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がん医療フォーラム 2023 活用しよう!相談と支え合いの場
【第2部】パネルディスカッション
読売新聞 医療部の取り組み

鈴木 雄一さん(読売新聞東京本社 医療部長)
鈴木 雄一さんの画像
鈴木 雄一さん
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長期連載「医療ルネサンス」開始から30年

鈴木でございます。よろしくお願いします。冒頭、若干お時間を頂戴しまして、医療部の取り組みを説明いたします。
新聞社各社、医療情報部や科学医療部というものを、それぞれ編集局に持っているのですが、医療部単独で持っているのは非常に珍しいと思います。そういったかたちで医療記事に注力しています。

講演の画面01

現在、読売新聞の医療部21名で、病気の治療法や予防法、それから医療制度について取材し記事にしています。その中心となるのが、こちらにも掲げております「医療ルネサンス」という連載記事です。2022年9月に連載開始から30年を迎えまして、当日はオンラインで山中伸弥先生、阿川佐和子さんに対談をしていただきました。
医療記事というのは、各社長い間、医療事故や最新の治療法など、患者さんから離れたところの記事を中心に回っていました。しかし、「実際にどこの病院に行けばよいのか」「誰に相談すればよいのか」「自分の症状はどういうものなのか」、そういったものに答える記事が必要なのではないかということで、この「医療ルネサンス」という企画を1992年9月にスタートさせました。

医療者と患者さんの架け橋を目指して

講演の画面02

これが、第1回の記事の見出しになります。ここには、医師と患者さん両サイドの心のぬくもりが通い合う「優しい医療」を求めた取り組みが始まっているということが書いてありました。この「医療ルネサンス」をやるために、関係する部署から人が集められ、1992年に始まりました。そして、それを追うようにして、担当する医療情報室というのがつくられ、それから2013年には現在の「医療部」というかたちになりました。この間、何度か新聞協会賞もいただいております。2022年9月に連載開始から30年を迎えまして、連載は先週の金曜日の段階で8,145回とかなり長期に及んでおります。

メリット・デメリットをバランスよくわかりやすく伝える

最近の「医療ルネサンス」は、先ほど山口編集委員からも紹介がありましたが、「典型的な症状」「診断法」「標準的な治療法」をできるだけわかりやすく紹介し、実際に患者さんにも登場していただき、メリット・デメリットをバランスよく伝えるという姿勢で取り組んでおります。

それから、医療部で担当しているのは土曜日の夕刊の3面です。ビジュアルを用いて、いろいろな病気について解説するページを毎週土曜日に掲載しております。また、同じ土曜日の紙面で「からだCafe」という著名人の病気の体験談を掲載するコーナーや、「教えて!ヨミドック」という皆さんの質問に答えるコーナーを設けております。

医療機関選択の手助けに手術件数などの実績を掲載

講演の画面03

毎月第3水曜日は「病院の実力」というコーナーで、「どこの病院で、どういう手術を何回している」というような実績を、自分が実際に病気になった時に、どの医療機関を受診すればよいのかという判断の助けになるように掲載しております。
こういったものについては、『病院の実力』というかたちで年に何度か書籍化されております。これは11月に出た最新号ですが、お手に取っていただければと思います。以上、医療部の取り組みでございます。ありがとうございました。

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掲載日:2024年01月29日
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