住み慣れた地域でがん患者さんを支えるチームづくり 帝京がんセミナー/地域包括ケア懇話会 2019
まとめ・閉会あいさつ
佐野 圭二さん
皆さま、今日は診療等に非常にお忙しいなか当院までご足労いただき、さらに非常に熱いディスカッションを含め、充実した時間を作ってくださって本当にありがとうございました。今日は、第2回帝京地域包括ケア懇話会にして、第23回目となる帝京大学の開催セミナーとなります。第1回は臨床大講堂、非常に大きな会場で行われた会でしたが、今回は対照的にコンパクトな会場で、そのぶん濃密な会であったと思っています。渡邊さんからの、「よりよく生きるためには」というようなお話、またソーシャルワーカーからの、いわゆる切れ目のない支援と顔の見える連携が患者さんにとって大事であるというお話、そしてモデレーターの村上さんからの、都心、首都圏という、ある意味特殊な環境の中でどういった地域包括ケアができるのか、もっと帝京大学が先頭になって行っていくべきという激励。ぜひ私も、我々帝京大学が中心になって、皆さまの力を借りながら、首都圏の現状に即した地域包括ケアを構築していけるよう、進めていきたいと思います。
前回の懇親会のときには、前板橋区医師会長の水野先生から、「こういった場を作ってくれてありがとう」というお言葉をかけていただきました。我々も、こういう場を作るということが、我々と診療所の先生、我々とソーシャルワーカー、我々とケアマネージャー、というつながりだけでなく、ケアマネージャー同士、診療所の医師同士、あるいは診療所の医師とリハビリテーションのソーシャルワーカー、このような普段つながらない方々のつながりを作ることに貢献すると思っています。我々はもちろん、我々以外のどんな方が主催でも良いのですが、さらに頻度を増して、こういった会を開催していくこと、このような場を作り専門職同士の知り合う機会を作ることが、ひいては患者さんのためにもなるのではないかと今日しみじみと実感いたしました。また第3回、第4回とこの回を続け、そしてまた皆さまにご参加いただけるよう、しっかり広報させていただきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。