第12回 日本プライマリ・ケア連合学会 関東甲信越ブロック地方会

ご挨拶

2023年度の日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック支部地方会は、2024年3月10日(日)にオンラインで開催することに決定いたしました。世間は完全にポストコロナ時代の雰囲気を謳歌しているようですが、一時は広く行き渡っていたスタンダード・プリコーションもなされる機会がかなり減り、様々なウイルス感染症が同時多発的に流行するなど混沌とした世の中になっていることを憂いています。

さて、20年前、10年前には、2025年になるとベビーブーム世代が後期高齢者になり、都市部の医療が崩壊するとよく言われていました。介護保険制度は財政的に大変になると共に、介護人材不足も大きな問題になっています。一方で、働き方改革の波は医師集団にも及び、看護師、薬剤師など他の医療専門職への業務の委譲が急速に進むなど、チーム医療、多職種協働の重要性は今まで以上に増しています。様々な医療関連職種、あるいはその学生は激動の時代の生き抜こうとする中、さらに互いに学び合うことが強く求められてもいます。

このような背景を受けて、今回の地方会のテーマは「仲間と育むジェネラリズム」としました。学会本体では専門医制度に関する議論も徐々にこなれてきており、現在では日本病院総合診療医学会や日本地域医療学会との連携もより強化されつつあります。また、認定薬剤師、認定看護師の制度もより充実してきております。さらに、世代、診療施設、診療地域などを超えて、様々な学び合いをすることが、国全体の医療を改善することにつながるでしょう。

オンラインでの1日だけの開催となりますが、関東甲信越からのみならず、全国からも関心のある皆さんに集まって頂けるような企画を考えております。是非日程を空けてご出席ください!

 

第12回日本プライマリ・ケア連合学会 関東甲信越ブロック地方会
大会長  大西 弘高
(東京大学医学系研究科医学教育国際研究センター/日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック支部長)