靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

胃腸の熱寒

『太素』卷二・順養(『靈樞』師傳)
胃中熱則消穀,令人懸心善飢,齊以上皮;腸中熱則出黄如糜,齊以下皮【楊上善注:陽上陰下,胃熱腸冷,自是常理。今胃中雖熱,不可過熱,過熱乖常。腸中雖冷,不可失和,失和則多熱出黄。腸冷多熱不通,故齊下皮寒也。】胃中寒則䐜脹,腸中寒則腸鳴飡洩。胃中寒,腸中熱,則脹且洩;胃中熱,腸中寒,則疾飢,少腹痛。
※澁江全善『靈樞講義』:竊謂臍以下皮,寒字或誤,疑當作,則上下文意甚覺平穩。
※河北中醫學院『靈樞經校釋』:劉衡如曰:「詳文義字似應改為。自楊上善以下,歷代注家解釋此句,語多堅強,或以此五字屬下,或改前,義均未安,如易熱字,則文義豁然矣。」 證之臨床,腸中熱自無「臍以下皮寒」之理,而以「臍以下皮熱」為是。
※李克光・鄭孝昌主編『黄帝内經太素校注』:皮寒與上「腸中熱」義乖。參楊注則當為「腸中冷」,與下文「腸中寒,則腸鳴飱洩」義切合。樓英『醫學綱目・治寒熱法』則改作「皮」,並注云:「胃居臍上,故胃熱則臍以上熱;腸居臍下,故腸熱則臍以下熱。」
※神麹斎案ずるに:『太素校注』が楊上善の注を重んじて、なんとか理に叶うようにしようとするのは当然かも知れないが、やはりこれは取れない。ここの文章は全体として、先ず胃と腸の熱の場合、次いで胃と腸の寒の場合の症状を挙げ、最後に胃と腸の寒熱が異なる場合を言っているはずである。

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