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第52回大会報告一覧 印刷用PDFファイル(セクション6 保健統計)
一般演題セクション6(保健統計)のまとめ
報告者:座長 田中眞也(愛知県一宮保健所)
C−4 愛知県内某自治体職員におけるメタボリックシンドロームの有病率
メタボリックシンドロームと他の危険因子の保有個数やBMIと年齢との関連を検討している。調査は、35歳以上の者を対象とし、アンケートの配布は9,842名に対して行われた。うち、同意書からアンケートへの協力者6,437名(65.4%)、健診成績提供者5,904名及び腹囲データについての有効回答が6,409名(男性5269名、女性1140名)であった。
日本肥満学会基準による腹部肥満者は、男性50.4%、女性6.8%等の検査結果は基準値や調査方法について慎重な検討を行う必要があるとの指摘があった。また、調査対象者から一層の協力を得るための方策を考えることも必要であると思われる。
C−5 四日市喘息患者の平均余命及び死因に関する研究
四日市市公害認定患者は1,300名を超え、2005年8月現在で518名が生存している。調査は認定患者(生存者及び死者)1,231名について、1975年〜2000年の5年毎の生命表を作成し平均余命と死亡率を明らかにすることにより、認定患者と県全体の年齢調整死亡率を比較している。
公害認定患者の平均余命は県全体と比べて短く公害の影響が示唆されたが、呼吸器疾患以外による死亡率が高い傾向が認められ、今後の原因究明が期待される。
C−6 静岡県及び全国における脳・心・血管疾患の死亡率の比較分析
最近6年間の静岡県及び全国都道府県別に心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患の粗・年齢調整死亡率、受療率等の比較分析を行っている。
平成16年の心疾患・脳血管疾患は年齢調整死亡率で、男女ともに全国上1〜5位は東日本の県が占め、全国下1〜5位は西日本の県が占める傾向にあった。
なお、脳・心血管疾患に関与する高血圧性疾患の入院と外来を合わせた受療率は全国・静岡県ともに大きく減少しており、高血圧の自己管理の進展が背景にあるのではないかとの見解が述べられた。
C−7 生活習慣と死亡率の関係
Body Mass Index(以下、BMI)に総コレステロール値と、喫煙の有無という要因が加わることによる年齢調整死亡率の関係を前向きに観察している。
調査は多治見市における平成12年度基本健康診査の受診者30〜74歳のうち男性1,924名、女性6,591名を対象として行い、喫煙と総コレステロール値を考慮するとBMIが正常であるときの死亡率がいつも低いとは限らない等の結果が示された。
本集団のSMR(標準化死亡比)は全国と比べて偏りがある集団とのことであり、引き続き調査対象の偏りが本解析結果に与えている影響を検討されることが期待される。
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