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KODAMA'S (NEW) WORLD

新聞社はまず読者のことを考え、 百貨店はお客さんのことを考える。 できるだけいい商品を安く提供したい。 もうけはその後です。
相手のことをまず思って、そのことがやがて自分にも廻ってくる。 自利と利他が同じなのです。 自利ばかり考えていたのでは駄目です。(…)
努力しながら人に真心を尽くす。それが同時に自己形成、 自己実現にもなっている。菩薩行というのは自利・即・利他なのです。

---安田暎胤師、薬師寺新管主

北ロンドンに住む78才の未亡人、ゼルダ・カーティス曰く、 「わたしは今でも自分が活発な性生活を送っていることを喜ばしく思います。 若かったころよりも心理的な抑制がなくなった分、 セックスは良いものになっています。わたしはパーキンソン病にかかっていますが、 だからといってセックスができないわけではありません。 オーガズムに達するのはすこし難しいかもしれませんが、 それに対処する方法や手段はいくらでもあります」。
同じ年齢の男友達がいるカーティス夫人は、こう付け加える。
「ただ、ときどき本当にイヤになるのは、 子供たちがいつまでたっても成長せず家を出ていかないことです。
「子供と孫たちが家にやってきては泊まっていくので、 わたしの性生活にとって本当に邪魔になるのです。 けれど結局のところ、われわれはみな性的存在なのです-- 死後硬直が始まるまでは」

`The older you are, the better your sex life',
in The Observer, 09/Sep/2001.


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この日の出来事


09/Sep/2016 (Friday)

お昼すぎ

定時起床。花に水やり、朝食、朝刊、娘とシャワー。

朝、娘を保育園に送ってから自宅に戻り、しばらく新聞を読んだり 某妻の報告を聞いたり。そのあと、疲れて眠くなったので (某妻の報告を聞いたこととの因果関係は不明)ちょっと休憩する。

お昼前に大学へ。昼食は購買部で蕎麦など。何となく朝から低調だったが、 音楽を聴いていたら調子がよくなってきた。今日はいろいろ雑用を片付けよう。 翻訳もしなければ。Inboxもゼロを目指そう。

夕方

お昼すぎ、来客数件。そのあと某学会事務局作業や某MOOCの準備など。

昼下がり、某君に手伝ってもらいながら雑用とメールの返事。終わらない。

夜中

夜、いろいろなメールの返事を書いて何とかインボックスをゼロにして帰宅。 自転車置き場に自転車がなくてしばらく往生する(中央購買部の近くに置きっぱなし にしていた)。

帰宅して夕食。その後、娘と喧嘩。 今日は娘には某妻とシャワーを浴びてもらうことにして、もう寝よう。

その後、某妻の仲裁もあり、仲直りした。


09/Sep/2013 (Tuesday/mardi/Dienstag)

某氏の集中講義、某編集作業など

定時起床。髭剃り、朝食。休刊日。晴れ。

午前中、某妻と娘を見送ってから大学へ。某氏の集中講義。午前中だけ聴講。 お昼は某タリーズで。

午後、某編集作業。がんばろう。

夕方、某先生や某氏らとカンフォーラで歓迎会。夜、木屋町で二次会。夜中、 四条で三次会。

真夜中、地下鉄で帰宅。さっさと寝るべし。


09/Sep/2012 (Sunday/dimanche/Sonntag)

『シャーロック・ホームズ2』、夏休みの宿題(やっと終わりかけ)

