靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

山東珍道中/恐行軍4

3月26日 泰山→曲阜
さて、翌日は皆さん早起きして日の出を観に行きました。わざわざ山頂に無理して宿をとったのは、それが目的ですからね。でも私は房間でビールの残りを飲みながらぼんやりしてました。雲の様子からそんなに良くは観えないだろうと判断したから、というのは嘘で、前に一度登った時の経験から、下の写真の道観の後ろの岩山をよじ登る必要が有ると思ったからです。写真自体はもう少し夜が明けてからのものです。

3人が帰ってきて、報告を聞くと案の定、見事なご来光というわけにはいかなかったらしいけれど、少し日があがった状態では結構見物だったらしい。よかったよかった。
で、心配なのが下りのゴンドラで、常識的には計画停電のせいで運休していたのだから、今日は動くはずだけど、常識を信頼してはいけない国というのも常識だから、おそるおそる動いているかどうか確かめると、動いてましたねえ、よかった!と、思ってしばらく宿の近くを散策したりして目を離して、ふと見るとゴンドラがいくつか連なって停止している!!冗談じゃない。かなり焦りましたがね、またしばらくするとゆっくりと運転し始めました。これはもう動いているうちに下山するに限ると、泡食って荷物を背負いましたよ。
ゴンドラでの下山はもう楽なもので、はやばやと岱廟に詣でる。岱廟はかなり立派でかなり広大ですが、まあ単なる休息所でしたね、私にとっては。

写真はお姫様とその侍女もとい母親(らしい)。まあ甘えちゃって、ネコっ可愛がりで、だけどこの時分はまだ稚っちゃな無邪気なお姫様で、デカいツラの我が儘なお姫様ではないのだから、まあ良いじゃないですか。

昼飯は岱廟を北に出た左手にあった「なんとか人家」という、つまり泰山地方の家庭料理を標榜した店に入って、最初は躊躇した赤鱗魚のフライも結局は注文。何だが稚鮎に似た味でしたね。味はまあ良かったけれど、他の料理全部と飲み物を合わせたよりも高かったんじゃないか。
曲阜へは、確か火車站に小ぎれいなマイクロバスが何台もいて、「曲阜」と看板を掲げたのもいたはずだ、というわけで、結局、最初の予定よりは3~4時間も早く到着しました。泰山から曲阜までも一時間強といったところでしょうか。

曲阜での話はまた後で。

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