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課題研究

      平成28年度一般課題研究の募集について

                          全国循環器撮影研究会会長 水谷 宏

 全国循環器撮影研究会は,毎年本会会員が行う循環器撮影技術に関するグループ研究に対して研究費の助成を行います.
 平成28年度は,下記の要領で募集しますので応募されますようご案内いたします.

1. 研究内容
5名以上の会員による循環器撮影技術全般での,調査・研究で未発表のもの.

2. 研究期間
平成28年度4月1日より2年以内で研究成果が発表できること.

3. 研究助成金
1課題あたり年間5万円以内.

4. 発表義務
研究成果は本会総会で報告し,原著発表義務は本研究会に帰属する.

5. 申請方法
研究助成を受けようとする会員は,本ホームページから「研究助成の申請および実施計画書」をダウンロードし,必要事項を記入のうえ事務局宛にe-mailにて提出して下さい.

6. 助成決定通知
理事会で審査し,助成が決定され次第「研究助成決定」のご連絡をさしあげます.


循環器画像技術研究会より課題研究のお知らせ

平成22年度
脳IVRにおける被曝線量の実態調査
千葉循環器病センター
今関 雅晴

脳動脈瘤治療の第一選択がカテーテル治療となり,多くの患者様に施術される時代を迎えている.また,CCFやDural AVMでも脳外科医が積極的にカテーテル治療を選択するようになっている.いずれの治療も長時間におよぶことがあり,皮膚障害や一次脱毛などの放射線障害が発生していると予測されるが,その実態は明らかでない.当研究会では,脳血管内治療における被曝の現状や問題点を明らかにし,また,各施設で諸問題に対してどのように対処・解決しているのか,実態を把握することを目的にアンケート調査を実施した.

平成19年度
循環器撮影装置管理の標準化
昭和大学病院
武 俊夫

医療法の一部改正では、医療の安全に関する事項として医療機器に係わる安全管理の体制の確立が医療機関に義務化された 。そこで、医療機器の適切な保守点検の方法について受け入れ試験、日常点検、保守管理のガイドラインが広報されている。 現在の装置制御のあり方を含め、様々な環境におかれている現場で、ユーザーが実施可能な点検手法の具体的な提案が必要であると考える。今回われわれは、循環器装置におけるユーザー点検とメーカー点検について検討し、循環器撮影装置の標準点検項目として提案する。
平成17、18年度
電気生理学的検査における被曝の実態
第一報  第二報

新潟大学医師学総合病院
岡 哲也

1994 年に米国食品医薬局(FDA)より IVR に伴う放射線の皮膚障害が報告されて以来,血管撮影領 域における患者の皮膚被ばく線量把握の重要性が注目され,数多くの報告がなされている.心血管領 域 IVR においては冠動脈インターベンション(PCI)や電気生理学的検査(EPS)などが長時間の手技 に至る場合が多く,皮膚障害の発生が懸念されている.しかしそれらの患者皮膚被曝線量を臨床時 の実測により調べ,集計した報告は意外に少ない. そこで本研究では特にラジオ波焼灼療法(RFA)などで透視が長時間に及ぶことの多い電気生理学的 治療に注目して,線量測定用反射型フィルムを使用した患者被曝線量の実測,および透視時間等の 被曝因子の集計を行い,被曝の実態把握を目的とした. 第一報では新潟大学医歯学総合病院における EPS の患者被ばく線量の測定・解析結果(正面管球によ る被曝線量)及び被曝因子の集計について報告する.

平成17年度
PCI時における透視時間に影響を及ぼす因子について
-モニタの透視像の優劣が透視時間に及ぼす影響-

千葉循環器病センター
景山 貴洋
今関 雅晴

平成17 年の報告では、PCI 時の透視時間に影響を及ぼす因子としては、第一に病変形態が上げられ、 BII, C タイプではA, BI タイプよりも透視時間が長時間化することが明らかとなった。また、石灰化 病変、血栓のある病変、閉塞期間が3 ヶ月以上の病変、汎発性の病変では透視時間が長時間化してい た。第二には、ガイドワイヤの挿入、病変拡張も重要な因子であった。ガイドワイヤの挿入と病変拡 張に要する透視時間は、透視時間全体の約50%を占めていた1).PCI は主に透視像を見ながらの治療 であり、透視画像の優劣が少なからず透視時間に影響を及ぼしているのではないかと考えられる。そ こで、2 年目の研究では、透視時間の調査と合わせ、透視像の評価を術者に対して調査し、透視時間 と透視像の関係について検討する。


平成16年度
PCI時における透視時間に影響を及ぼす因子の解析

千葉循環器病センター
景山 貴洋
今関 雅晴

近年,冠インターベンション(percutaneous coronary intervention 以下 PCI)の発展は著し く,主にカテーテル,ガイドワイヤ,バルーンな どの改良,手技の向上,薬剤溶出性ステントの普 及によって適応範囲に大きな広がりを見せている. 一方では,長時間の透視が原因で放射線皮膚障 害が発生した事例も報告されるようになった1). 透視時間の長時間化はさまざまな原因で起こる と予想されることから,透視時間を詳細に調査す ることは放射線被ばくを低減する上で有意義であ ると考える.今回の研究の目的は,PCI 時の透視 時間の長時間化に影響を及ぼす因子を明らかにすることであった

平成15、16年度
IVRにおける術者負担の少ない防護用具の開発
-現有の防護用具の見直しと新しい防護用具の開発-
第一報  第二報

バナースペース

推進母体

平成30年度役員