昨晩は『シャーロック・ホームズ2』を観てから寝た。感想はここ。娘が早起きしたため、ほ ぼ定時起床。シャワー、シリアル。

午前中に本三駅前の喫茶店に行き、某論文の推敲作業。終わらず。お昼は酸辣 麺。それから研究室へ。

夕方まで某論文の推敲作業。やっと字数内に収まったが、論文概要や文献一覧 などが終わらずあきらめる。コメントをもらうためにいくつかメールを送った り。

日暮れごろに帰宅。近くの神社で祭りをやっていた。娘と散歩に出かけたが、 そこまでは行かず。

夜、夕食、シャワー。

夜中、某オンライン研究会。そのあと、食器を洗う。

真夜中、いくつかメールを打つ作業。疲れたのでもう寝よう。


09/Sep/2011 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

午前中 健診やったら 一日終わる

定時起床。シャワー。朝から健康診断のため、朝食抜き。

朝、某娘を保育園に連れて行ってから、大学へ行き、健康診断。 1時間ほど。血圧117/66、右目0.6左目1.2(眼鏡)。

そのあと、喫茶店で朝食をとってから、研究室へ。 いろいろ雑用。

昼下がり、某ラーメン屋で酸辣麺。 そのあと、某院生の指導。

夕方、某雑用。そのあと、旅行の準備。しばらくぼーっとしたあと、 本郷三丁目と後楽園でいろいろ買い物をしてから帰宅。 遅くなってしまう。すみません。

夜中、夕食と風呂と食器。

真夜中、アイスを食べたせいかお腹の調子が悪くなる。もう寝よう。


09/Sep/2010 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

定時起床。ゴミ出し、シャワー、朝食。

朝、涼しいこともあり、某妻と一緒に茗荷谷まで歩き、丸の内線で出勤。

午前中は雑用。

お昼、某コモン・ルームで昼食。某新聞社から電話。

昼下がりも雑用。調べ物など。

夕方、某ホテルが見積りを持参。某先生らと対応。 そのあと、某学生の指導というか相談。

夜、白山の喫茶店で某校正作業。少し遅めに帰宅。

夕食、新聞、食器。

夜中、勉強…のはずが、ついMovableTypeにはまってしまう。


09/Sep/2009 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

朝、ゴミ出しをして二度寝。植木屋に起こされる。髭剃り、朝食。

遅めに出勤。今日も終日雑用。残業(という概念はないが)。

夜、某所で某氏らと飲む。早く帰るつもりが真夜中まで。

帰宅して新聞。もう寝なければ。


09/Sep/2008 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

今朝は少し遅れたが、一応、定時起床。髭剃り、朝食。

(真面目に)定時出勤。今日も終日雑用。

夜、某所で飲み会に参加。飲みながらいろいろ議論。

夜中に帰宅。シャワー、夕刊。真夜中まで真面目に勉強(某研究会の復習と予習)。 もう寝なければ。


09/Sep/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昨晩は遅くまで、部屋の窓から星を見ながら酒を飲んでいた。 そのせいか、眠りが浅く、悪い夢を立て続けに見た (気がするが、内容はもう覚えていない)。

早朝に起きて露天風呂へ。それから朝食。

今日はしばらく大沼湖畔で遊んでから、 ネットの使えない奥地に向かう予定。

真夜中

今日のこと。

朝、ホテルを出た後、大沼公園でボートとサイクリング。どちらもおもしろかっ た。お昼は駅前で(山川牧場のソフトクリームも食べた)。それから少しだけ大 沼の小島巡り。時間が来たので名残を惜しみつつ、電車で洞爺に移動。車中で は熟睡したため、海はあまり見れず。

洞爺では少し海岸に出て海を眺めたあと、タクシーでホテルに移動。夕方に湖 の側を散歩をし、夜はホテルのレストランでフレンチ。うまい。ワインも二杯 ほど。食後にもう一度湖に出ると、温泉街の方で花火がやっていたので少し眺 める。それからホテルに戻り、小一時間ほど卓球。今日はよく運動した。

メモ。社会と個人。考えていることも、健康も、社会によってある程度規定さ れている。

メモ2。ライフスタイルを見直すこと。 たとえば、もっとテレビを見て、新聞を読む量を減らす、など。


09/Sep/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼前

今日は某学会の日。そろそろ横浜に出発しないと。

真夜中

今日は蒸し暑かった。

電車を乗り継いでお昼すぎに横浜へ。今日の会場は某ホテルで。 地下街の某プロントの薄暗い一角に座り、 もそもそと一人でパスタを食べたあと、 会場で受付の手伝いを少しする。 見たことのある外国人もちらほら。

