、日本):お山にいったその後
- ミミ・レダー監督『デープ・インパクト』(1998年、米国):誰が選別され生き残るか
- ニック・カサヴェテス監督『ジョンQ』(2002年、米国):命と金、医療と奉仕( 浅井)
- ジョン・ギラーミン監督『タワーリング・インフェルノ』(1974年、米国):誰が火事の高層ビルから脱出できるか
- トム・シャドヤック監督『パッチ・アダムス』(1997年、米国):無料医療( 児玉)
- ミゲル・サボチニク監督『レポマン』(2009年、米国):人工臓器の取り立て
- マイケル・ムーア監督『シッコ』(2007年、米国):米国医療制度についてのドキュメンタリー( 児玉)
11 精神医学および性に関わる問題
治療者・関係者・家族のパターナリズム
- ミロス・フォアマン『カッコーの巣の上で』(1975年、米国):古典的作品( 児玉)
- スコット・ヒックス監督『シャイン』(1996年、オーストラリア):父と子( 浅井)
- ジョー・ライト監督『路上のソリスト』(2008年、米国):ジャーナリストと統合失調症患者
- ジェームズ・マンゴールド監督『17歳のカルテ』(1999年、米国):精神科病院での患者群像、精神疾患を患った思春期の女性が受けた医療と彼らの人権について描かれている。
記憶障害
- クリストファー・ノーラン監督『メメント』(2001年、米国):10分間しか覚えていられない前向性健忘の主人公
- 小泉堯史監督『博士の愛した数式』(2005年、日本):80分しか記憶が続かない天才数学者
社会復帰
- ジュリオ・マンフレドニア監督『人生、ここにあり』(2008、伊):バザリア法施行後のイタリア社会 ( 浅井)
精神科治療の濫用
- クリント・イーストウッド監督『チェンジリング』(2008年、米国):邪魔者は精神病院に( 浅井)
過去の治療法
- ロン・ハワード監督『ビューティフル・マインド』(2001年、米国):ノーベル賞受賞者の人生( 浅井)
身体拘束
- 松尾スズキ監督『クワイエットルームへようこそ』(2007年、日本):何かというとすぐ拘束
マルキ・ド・サド
- フィリップ・カウフマン監督『クィルズ』(2001年、米国):性の自由とキリスト教
ドキュメンタリー
- 相田和弘監督『精神』(2008年、米・日):モザイクなし実名撮影
性同一性障害
- キンバリー・ピアース監督『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年、米国):ある青年の悲劇
- ケイト・ディビス監督『ロバート・イーズ』(2001年、米国):婦人科ガンで亡くなる男性のドキュメンタリー
- 滝田洋二郎『おくりびと』(2008年、日本):性同一性障害を持つ女性の自殺エピソード
ホモセクシャルと社会
- ガス・ヴァン・サント監督『ミルク』(2008年、米国):初めて公職についたサンフランシスコの同性愛男性( 児玉、浅井)
- ロバート・エプスタイン監督『ハーヴェイ・ミルク』(1984年、米国):ミルクのドキュメンタリー
- スティーヴン・ダルドリー監督『めぐりあう時間たち』(2002年米国):レズビアンの母親( 浅井)
その他
- ジョン・マッデン監督 『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(2005年、米国):精神疾患、天才、家族愛:家族間での人間関係の違いを繊細に描いている作品だと思います。何度観ても感動しました。(アンソニー・ホプキンスの演技に注目)( 正木)
- マーティン・スコセッシ監督 『シャッター アイランド』(2010年、米国):精神疾患、ロボトミー手術、妄想:主人公の妄想と現実が入り交じっており、解釈が難しく、鑑賞する者にショックを与える恐れがありますが、一見の価値はあるかもしれません。
- ダーレン・アロノフスキー監督 『ブラック・スワン』(2010年、米国):精神疾患、プロフェッショナル、極度のストレス、妄想 (日本ではR15指定されている):ストイックな世界に生きるバレエダンサーが次第に精神崩壊を招いています。ナタリー・ポートマンの演技力に注目。(ショッキングな映像があるので2回目は観れそうにありません)
12 医のプロフェッショナリズム
- 成島 出監督『孤高のメス』(2010年、日本):看護師のプロフェッショナリズム、医師の使命、脳死臓器移植、法と倫理 ( 浅井)
- スサンネ・ピア監督『未来を生きる君たちへ』(2010、デンマーク・スウェーデン):敵を治療するか ( 浅井)
- ステファン・ルツォヴィツキー監督『アナトミー』(2000年、ドイツ):遺体で遊ぶな
- ランダ・ヘインズ監督『ドクター』(The Doctor、1991年):喉頭がんになった外科医の改心
- 山本薩夫監督『白い巨塔』(1966年、日本):「何が何でも教授になってやる」( 浅井)
- ジャン=フランソワ・プリオ監督『大いなる休暇』(2003年、カナダ):無医村島の計画
- フランク・オズ監督『おつむてんてんクリニック』(1991年、米国):おかしな医師とおかしな患者( 浅井)
- ソルヴェイグ・アンスバック監督『日のあたる場所から』(2003年、フランス=アイスランド=ベルギー:頑張りすぎる精神科研修医
