溺白
- 医経
- by shenquzhai
- 2010/03/01
『明堂』の列缺のところに「熱病先手臂痛,身熱溺白,瘛,唇口聚,鼻張,目下汗出如轉珠,兩乳下三寸堅,脅下滿悸。」とあり,その楊上善注の一部を,新校正は
傷寒熱病をつぶさに論じた文章は『太素』に有るということと,溺の色が白いのは熱で膏がとけだしているからという説明には,格別に関係が有るようには思えないが,如何。
傷寒熱病具以論者,如《大素經》説:溺白者,熱以銷膏,故溲膏而白也。と句読している。しかし,これはおかしいのではないか。「溺白者」云々の経文は,『太素』には無い。それはまあ,現在の『太素』には缺巻が有るわけだけれど,『素問』や『霊枢』にも無いように思う。もっとも,新校正の方針としては,他書の引用は『 』に入れるようなのに,ここは裸である。いささか及び腰になる理由が有る,とでもいうわけか。
傷寒熱病をつぶさに論じた文章は『太素』に有るということと,溺の色が白いのは熱で膏がとけだしているからという説明には,格別に関係が有るようには思えないが,如何。
傷寒熱病具以論者,如《大素經》説。溺白者,熱以銷膏,故溲膏而白也。
Comments