昼下がりから基調講演を二つ聴く。 今日はあまり収穫なし。そういえば、収穫と言えば、

をありがたくいただく。読ませていただきます。

夕方、会場にいた某教授と立ち話になり、 「こだまくんは今のところで自分の好きな研究ができるの」と以前も 何度か尋ねられた問いを尋ねられる。 「いや、初めは大変でしたが、適応選好を形成しましたからもう大丈夫です」 というような軽口は言わずに、そうですねえ、まあそれなりにやっているんですが、 とかなんとか答えておく。

しかし、この話は以前にも書いた気がするが、 今の職場ほど自由にやらせてくれるところは少ないだろうと思う。 それにまわりの人を見ても、 みなどの職場でもそれぞれいろいろな制約があるようだし。 まあここも天国ではないかもしれないが、 かなり好きなことができる環境だろうと思う。

とはいえ、功利主義者としては、快適さに満足することなく、 自分の能力が最大限に生かせるところで仕事をしなければならん。 某教授の心配もよくわかるので、 身の振り方はよく考えるようにしよう。

夜、京都の某氏と横浜ベイクォーターの某ハワイアンバーガー屋で 夕食。コナビール。歓談。早目に本三に戻ってきて、 研究室でしばらく某テキストのコメント作業。真夜中に自宅に戻ってくる。 明日も早いので、とっとと寝なければ。

今日のニュース


09/Sep/2005 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

さきほど帰宅。今日はお昼前に起きて目白に行き、 某高貴な大学で行なわれているヒューム研究学会に参加。 発表を三つ聴き、いくつか質問をしたかったが他所者なので結局発言できず。 明日は質問しよう。

打ち上げは目白の某中華料理屋で。ビールと紹興酒。 そのあと、知り合いの連中と喫茶店でしばらく歓談。 さらに名古屋の某氏と高田馬場で味噌ラーメン。 それから帰宅。明日も朝から行く予定。

メモ。ベンタムのバウリング版の民法典のところでimprudenceについて 語っているところをもう一度チェック。 配分的正義についてホントとイグナティエフの論文を見よ。

今日のニュース。


09/Sep/2004 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昨日もよく寝た。早朝に起きてベンタムの勉強。進まない。

カント「いつまでも子どものままでいるのは楽ちんだ」。 フェミニストが引用しそうな一文だな。 人のことは言えない。 権威に頼ってないで自分で考えるようにしなければ。

You see me crying; Don't let it get you down

そういえばしばらくエアロスミスを聞いてないな。 (一般に)アルバムの最後に入っている曲で思い出すのは、この曲と `Slipping away'ぐらいで、 あとはだいたい一番最後の曲がなんだったか思い出せない。

あ、ビートルズの一枚目は`Twist and Shout'か。 Revolverは`Tomorrow Never Knows'だな。 サージェントペパーズは`A Day in the Life'か。 スティッキーフィンガーズは`Moonlight Mile'か。 あれも良い曲だな。そういえば、 ノラ・ジョーンズのアルバムは二枚とも最後のカヴァー曲がよい。名前は忘れたが。 `Nearness of You'と`Don't Miss You at All'か。

先日角膜移植について調べていたが、日本のアイバンク協会って、 正式名称は 「財団法人日本眼球銀行協会」というそうだ。かなりこわい。角膜だけを切り取るものと思っていたら、 たいていは眼球ごと取っていくんだそうだ。 だから最近は「眼球や腎臓の提供」という表現がされる。 平等主義者は盲目の人に片目を差出さないとおかしいという G・コーエンの話を思い出した。

お昼前

ちょっとイミダスを調べに医図書へ。 すると、現代用語の基礎知識の1995年版しかなかった。 まあそれは許すとして、ついでに古いJAMAのコピーしに行ったところ、 米国大統領委員会の「死の決定に関するガイドライン」(JAMA 246(19):2184-2186) のところが切り取られていた。ko, korosssss...