- 黒澤明監督『酔いどれ天使』(1949年、日本):パターナリズムの塊の医師
- 黒澤明監督『赤ひげ』(1965年、日本):日本人の理想の医師像( 児玉、浅井)
- フランク・オズ監督『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1986年、米国):サディスト歯科医登場
- ダン・アイアランド監督『希望のちから』(2008年、米国):「我々は医師だ」
- デヴィッド・リンチ監督『エレファントマン』(1980年、英国):症例か友人か
- トム・シャドヤック監督『パッチ・アダムス』(1998年、米国):笑い( 児玉)
- 深川栄洋監督『神様のカルテ』(2011年、日本):医師の本懐はどこに
- シュロミ・エルダール監督『いのちの子ども』(米国・イスラエル)ドキュメンタリー:イスラムとユダヤ、民族闘争を超えた医療( 浅井)
- ランス・デイリー監督『グッド・ドクター 禁断のカルテ』(2010年、米国):患者の私物化、完全犯罪
13 その他
障害を持って生きること
- ジェレマイア・チェチック監督『妹の恋人』(1993年、米国)
- ラッセ・ハルストレム監督『ギルバート・グレイプ』(1993年、米国)( 児玉)
- ジム・シェリダン監督『マイ・レフト・フット』(1989年、英) ( 浅井)
- ポール・グリーングラス監督『ヴァージン・フライト』(1998年、英) ( 浅井)
- フィリップ・ノイス監督『ボーン・コレクター』(1999年、米国)
- 犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』(2003年、日本)
- ボビー&ピーター・ファレリー監督『ふたりにクギづけ』( 2003年、米国)
- ジュリアン・ジュナベール監督『潜水服は蝶の夢を見る』(2007年、仏) ( 浅井)
- 岡村力監督『1リットルの涙』(2004年、日本) ( 浅井)
- ミック・ジャクソン監督『モリー先生との火曜日』(2000年、米国)( 浅井)
- ジャコ・ヴァン・ドルマン監督『八日目』(1997年、フランス)( 浅井)
- エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督『最強の二人』(2011年、フランス)( 浅井)
- ジェシー・ネルソン監督『アイ・アム・サム』(2001年、米国):知的障害者の父は子供の保護者になることができないのか。( 長尾)
- 松山善三監督『典子は、今』(1981年、日本):妊娠中のサリドマイド使用によって影響を受けて生まれてきた典子さんが、障害を持ちながらふつうに生きることをしてきたドキュメンタリー映画。薬剤被害者でありながらそれを受け入れて生きることについて考える。
- 神山征二郎監督『遠き落日』(1992年、日本):野口英世の生涯、障害を持つことと善き生とは何か。医学会の圧力
信頼と不信
- ルネ・クレール監督『そして誰もいなくなった』(1945年、米国):信頼と不信
- ハーバート・ロス監督『グッバイガール』(1977年、米国):男性不信( 浅井)
- ジョン・カーペンター監督『遊星から物体X』(1982年、米国):仲間が信じられない
- ロマン・ポランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん(Rosemary’s Baby)』(1968年、米国):夫も隣人も信じられない
死刑
- 大島渚監督『絞死刑』(1968年、日本):人種差別、社会の責任、死刑執行の風刺
- ティム・ロビンス監督・脚本『デッドマン・ウォーキング』(1995年、米国):死刑関連のすべての問題が極めてバランスよく取り上げられているクラシック( 浅井)
- アラン・パーカー監督『ライフ・オブ・デヴィッド・ゲイル』(2002年、米国):死刑反対運動、騙される捜査陣、冤罪
- ニック・ブルームフィールド監督『アイリーン』(2003年、英国):精神異常を疑われる患者の死刑執行および生い立ちの影響を描いたドキュメンタリー
- 長澤雅彦監督『13階段』(2005年、日本):冤罪晴らしとタイムリミットがある状況での真犯人探し。主人公刑務官の苦悩、死刑囚寺田の更正と『償い』、人の命の重み
- マヌエル・ウエルガ監督『サルヴァトールの朝』(2006年、スペイン):軍事政権下の不当な裁判手続きと死刑制度の政治的悪用
- 門井肇監督『休暇』(2007年、日本):死刑囚を収容する拘置所で働く刑務官と死刑確定囚の日常生活と交流、死刑執行担当志願の是非( 浅井)
- ロブ・マーシャル監督『シカゴ』(2002年、米国):監獄を舞台にしたミュージカル
戦争(革命)、公衆衛生
- ジョージ・キューカー監督『風と共に去りぬ』(1936年、米国):戦争、公衆衛生、人種差別:大富豪の娘が戦争で何もかも失っていく、戦争中の青空診療を手助けし、病人の看病も行う。薬不足、医療機材不足の中での患者のケア、貧困など学ぶことが多い作品です。何度観ても見飽きません。( 正木)
- トム・フーバー監督『レ・ミゼラブル』(2012年、英国):戦争、公衆衛生、差別、貧困:お勧めの作品です。
その他の諸問題
