病態解明

病態解明

早期予測

早期予測

根本治療

根本治療



神経変性疾患を克服する先進脳創薬

 私たちはこれまでに、アルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、脳梗塞、うつ病、不安症、てんかん、精神遅滞、自閉症などのモデルマウスを開発し、脳機能評価系を確立するとともに、その発症メカニズムを明らかにしてまいりました。また病態解明の研究成果をもとに、上記の様々な疾患に対する治療薬や疾患予測技術の開発を進めております。私たちは「神経変性疾患を克服する先進脳創薬」をビジョンとし、基礎研究を基盤としたアカデミア研究シーズの創出と実用化、その社会実装を実現することで、健康寿命の延伸を目指します。具体的に、病態解明、早期予測、根本治療の各ステップから早期治療介入の実現に貢献し、疾患の発症前に予防・根治することで、認知症や運動疾患のない健康長寿社会の実現に挑戦してまいります。

レビー小体病に関連する新規治療候補の臨床試験(治験)の計画について

治験に関するお問い合わせをいただいている皆様へ

 この度は、私どもの研究開発に多大なるご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。連日、数多くのお問い合わせをいただいており、皆様の切実な思いを一通一通、大切に拝見しております。

 現在の状況について、ご説明させていただきます。私どもは2026年度から治験を開始する予ことを目指しております。しかしながら、治験には定められた手順があります。まず健常者の方々での安全性を十分に確認する必要があります(第I相試験)。ヒトで一定の安全性が確認された場合には、次の治験(第II相試験)として患者様に治験薬(試験的に用いる未承認の候補化合物)を投与して有効性の有無や程度を確認します。そのため、実際に患者様にご参加いただけるのは、早くても2027年度以降となる見込みです。

 治験は全国の研究分担機関で実施する計画を進めており、より多くの地域の患者様にご参加いただける機会をご提供できるよう準備を進めております。治験審査委員会で承認され、医薬品医療機器総合機構において治験計画届が受理されましたら、jRCT(https://jrct.mhlw.go.jp)にて治験の概要を公表いたします。治験実施機関につきましても、当該ホームページにて公表いたします。参加方法や募集要項などの詳細につきましては、各実施医療機関における規定に従って告知させていただきますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

 皆様からいただいた貴重なお声は、私どもの研究開発を進める大きな力となっております。しかしながら現時点では、個別のお問い合わせすべてに研究代表者がお返事することが難しく、お一人お一人のお気持ちに応えられず大変心苦しく存じます。私どもは、一日も早く研究開発を進め、関連分野の企業や研究機関との連携の可能性を検討しつつ、チーム一同、全力で取り組んでまいります。皆様の期待に応えられる日が一日も早く訪れますよう、誠心誠意努力してまいります。引き続き、温かく見守っていただけますと幸いです。

 本研究プロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)および国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のご支援をいただき実施しております。


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レビー小体病治療薬の開発

レビー小体病の原因タンパク質であるαシヌクレインの神経伝播、細胞内取込みと凝集を抑止可能なFABP標的薬の開発

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アルツハイマー病治療薬の開発

アルツハイマー型認知症の原因タンパク質であるアミロイドβタンパク質の分解を促進可能なプロテアソーム標的薬の開発

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神経変性疾患の鑑別技術開発

独自のバイオマーカーによりアルツハイマー病、レビー小体型認知症、パーキンソン病を予測・鑑別可能な疾患鑑別方法の開発

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レビー小体病の病態解明

パーキンソン病やレビー小体型認知症の原因たんぱく質αシヌクレインの取り込み・伝播と毒性発現の分子メカニズムの解明

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遺伝性疾患の病態解明

ドーパ応答性ジストニア(瀬川病)をはじめとする遺伝性ジストニアや遺伝性パーキンソン病の分子遺伝学的解析

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レビー小体病理と腸脳相関

パーキンソン病における原因たんぱく質αシヌクレインの抹消-中枢伝播モデルの確立と分子メカニズムの解明

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このページは科学研究費助成事業(科研費)、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)橋渡し研究戦略的推進プログラム、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラムの研究開発成果を広く社会にお伝えすることにより、国民の皆さまの理解を得ることを目的として運営されております。

CNS Drug Innovation

Main Laboratory
Institute of Biomedical Sciences,
Fukushima Medical University
1 Hikarigaoka, Fukushima 960-1295, Japan
https://researchmap.jp/ichiro_kawahata