靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

中国語を話せなければ

「これからの鍼灸師は、英語と中国語を話せなければだめだ。」そうですか?「これからの鍼灸研究家は、中国語を読めなければだめだ,話せなければ極めて不利だ」なんだと思いますよ。それに代わる「何か」をもっていればなんとかなるでしょう。まあ,そんなことを言いうるのは我々の世代が最後の最後かも知れない。先日,北京で合っていた留学生に,当分負けるとは思わないけれど,彼らの同世代が中国語が話せないで彼らと太刀打ちするのは無理かも知れない。韓国の内経学者は大抵は中国語を話すけれど,中国の学者や日本の物好きがもっている「何か」を,彼らが手に入れるのには何かの異変が必要だと思うから,相当長い当分の間,彼らに負けることは無いだろうと思う。

「何か」って何だ?って解説したんじゃしょうもないけど,要するにテキストクリテイクをシコシコやるような物好きとか,師匠にくってかかるようなおっちょこちょいの出現です。中国には文献の研究者と,新システム構築の責任者の地位が一応確保されているから良いけれどね,より儒教精神と案外強烈な功利主義に富んでいる小中華には難しいんじゃなかろうか,とね。文献は中華から下賜されれば良い,とまでは思ってない,と思うけどね。
臨床の足しにするために読むしか立場が無い世界の内経研究には,ほとんど興味が無いということ。

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