- アン・リー監督『ライフ・オブ・パイ』(2012年、米国):宗教の選択、信仰の獲得について( 浅井)
- アレハンドロ・アメナーバル監督『アレクサンドリア』(2009年、スペイン);科学と宗教( 浅井)
- フィリップ・ノイス監督『裸足の1500マイル』(2002年、オーストラリア):優生思想とパターナリズム( 浅井)
- エドワード・ズウィック監督『マーシャル・ロー』(1998年、米国):人権と公益(テロリストに対する拷問の正当性)
- フィリップ・カウフマン監督『ライジング・サン』:文化差(米国人は日本人をどのように見ているか)
- ポール・バーホーベン監督『インビジブル』(2000年、米国):なぜ倫理的に振舞うのかについて
- ステファン・ルツォヴィッキー監督『ヒトラーの贋札』(2006年、独・オーストリア) 尊厳ある生き方( 浅井)
- スティーヴン・スピルバーグ監督『シンドラーのリスト』 (1993年、米国):義務を越えた行為( 児玉、浅井)
- テリー・ジョージ監督『ホテル・ルワンダ』(2004年、南アフリカ=イギリス=イタリア):義務を越えた行為( 児玉)
- スタンリー・キューブリック監督『時計仕掛けのオレンジ』(1971年、米国):倫理の内発性(本質)について( 児玉)
- シドニー・ルメット監督『十二人の怒れる男』(1957年、米国):真摯な議論の重要さと安易なコンセンサスの恐ろしさについて
- ローランド・ジョフィー監督『ミッション』(1987年):信仰と人生について
- ウスマン・センベーヌ監督『母たちの村(Moolaade:モーラーデ)』(2004年、フランス・セネガル):女性性器割礼( 浅井)
- ポール・バーホーべン『スターシップ・トゥルーパーズ』(1998年):共同体主義について
- サム・ライミ『スパイダーマン』(2002年)および続編2編:社会的使命と私生活の両立について
- モーガン・スパーロック監督『スーパーサイズ・ミー』(2004年、米国):自己責任か他者の責任か( 浅井)
- アンドリュー・ニコル監督『ロード・オブ・ウォー』(2005年、米国):責任の範囲
- ジョエル・ズウィック監督『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(2001年、米国):異文化間婚姻
- フランク・マーシャル監督『生きてこそ』(1993年、米国):アンデス山脈に墜落した飛行機の乗客が生きるためにとった行動は究極の選択であった。それは、死亡者の人体の肉を食して飢えをしのぐものであった。
- ジョージ・ミラー監督『ロレンツォのオイル』(1992年、米国):難病を抱える息子のために治療薬の開発に臨む。
- 中村義洋監督『ジェネラルルージュの凱旋』(2009年、日本):病院と企業癒着、倫理委員会登場
- 犬童一心監督『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年、日本):ゲイの老人ホームが舞台です。かつて母親と娘を捨てゲイバーを営み、今はホームの経営をしている男が末期がんになります。その恋人である若い美しい青年が、金に困っている娘を破格のバイト料を餌に、ホームで住民の世話をさせる・・・というお話です。恨みや嫌悪感を感じながら看取らざるを得ない娘と、その恋人の微妙な関係性を描きつつ、終末期、人権、性、差別といった様々な要素が入っていると思います。作品の評価に関しては賛否あると思いますが、風景や背景の一つ一つが綺麗ですし、人物の描き方も役者陣も私は好きです。
- ピーター・ウィアー監督『いまを生きる』(1989年、米国):エリート学生、寮制、自由と生きる意味を学ぶ。自殺:若者の繊細な精神状態を描いている作品。風景も綺麗でお勧めです。
“And medicine, law, business, engineering… These are noble pursuits and necessary to sustain life. But poetry, beauty, romance, love…These are what we stay alive for.” (脚本トム・シュルマン)
参考テキスト
- 児玉聡著、なつたか(マンガ)『マンガで学ぶ生命倫理』、化学同人、2013年、京都
- デヴィッド・ギルモア著、高見浩翻訳、『父と息子のフィルム・クラブ』、新潮社、2012年、東京
- Wedding D, Boyd MA, Niemiec RM著、小澤寛樹代表監訳『シネマサイキアトリー』、映画からみる精神医学、中外医学社、2012年、東京
- マイケル・サンデル著、鬼澤忍訳『それをお金で買いますか』早川書房、2012年、東京
- 浅井篤『医療職のための臨床倫理のことば48』、日本看護協会出版会、2011年、東京
- Colt H, Ouadrelli S, Friedman L (editors) The picture of health, Oxford University Press, 2011
- Brian Glasser Medicinema doctors in films, Radcliffe Publishing, Oxford, 2010.
- シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)『選択の科学』、文藝春秋、東京、2010年
- 坂和章平 『名作映画には「生きるヒント」がいっぱい!』、河出書房新社、2010年、東京
- 浅井篤『生命倫理の教育と実践』、位田隆一他編集『倫理への問いと大学の使命』、京都大学学術出版会、2010年、71-86
- Sandra Shapshay (edition) Bioethics at the movies, The Johns Hopkins University Press, Baltimore, 2009.
- 浅井篤『映画で学ぶプロフェッショナリズム』、『白衣のポケットの中』宮崎仁他編、医学書院、2009年、157-161.
- 井上順孝編『映画で学ぶ現代宗教』、弘文堂、2009年、東京
- 宮崎哲弥 『映画365本』、朝日新書、2009年、東京
- 橋本勝『映画20世紀館』、花伝社、2008年、東京
- 飯田道子『ナチスと映画 ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか』、中公新書、2008年
- 浅井篤編著『シネマの中の人間と医療‐エシックス・シアターへの招待』、医療文化社、2006年
- 本橋哲也『映画で入門 カルチュラル・スタディーズ』、大修館書店、東京、2006年
- Darryl Macer (edition). A Cross-Cultural Introduction to Bioethics. Eubios Ethics Institute, NZ, 2006.
- Matthew Alexander, Patricia Lenahan & Anna Pavlov(edition.) Cinemeducation - a comprehensive guide to using film in medical education. Radcliffe Publishing, Oxford, 2005.
- Graeme Harper and Andrew Moor (edition). Signs of Life: Medicine & Cinema, Wallflower, London, 2005.
- 吉村英夫『老いてこそわかる映画がある』、大月書店、2004年、東京
- 三笠加奈子『友達より深く楽しむ外国映画の歩き方』、こう書房、2004年、東京
- Tony Hope: Medical Ethics A very short introduction. Oxford University Press, 2004.
- 丹波正史『映画でみる子供の権利』、愛知人権ネット、2004年、愛知
- Martin Cohen. 101 Ethical Dilemmas. Routledge, London, 2003
- Joyce Zazulak. Let Hollywood Help You Teach. SOT Newsletter - Volume 10, Number 1, Spring 2002.
論文(雑誌掲載)
- 浅井篤『シネマ解題 映画は楽しい考える糧』(連載コラム)、『医学書院雑誌JIM』、2007年7月号より掲載中
- Atsushi Asai, Sakiko Maki, Yasuhiro Kadooka. Ethical reflections on the thoughts and lives of Kurosawa’s Doctors. Journal of Medical Ethics Medical Humanities 2012;28:38-43.
- Atsushi Asai, Sakiko Maki. An ethical and social examination of the death penalty as depicted in two current films made in a “pro-death penalty society.” Eubios Journals of Asian and International Bioethics 2011;21:95-99.
- Atsushi Asai, Miki Fukuyama, Yasunori Kobayashi. Contemporary Japanese view of life and death as depicted in the film Departures (Okuribito), Medical Humanities, 2010:36;31-35.
- Atsushi Asai, Yuka Sato, Miki Fukuyama. An ethical and social examination of dementia as depicted in Japanese film. Medical Humanities 2009;35:39–42.
- 浅井篤『映画から読み解く生と死』、『緩和ケア』、2009;19:233-6,11
- 浅井篤『映画を通して考える生命倫理』、『道標』(人間学研究会)、2008年冬(23号):50-66.