靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

巨刺と繆刺

先ず最初に,巨は恐らくは互の誤りであろう。そして互と繆は,同じく交差の意味である。しかして経は簡(すっきり単純)であるから、これを互(たがい)といい,絡は繁(いろいろ複雑)であるから,これを繆(入り混じる)という。だから経脈を刺すのを互刺と謂い,また経刺と謂い,絡脈を刺すのを繆刺と謂い,また絡刺と謂う。
互刺と繆刺は,いずれも「左取右,右取左」,つまり痛みが在るのと反対側に取る。経脈を刺すのは,例えば左が痛むのに,九候の診は右にあらわれる場合で,その右にあらわれた反応点を処理する。絡脈を刺すのは,痛みは有るのだが,九候の診にはいうほどの反応が無い場合で,絡脈の異常を見つけて,それを処理する。絡脈の異常も,例えば左が痛めば,右にあらわれると考えられる。

ちょっと簡単に言いすぎですかね。でも,敢えてそうしています。

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