靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

同等

『太素』27七邪(『霊枢』大惑論)
耶中其精,所中不相比也則精散,精散則視岐,故見兩物。
楊上善注:五精合而為眼,耶中其精,則五精不得比和,別有所見,故視岐見於兩物,如弟二月等也。
 夜空の月が二重に見えるとでも言うのだろうか。なんだか奇怪な説明ではないか。この二月の月は渋江抽斎『霊枢講義』の引用に従ったのだけれど、原本では若干疑問が有る。そこで、袁昶本は問に作り、蕭延平本もそれを踏襲している。なるほど、门には近いが、どうしてさらに问にしたのかは不思議だ。それに、「如弟二問等」だってやっぱり不可解である。
 実はこの字は原本では左のような形です。そして巻末の識語の同本は右のようです。つまりこれは「如弟二同等」で、第二の同じようなものが見えるというのではあるまいか。第は原本ではおおむね弟と書かれます。

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