靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

雑病

 『霊枢』雑病篇は臨床経験の破片の寄せ集めみたいなものだし、こういうのが『甲乙経』の主治の材料だったと思うけど、なかなかぴったりというのは見つかりませんね。
 厥氣走喉而不能言,手足凊,大便不利,取足少陰。
+嗌乾,口中熱如膠,取足少陰。
=消癉,善喘,
 氣走喉咽而不能言,手足凊,溺黄,大便難
 嗌中腫痛,唾血,口中熱,唾如膠,太谿主之。
 材料はもう一つ有りそうなんだけど、見つかりません。足少陰というのはこれらの病症を診断し治療するポイントには違いないんだけど、それを大谿穴と決めたのは『明堂』の編者です。最初のこうした効果を経験した名医の本意とは限りませんからね。と言うことは、他の主治穴にも編者の色眼鏡がかかっているかも知れない。

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