- 販売会社に電話確認すると「尿素は粘膜に刺激が強く、黒ずみ改善効果はない」「また、デリケートゾーンへの使用は非推奨」と回答された
- 【口コミ】尿素で黒ずみケアできたという良い口コミもあるが、刺激が強くしみたり効果がなかったという悪い口コミもある
- 【効果】尿素には保湿や角質除去効果があるが、デリケートゾーンの黒ずみ改善の効果は無し
デリケートゾーンの黒ずみに尿素が効果的という口コミがあります。
しかし、実際にデリケートゾーンの黒ずみに尿素を使う前に、本当に黒ずみが改善できるのか、尿素には副作用がないのかなどを確認しておきたいですよね。
そこで、尿素のデリケートゾーンの黒ずみ改善に期待できる効果や安全性などを、口コミや成分などから調査しました。
また、尿素での黒ずみ改善のメリットやデメリット、向いている人や向いていない人も紹介します。
安易にデリケートゾーンの黒ずみに尿素を使用すると、後悔してしまう可能性がありますので、ぜひチェックしてください。
デリケートゾーンの黒ずみに尿素は効果あるの?基本情報を紹介
デリケートゾーンの黒ずみに使える尿素入りのコスメや医薬品は、ほとんど売られていないのが現状です。
尿素には保湿や皮膚を柔らかくする効果があり、主に手指やひじ、ひざ、かかとなどの肌荒れケアとして使用されています。
実店舗や通販などで購入できる化粧品や医薬品の尿素濃度は10~20%が一般的で、低濃度は乾燥肌やかゆみなどに、高濃度は皮膚の角質化の改善に用いられています。
ケラチナミンコーワ20%尿素配合の情報
尿素を含む医薬品の代表として「ケラチナミンコーワ20%尿素配合」の値段や効果などを紹介します。
値段 | 1,000円~1,500円程度(150g) |
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効果 | 肌の乾燥を防ぐ 皮膚を柔らかくする |
特徴 | 尿素濃度20% 第3類医薬品 手指、ひじ・ひざ・かかと・くるぶし用 |
安全性 | 濃度20%のボディ用であり、デリケートゾーンには刺激が強い |
使い心地 | 濃厚でしっとりした使い心地 |
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに使った方の良い口コミと悪い口コミ
デリケートゾーンの黒ずみに尿素を使った人の口コミを調査しました。
良い口コミと悪い口コミから、気になる効果や使用感をチェックしてください。
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに使用した人の「良い口コミ」
- 尿素が入ってるから膝やデリケートゾーンの黒ずみとかにいいかな〜と思った。リピ済み。
- デリケートゾーンの黒ずみケアは尿素系がいいかも。
- 黒ずみに尿素クリーム使ってる。乾燥対策も兼ねて良い感じ。
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに使用した人の「悪い口コミ」
- 尿素配合は刺激が強くて、デリケートゾーンにはめっちゃしみる。
- デリケートゾーンの黒ずみは尿素では消えない…。ほかのアイテムに変える。
- 尿素使ったらデリケートゾーンがかゆくなった。ちなみに黒ずみには効果なし。
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに使うのは注意
デリケートゾーンの黒ずみを尿素でケアする際は注意が必要です。
尿素が黒ずみに効果がありそうと感じている口コミはありました。しかし、「刺激が強い」、「効果がない」といった口コミも多くあり、効果があるかは疑問です。
尿素は保湿効果があり、ひじやひざの黒ずみがなくなったという口コミもあるので、デリケートゾーンの黒ずみケアにも良さそうと感じるかもしれません。
しかし、デリケートゾーンの黒ずみに尿素を使っても、満足できない可能性が高いといえるでしょう。
尿素の成分とデリケートゾーンの黒ずみへの作用を調査
尿素はデリケートゾーンの黒ずみに効果的なのか、尿素配合の医薬品である興和ケラチナミンコーワ20%尿素配合の成分を検証してみました。
