靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

脩か循

巻二・摂生之二の順養の006注「脩之取美」の「脩」に相当する文字を,『黄帝内経太素新校正』は「循」の俗字と言う。確かに,原鈔では「脩」なのか「循」なのかよく分からないことが多い。

本来,右下が月であるか目であるかで判別できるはずである。(抄者の書き癖でハネが強いので紛らわしいことは有る。)また右上の部分も「脩」のほうが「循」より一画多い。傍らにウと書いてあるようで,抄者はシウ,つまり「脩」のつもりであった可能性が高い。さらに,『老子』五十四章に「善建者不拔,善抱者不脱,子孫以祭祀不輟。修之於身,其德乃眞。修之於家,其德乃餘。修之於郷,其德乃長。修之於國,其德乃豐。修之於天下,其德乃普。故以身觀身,以家觀家,以郷觀郷,以國觀國,以天下觀天下。吾何以知天下然哉。以此。」とある。いずれをとっても,ここは「脩」のようである。

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