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市民公開講座 がんになっても尊厳をもって安心して暮らせる社会へ 2024
開会あいさつ

佐伯 俊昭さん(埼玉医科大学国際医療センター 病院長、日本がんサポーティブケア学会 理事長)
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佐伯 俊昭さん

皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました、日本がんサポーティブケア学会の理事長をしております佐伯と申します。まず学会を代表いたしまして、この市民公開講座の開催、誠におめでとうございます。また、この会を開いていただきました帝京大学医学部内科学講座の渡邊先生、そして関先生、また、病院長の澤村先生、それから板橋区医師会長の齋藤先生に心より御礼申し上げます。

このような市民公開講座を通じまして、われわれのような学会で実際のがん医療、がんの支持医療、サポーティブケアを提供する者と、市民の皆さま方とのコミュニケーションをつくっていくのは非常に重要なことだと思っております。
今、日本人の2人に1人はがんに苦しむ時代です。患者さんや家族の方と一緒に、われわれ医療者も、がんを克服するためにどうしたらよいかということを考えないといけないと思っています。

そういう意味では、日本、これは世界もそうですが、がんをやっつける治療法としては、「手術」「放射線」それから「薬物療法」、そういうものがありましたが、この20年くらい、国の方針もありまして、今日もお話しいただきます有賀悦子さんがなさっているように、「緩和医療」というのが入ってまいりました。この4つをバランスよく患者さんに提供するというのがわれわれの義務だと思っております。

ただ、その緩和医療というのは実に守備範囲が広くて、その中の、例えば抗がん剤を使って治療している患者さんに起こる副作用、あるいは手術を受けた方に起こる後遺症などに対して、患者さんやご家族と一緒にケアしていこう、というのが、「がんサポーティブケア」ですので、そういう意味では、これからの皆さま方のご講演を聴きながら、渡邊さんのような方にリーダーシップを取っていただき、ぜひがん患者さんに優しい、そして、がん患者さんが納得できるようながん医療をやっていただきたいと思っております。
このような機会を与えていただきますことを、大会長の渡邊さん、ご参加の皆さん方、それから関係者の方々に御礼を申し上げたいと思います。これにてごあいさつを締めたいと思います。どうもありがとうございます。

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掲載日:2024年04月01日
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