靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

煩勞則陰精絶

『中醫古籍校讀法』p50
  陽氣者,煩勞則張,精絶,辟積於夏,使人煎厥。(《素問・生氣通天論》)
  王冰注:“此又誡起居暴卒,煩擾陽和也。然煩擾陽和,勞疲筋骨,動傷神氣,耗竭天真,則筋脉䐜脹,精氣竭絶,既傷腎氣,又損膀胱,故當於夏時,使人煎厥。以煎迫而氣逆,因以煎厥爲名。厥,謂氣逆也。”
清代の兪樾の校:「張字の上に筋字を奪する。筋張と精絶の両文で相対する。今,筋字を奪したのでは文義が不明となる。王注に筋脉䐜脹,精氣竭絶というからには,その拠った本ではまだ奪してなかったのである。」 兪樾は対文の例からして当然有るべき文字が無いのを発見し,また王注を糸口としてその奪したものが筋字であることを知った。この論には従うことができる。
そんなこと言ったって,
陽氣者煩勞則張精絶 辟積於夏使人煎厥 と後文の
陽氣者大怒則形氣絶而血菀於上使人薄厥 の対はどうしてくれる。
先ず而の有無はどちらかにするとして,夏と上も対にしてもらいたい。夏と下が同音であることくらい誰でも知っている。そして,張精と形氣だって対のはずだろう。もっとも張精なんて言葉も意義不明だから,どこかに文字の間違いが有る。ひょっとすると,張は隂(陰)の誤りではなかろうか。

これは前にもどこかに書いたような気がするけれど,だれも応えてくれないので,また咆えてみる。

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