もうすぐ1980年以前の洋雑誌は柏図書館に移動すると書いてあるからこれも困る。 そんな鄙びたところまで行けないので(うそです)、 なるべく相互利用なんとかでコピーしてもらうようにしよう。

ついでに書籍部まで足を伸ばして(めんどくさがりなので書籍部もめったに行かない)、 知恵蔵とイミダスを見る。知恵蔵には生命倫理の項はない。 また、ジムも寄ってカギの落としものがなかったか訊いてみたが、 ないと言われる。やはりあのあたりに四次元空間の入口が開いているようだ。

お昼すぎ

午前中はベンタムと、某用語集の勉強。クローン。 お昼は某氏らと蕎麦。

昼下がり

用語集の勉強。翻訳もしないといけないのだが…。

昼下がり2

日本学生支援機構(旧日本育英会)から「金を払え」という郵便が来て失禁する。 泣きながら「そんなものは払えません。 第一、去年10月に手続きをしたじゃないですか。う、うわ〜ん」 と電話で訴えたところ、 どうも修士の分は手続きが済んでいるが、 学部時代の分は手続きがされていなかったのが原因のようだ。 とりあえず、辞令と就職届を出して返還免除の申請をすれば、 おそらく払わずに済むことになりそうだ。そうでなかったら高飛びしよう。


09/Sep/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がり

昨日は夕方まで公共性に関する勉強会をして、バイキング式の夕食をとり、 大きな風呂につかってから朝まで爆睡。

今朝は早起きして、やはりバイキング式の朝食をとったあと、 午前中は居眠りをしつつ公共性に関する勉強会。

昼はスパゲティを食べ、果樹園などを散歩。暑い。

夕方

午後も公共性の勉強。しかし、集中力が切れたのか、ついつい内職に走ってしまう。

晩ごはんを食べたあと、温泉に入る。


09/Sep/2002 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

ラジオから流れるMarvin Gayeの`Let's Get It On'にシビれる。 ようやくこういう音楽にシビれる感性が身に付いてきたようだ :)

わからなかった本がわかるようになるのはまた悦ばしからずや
味わいのわからなかった音楽が味わい深くなるのはまた楽しからずや

かもめ〜る、出す時期を逸したため、10枚買って一枚も出さなかったが、 切手シートが二枚分当っているようだ。

台風16号によって中国浙江省で家屋が7900戸倒壊、23人死亡。合掌。 それにしても今年の台風はやたらに破壊的じゃないか?

お昼

朝起きるつもりが起きられず、お昼前に起きる。 いろいろシュールな夢を見ていた気がする。

ヨーグルト、シリアル。

お昼すぎ

某仕事。シャワーを浴びたら喫茶店に行って勉強しよう。

昼下がり

というわけで駅前の某喫茶店に来る。なんだか眠い。 ネムイネムイ病のようだ。 寝すぎはよくないということか。

夕方

ベラーの『善い社会』をざっと読む。すごい本。 米国社会の現状を包括的に分析し、 企業の論理に洗脳された自己利益追求型の「功利主義的な」人々が米国社会を ダメにしていると論じている。共同体を再生し、真の民主主義を創り出すには、 政府や企業の制度的な民主化を行なう一方で、 個人も他人や社会との相互依存性を認識し、 他人や社会に注意を払う(配慮する)必要があると説いている(と思う)。 128頁以降の権利の言語の批判はとくに重要。 このような社会に対する俯瞰的な視点を持つことができるように修業せねば。 近いうちに精読しよう。

真夜中

夕方、閉まる寸前の郵便局に行き、切手シートをもらったあと、 駅前の某健康志向の店で食事。イワシの刺身定食。そういえば、 日本海のマイワシが激減しているらしい。困った。

それから自由ヶ丘に行き、しばらく喫茶店で勉強。 ベンタムの世論と公開性(公共性)をネタにして論文を書きたいのだが、 切り口がどうにも難しい。

それから下宿に戻ってきて、ツナそうめん。

机に向かっている時間…8.25hr
今日の勉強時間…4.75hr
マルクス係数…0


09/Sep/2001 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

ニューキャッスル訪問

昨日、某友人の友人がニューキャッスルで結婚式をするというので、 金曜の夜から夜行バスに乗って行ってきた。

教会の結婚式では、 新郎の親族からカメラを渡されたので式のあいだずっと写真を撮っていた。 そのあとのレセプションでは、知らない人たちに囲まれて、 社交能力の低さ(というか無さ)を大いに発揮。要修業。

