偽物喪志
- 雑事
- by shenquzhai
- 2007/07/20
どろどろに溶かした段ボールの固まりをひき肉に練り込んでいる隠し撮り映像が、11日、北京テレビのニュースで流された。豚肉と段ボールは4対6の割合。香料を足して10分ほど蒸すと「偽肉饅」ができあがる。
北京テレビは18日夜、この報道について「捏造だった」と謝罪した。北京市公安局が、報道にかかわったテレビ局の外部スタッフの身柄を拘束して取り調べている。いくら中国だからといって,「実は政府筋の指示によって,11日のニュースは捏造ということにして,沈静化を図った。」なんて報道が来週にも発表される,ってことは無いよね。でもね,「偽肉饅」と同様にニュースになっていた,「北京市内で売られている大手4社の飲料水が年間約1億本であるのに対し、実際に流通している4社の銘柄入り大型ボトルは約2億本」とか,「河南省では約1万3000本の偽ワインが見つかった。水で半分以上薄めて香料を加えており、価格は本物の5分の1程度」とかは,未だ何にも解決してない,と思うよ。
それにしてもこの偽肉饅事件,エイプリルフールだったら入賞ものだったろうし,安全に処理された紙製品を練り込んだのだったら,ダイエット食品としてヒットしたかも知れない。
北京市第二中級人民法院(地裁)は12日、「段ボール入り肉まん」が売られているとのやらせ報道をした問題で、北京テレビの元外部スタッフに懲役1年と罰金1000元(約1万6000円)の実刑判決を言い渡した。で,やらせ報道には違いないけれど,たれこみにもとづいて取材に行ったけれど,見つからなかった,あるいは逃げられて,仕方がないから演出したのであって,「段ボール入り肉まん」自体は実際に売られていた,という説も有力なんですが。
Comments