メインとなる尿素以外の成分は、添加物として配合されています。保湿効果が期待できる成分が目立ちますが、メラニンの生成抑制や還元作用がある美白成分は配合されていないことがわかりました。
成分 | 期待できる作用 |
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尿素 | アミノ酸の一種。保湿効果があり乾燥ケアができる。皮膚を柔らかくする作用もあり、角質化や肌荒れなどの改善が見込める。 |
流動パラフィン | 石油由来の成分を精製した、基材となる成分。でさらっとしたテクスチャにする。 |
セタノール | 乳化剤。肌へのなじみが良く、しっとりした感触になる。 |
ステアリルアルコール | 乳化剤。水分と油分を均一にし、テクスチャを良くする作用がある。保湿剤として使われることがある一方、乾燥を促すことがあり、刺激を与えることもある。 |
ポリソルベート60 | 乳化剤として使用される界面活性剤。敏感肌やアレルギー肌の方は刺激を感じやすい。 |
ステアリン酸ソルビタン | 乳化剤として使用される界面活性剤。食品にも使用されるほど安全性が高い成分ですが刺激を感じることがある。 |
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 | 乳化剤として使用される界面活性剤。保湿作用があり化粧品の基材としても使われている。 |
グリシン | アミノ酸のひとつで、保湿効果があり乾燥肌のケアができる。 |
尿素の成分からわかったデリケートゾーンの黒ずみへの2つの効果
尿素の成分を検証し、デリケートゾーンの黒ずみケアに関する効果を紹介します。
尿素の効果1:保湿効果
尿素は保湿効果により、デリケートゾーンの黒ずみをケアできます。また、尿素は水に良く溶け、角質層の水分量を調節するため、肌に潤いを与えます。
デリケートゾーンの肌は乾燥するとターンオーバーが乱れ、メラニンが排出されにくくなります。またバリア機能も壊れやすくなり、少しの刺激でも肌を守ろうとしてメラニンを過剰に生成してしまいます。
尿素で十分に保湿ができればメラニンを減らすことにつながりますので、デリケートゾーンの黒ずみの予防効果が期待できます。
尿素の効果2:角質除去効果
尿素の角質除去効果は、デリケートゾーンの黒ずみを薄くできる可能性があります。
尿素はタンパク質を溶かし、古い角質層を柔らかくして除去するピーリングのような作用があります。古い角質層と一緒にたまっていたメラニンも除去できますので、デリケートゾーンの黒ずみを薄くできるというワケなのです。
しかしデリケートゾーンは皮膚が薄く、角質化はしにくいという特徴があります。角質がたまっていないのに無理に皮膚の表面をはがすことになり、デリケートゾーンに大きな負担をかけてしまいます。
尿素はひじやひざ、かかとなど皮膚が硬くなっている部位の黒ずみには効果的なのですが、デリケートゾーンの場合はダメージを与えやすいので気を付けなければなりません。
尿素の安全性や副作用|デリケートゾーンの黒ずみに使うのは危険?
尿素は副作用が少ない成分と言われています。しかし、デリケートゾーンは刺激を感じやすく、尿素は粘膜に使用できないため、デリケートゾーンの黒ずみへの使用は十分に注意してください。
尿素で起きやすい副作用
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに塗ると、以下のような副作用が起きる可能性があります。
- かゆみ
- 赤み・発疹
- ピリピリ感
- 乾燥・かさつき
- 肌荒れ
- 灼熱感
尿素による副作用の報告は少ないのですが、デリケートゾーンは皮膚が薄く敏感です。「尿素を使うとしみる」という口コミもあり、刺激が強いと感じるケースが目立ちます。
もし異常を感じたらすぐに尿素を洗い流し、使用を中止してください。
尿素は粘膜に使用できない
尿素は粘膜には使用できません。デリケートゾーンの黒ずみに使用するときは、粘膜部分を避けて塗る必要があります。
- 目や目の回り、粘膜など
- 傷口、亀裂(ひび割れ)のある部位
- かさぶたなど皮膚がはがれている部位