(この写真は新郎ではありません。 念のため)

レセプションのあと、 電車に乗ってダラムへ。 有名な大教会を見てくる。

日が暮れたのちに、ふたたびニューキャッスルに戻り、 中華街で食事をしたあと、また夜行バスに乗ってロンドンへ。 爆睡したら、首が痛くて死にそうになる。

夕方

そういえば、金曜日のお昼に、はじめてSOASの学生食堂を使ってみた。 味はそこそこ。 また、そのあとバスに乗ってオックスフォード通りに買物に行ったときに、 St. Christopher's Placeという洒落た通りにある イタリア料理屋で簡単な食事をした。

スーツを入れる用のカバンを購入するために買物に出かけたのだが、 結局某Argosで済ませてしまった。

夕食後、ちょっとピアノ室でギターを弾く。

哲学の名著

そういえば、先日の新聞にThe Philosophers' Magazineが行なった 「哲学の名著アンケート」の結果が掲載されていた(`The thinking man's favourite thinkers', in The Guardian, 07/Sep/2001)。

それによると、 1000人を越える哲学研究者や院生の意見をまとめた結果、 次の10点が哲学の名著の最高峰として考えられているらしい。

  1. Plato, The Republic
  2. Immanuel Kant, The Critique of Pure Reason
  3. Charles Darwin, The Origin of Species
  4. Aristotle, The Nicomachean Ethics
  5. Rene Descartes, Meditations on First Philosophy
  6. Ludwig Wittgenstein, Philosophical Investigations
  7. Aristotle, Metaphysics
  8. David Hume, An Enquiry Concerning Human Understanding
  9. Friedrich Nietsche, Beyond Good and Evil
  10. Thomas Aquinas, Summa Theologica

なんでもダーク・ホースはダーウィンの『種の起源』だそうで、 この結果を聞いたテッド・ホンダリッチは 「ノーベル賞受賞後に余興で哲学をやりはじめた科学者も アンケートの対象にしたからこんなめちゃくちゃな結果になったのだ」 と息巻いているらしい。

「カントの『純粋理性批判』とか、アリストテレスの『形而上学』とか、 アクィナスの『神学大全』などが上位に食い込んでいますが、 いったいこれらの本を挙げた人のどのていどがきちんと読んでいるんでしょうか。 どうも見栄から答えている気がしてしかたがないんですが」

「そういう君は上の10冊のうち、何冊を読了したんだ」

「え、いや、まあ、その。あはは。あははは。あはははははは」

「こら、逃げるな」

「あ、そういえば、この新聞記事を読んではじめて知りましたが、 (当然ながらこのリストに名前が挙がっていない) ベンタムはサッチャーが一番お気に入りの哲学者らしいです」

「う〜むだな」

「う〜むですね」


09/Sep/2000 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昨日やったこと。

昼、語学の授業の簡単な終業式と簡単な立食パーティに出る。 写真を撮る人、多数。メイルアドレスを交換する人、多数。

夕方、日英ベンタム研究会に少しだけ顔を出す。 そのあと、大学の喫茶店で某教授と某氏からいろいろ教わる。

夜、UCLのバーに行き友人たちと歓談したあと、 ノッティングヒルのトルコ料理屋に行き食事をする。

大学の授業が始まるまで二週間ほどヒマになる。 そのあいだに関倫の論文を書かなくてはならない。

そういえば、懸案の筋肉痛はほぼ全快した。 それにしても筋肉痛というのはおそろしい病気で、 朝起きたら動けずにベッドから転げ落ち、 階段を降りようとするとまた転げ落ち、 試験などでしばらくじっと座っていたあとに席を立とうとすると 足に激痛が走り「きい」と奇声を上げてみなから注目を浴び、 友人からは「フランケンシュタインのようだ」と人間扱いされず、 まさに地獄の苦しみを味わった。

今日はバスケに誘われているが、 上半身が動かなくなると大変なので断わることにする。

あ、リトルフィートが来週月曜に来るのか。むむむ。


09/09/99 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

ひいっ。もう9日。どうしよう。


BMOR読書会の予習をしたり。

たまにはおれもニュースに対するコメントをしてみよう。 ソースはgooのニュース欄。

8人襲われ2人死亡 男を現行犯逮捕 東池袋通り魔事件
(コメント) 東京ってやあねえ。
旭川医大生、女子学生に性的関係迫り無期停学処分
(コメント) 男ってやあねえ。
公定歩合0.5%、丸4年 史上最低で身動きとれず
(コメント) 不景気ってやあねえ。
政府、オウム念頭に新たに団体規制法案提出へ
(コメント) よく知らないんだけど、ここまでやらなきゃいけないってことは、 オウムって今までの法律では規制できないほどの、 ものすごいワルの集団なんですね。
北朝鮮、将兵へのたばこ支給は月10本
(コメント) 当然、日本も北朝鮮をみならうべきですっ。

某ソファで5時間ほど寝る。 まだ眠いが、(マルクス・アウレリウス先生も言っているように) 寝るために生まれたわけではないので起きよう。

今日は忙しくなる予定。


某喫茶店でモーニング。チャンピオン。

あ、それと、全国5人のロールジアン諸君はすでに知っていると思うが、 A Theory of Justiceの新しい版が今月出るんだそうだ。 また、5巻組のロールズに関する論文集も来年2月に出るらしい。


夕方

お昼過ぎまでBMOR読書会。

それからただちに、 みなで自転車を転がして某大谷大学へ。 大学まで行くと、3回生の某君が来ていて、 「ローティの講演は明日ですよ」と言われる。 い、陰謀だ陰謀だ。とほほ。

仕方ないので某洋書屋の隣の喫茶店で食事したあと、 某大学の第二研究室へ行ってみる。 都合よく、某先輩がいらっしゃったので、 しばらく話す。

それから某君と一緒に北山まで戻り、 シャワーを浴びてから再び自転車で烏丸今出川まで。

JR京都駅で母に会い、茶店で少しくつろぐ。 6時前に別れてふたたび地下鉄で烏丸今出川に戻り、 自転車で大学へ。


今日やったこと


09/09/98(Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早朝

うう。もう明け方は寒いくらいだなあ。

昨日は、古本屋に寄ってから、下宿へ。 それから夕ごはんを食べる。 お好み焼き(市販のまぜて焼くだけでできるやつ)、 冷奴、 羊羹、など。

真夜中から明け方まで睡眠。 今日も元気に研究室へ出発。夜明けは気持ちいいものだ。


さて、 上の天声人語がどのくらい面白いものか、文章を一つ引用して例証してみよう。

国語のヤクザ化 *2・17(・1948)

日本語の会話の言葉というものが非常に悪くなってきた。 汽車や電車の中で聞いているとことに若い男女の言葉づかいがぞんざいで醜悪である。 ソレデヨオ、ソシタラヨオ、というのもその一つでまことに耳ざわりだ。 ソレデサア、ソシタラサアとむやみにサアをつけるのもある。 知らねえや、ふんずけやがって、などヤクザの言葉が小学生の日用語になろうとしている。 ラクチョー(有楽町)とかノガミ(上野)とかダフ(札、切符)とかいう浮浪者の世界の隠語が、 意外な人気と速度とをもって普及化しつつある。 これでは日本語のもつ美しさというものが日に日に崩れて醜悪化してゆくばかりだ。

谷崎潤一郎氏は「婦人朝日」の中で小説家が言葉づかいにもっと気をつけないとだめだと言っている。 「つまンない」とか、テニヲハをぬいて「それ知ってる」「そんなことない」 とか書かれているのを日本語のために悲しんでいる。

フランスの国立劇場コメディ・フランセーズなどは、 正しいフランス語を聴衆に会得させる役目をもっていて、 ことに毎木曜のマチネーは小中学生のための詩の朗読日になっている。 それくらいにして初めて国語の会話の品位が保たれるのである。