- ただれや腫れなどがある炎症部位
尿素を塗った手で、粘膜部分を触らないように気を付けてください。デリケートゾーンの黒ずみをケアするなら、粘膜にも使えるデリケートゾーンの黒ずみにおすすめの市販クリームを参考にしてください。
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに使うメリットとデメリット
尿素をデリケートゾーンの黒ずみに使う2つのメリットと、3つのデメリットを紹介します。
尿素でデリケートゾーンの黒ずみをケアする2つのメリット
尿素でデリケートゾーンの黒ずみをケアするメリットは、お手頃価格でコスパが良く、入手しやすくケアを始めやすいという2つです。
メリット1:価格が安くコスパが良い
尿素はお手頃価格のアイテムが多く、デリケートゾーンの黒ずみを高コスパでケアできます。
1,000円程度で買えるので、お財布にやさしいという口コミもありました。
メリット2:入手しやすくケアを始めやすい
尿素は入手しやすく、デリケートゾーンの黒ずみケアを始めやすいのもメリットです。
尿素が配合された化粧品や医薬品は、実店舗や通販など取扱い店舗は非常に多いです。すぐに近所のお店に買いに行くということもでき、思いたったらすぐにケアを始めることができます。
尿素でデリケートゾーンの黒ずみをケアする3つのデメリット
尿素でデリケートゾーンの黒ずみをケアするデメリットは、黒ずみの改善はできない、黒ずみを増やすことがある、濃度に注意する必要があるという3つです。
デメリット1:黒ずみは改善できない
尿素はデリケートゾーンの黒ずみを改善する効果は期待できません。
尿素には、黒ずみの素になるメラニンにアプローチできる美白成分が含まれていないためです。保湿効果や角質除去効果によりデリケートゾーンの黒ずみをできにくくすることはできますが、今ある黒ずみを失くすのは難しいでしょう。
デメリット2:黒ずみが増えることがある
尿素をデリケートゾーンに使うと、黒ずみが増えてしまう危険性があります。
皮膚が薄いデリケートゾーンにピーリング作用がある尿素を使うと、バリア機能が壊れてしまいさらに皮膚が薄くなります。
少しの刺激にも反応するようになり、かゆみや痛みなどのトラブルが起きやすくなりますし、メラニンが増えやすい状態になってしまいます。結果、黒ずみの悪化につながってしまうのです。
デメリット3:尿素の濃度に注意
デリケートゾーンの黒ずみに使用する際は、尿素の濃度に気を付けましょう。
濃度が高いほど刺激が強くなりますので、濃度を気にせずに適当に選んでしまうと、肌荒れやかゆみ、ヒリヒリするなど副作用が出る可能性があります。デリケートゾーンの黒ずみをケアするなら、10%以下の低濃度の尿素を使うのが良いでしょう。
尿素でのデリケートゾーンの黒ずみケアが向いている人向いていない人
尿素は美白成分が含まれていないためデリケートゾーンの黒ずみ改善効果は期待できません。ただ保湿力があるので乾燥をケアできる可能性はあります。
そして、尿素は刺激を感じやすく、粘膜には使用できない点に注意が必要です。黒ずみをケアするならデリケートゾーンよりも、角質がたまりやすいお尻や太ももの付け根などに向いているでしょう。
尿素での黒ずみケアが向いている人
- デリケートゾーンが乾燥している人
- 尿素で肌トラブルが起きない人
- お尻や太ももの付け根の黒ずみをケアしたい人
尿素での黒ずみケアが向いていない人
- 黒ずみを改善したい人
- デリケートゾーンに刺激を与えたくない人
- 粘膜に使いたい人
尿素はデリケートゾーンの黒ずみケアには向いていない
尿素は、保湿やピーリング作用により黒ずみを予防する効果が期待できます。
しかし、尿素にはメラニンの生成を減らしたりメラニンを還元する美白成分が含まれておらず、デリケートゾーンの黒ずみを改善する効果は期待できません。
また、尿素は手指やひじ、ひざ、かかとなど乾燥や角質化しやすい部位に向いており、敏感なデリケートゾーンには刺激が強すぎる傾向があります。
尿素配合の医薬品やコスメを使う前に、他のデリケートゾーンの黒ずみの治し方やケア方法を検討するのが良いでしょう。