人心が荒廃していて言葉だけが立派になることは望めないが、 小説家もジャーナリストも放送局も芝居をやる人も、 それだけの心づかいがなければ、 日本語はヤクザとパンパンの下品な会話に堕ちてしまう。
(185-186頁)

う〜む。国語のヤクザ化:-)。 ということは、この人に言わせると、 おれは間違いなくヤクザとパンパンの言葉を喋り、 かつ書いていることになるな。 この文章はきっと憂国の志士をきどって書かれたものなのだろうが、 今から見ると、ペダンティックな部分を省略して読めばわかるように、 完全に中年のたわ言である。わ。ごめんなさい、朝日さん。 しかし、当時の人々はこのような意見を読んで、 「うむ、なるほど、その通りだ」とかうなずいていたんだろうか。 いや、きっと現代にもその手の人はいるんだろうけどね。


ところで、毎日新聞のウェブサイトの 「E-mail ディベート」 というページはなかなか面白い。 「北朝鮮のミサイル どう思う?」とか、 「クリントン大統領は辞めるべき?」とか。 目立たないところにあるのが残念。


ソファで爆睡。よく寝た。


お昼前

喫茶店でモーニングを食べながらサンデーとマガジン。さ、勉強勉強。


お昼過ぎ

ベンタムの勉強。 Unix上のメイルがかなりたまっていたので、 tarしてMOにバックアップした後で一部消去。


夕方

なぜか手を休めて論理学の勉強。概念についていろいろ。


日本語の「乱れ」について論じられているを紹介していただく。 感謝感謝。


ベンタムの勉強。ずいぶん勉強したので結構疲れた。


09/09/97(Tuesday/mardi/Dienstag)

・お昼前・

・昨夜、『クラッシュ』を観た。


・昼下がり・

文学部の掲示板に、「育英会の奨学金のことで 「コダマ」君に連絡があるので、可及的すみやかに出頭しなさい」と書いてあっ たので、「なんか出すもの忘れていたのかな」などと思いながら事務室に行っ た。

・すると、奨学金の担当のおばさん(ところでこの人はとても親切で良い人に 見える)がぼくを自分の机の前に連れて行って、書類を広げた。

おばさん「ええと、毎年大学の方から育英会に奨学生の成績を送るんですけど…」

こだま「はい。(ん?こだま君はいつもよく頑張ってるのでご褒美に育英会から テレホンカードを差し上げます、とかそんなのか?)」

おばさん「それでね、ちょっと学業が思わしくない学生さんには注意が来るん ですよ…」

こだま「あ、はい。(ええええっ。ちょ、ちょっと待った、そそっそそんなは ずが…まさか育英会のお偉いさんにぼくのホームページが見つかって、こいつ は将棋ばかりしておってけしからん、ってなことにでもなったのか!?)」

おばさん「それで、こだまさんには『警告』が来ているので、もう少し勉強を がんばってもらわないと…」

こだま「あ、はい、わかりました。(う、うそーっ。毎日一生懸命勉強してま すってばっ。それともやはりぼくの勉強量なんてみんなより圧倒的に少ないっ てことか?京大生ってそんなにまじめだったのか??)」

・と、ショックと絶望で足がふらつき目の前がまっくらになりながら、ふと書 類に目を落すと、そこにある名前は「コダマ○○○(さとしではない別の名前)」 となっている。

こだま「あっ、これぼくじゃないですっ。ぼくは『こだまさとし』です」

おばさん「あら、掲示板にはどう書いてありました?」

こだま「あ、ちょっと見て来ます…(ややあって)ごめんなさいごめんなさい。 掲示板の名前もぼくとは違いました」

おばさん「(にっこりとして)あらあら。それじゃ今度から気を付けて下さいね」

こだま「ごめんなさい、うっかりしちゃって。すいません」

・と平謝りして出て来た。

・全く馬鹿なことをしてしまったが、とりあえずほっとした。いわば自らはま りに行った冤罪と言ったところか。


・下宿に行ってカギをもらってくる。今日はもうそのまま家に帰るかもしれな い。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Sun Oct 2 17:50:15 JST 2016