基礎編

 「ケトン食の本〜奇跡の食事療法〜」の19ページから、「3 ケトン食の献立例<基本編>」として食品構成表からケトン食食品交換表を使って、食品構成表に記載された「基本の食品」を、献立(ハンバーグとかグラタンとか)に使用する食材料に交換することで献立を考えていきます。

 また、26ページには「基本食品のグループ内での交換法」が紹介されています。具体的には、26ページの真ん中あたりの「また基本食品は、」以下です。
 食品構成表に記載された「基本の食品」は以下のように大きく3つのグループに分かれ、同じグループ内ならどの食品にも交換できることとされています。

グループ グループに属する「基本の食品」
主成分が脂質の食品 ケトンフォーミュラ、生クリーム、植物油
主成分がタンパク質の食品 プロセスチーズ、木綿豆腐、あじ、牛肉(脂身付)、たまご
主成分が糖質(炭水化物)の食品 キャベツ、みそ、ごはん、りんご、シュガーカット

 ここでは、主成分が脂質の食品であるグループ内での交換を「脂質交換」、主成分がタンパク質の食品であるグループ内での交換を「タンパク質交換」、主成分が糖質(炭水化物)であるグループ内の交換を「糖質交換」と呼びます。
 それでは、「脂質交換」、「タンパク質交換」、「糖質交換」をそれぞれ見ていきましょう。

 26ページには、「脂質交換」として2つの例が示されています。98ページの「ケトン食食品交換表」を確認してみましょう。◇主成分が脂質の食品を交換◇を見てみてください。
  ケトンフォーミュラ 5g ⇒ 生クリーム 8g
  生クリーム 8g ⇒ マーガリン 5g または フレンチドレッシング 8g
 では、この「ケトン食食品交換表」を使って、「ケトンフォーミュラ 10g」を「マーガリン 何g」に交換できるでしょうか?  

 27ページには、「タンパク質交換」として2つの例が示されています。ここでは、タンパク質交換についての注意事項として「油(脂)の量」が挙げられています。タンパク質性の食品は、その食品によって脂分の多いものと少ないものに分かれると書かれています。
 98ページからの「ケトン食食品交換表」を確認してみましょう。◇主成分がタンパク質の食品を交換◇を見てみてください。「基本の食品」に比べて「交換する食品」があっさり系である場合は、「油の量(g)」が「+」になり、逆に「基本の食品」に比べて「交換する食品」がこってり系である場合は、「油の量(g)」が「−」になります。
 具体的な例を見ていきましょう。
  あじ 20g ⇒ さんま 20g 油の量 −4g (さんまは、あじに比べて脂の多い魚のため、使用する油の量を4g減らせます。)
  あじ 20g ⇒ たら 20g 油の量 +1g  (たらは、あじに比べて脂の少ない白身魚のため、使用する油の量を1g足すことになります。)
 では、この「ケトン食食品交換表」を使って、「牛肉(脂身付) 20g」を「たい 何g (油の量 ±)」に交換できるでしょうか?  


 26ページには、「糖質交換」として多くの例が示されています。キャベツは、野菜や果物だけでなく、調味料類や牛乳などにも交換することができます。
 101ページからの「ケトン食食品交換表」を確認してみましょう。◇主成分が糖質の食品を交換◇を見てみてください。
  キャベツ 20g ⇒ みそ 4g ⇒ ケチャップ 4g に交換可能、つまり、キャベツ 20g ⇒ ケチャップ 4g
  キャベツ 20g ⇒ ごはん 3g ⇒ 牛乳 15g に交換可能、つまり、キャベツ 20g ⇒ 牛乳 15g
 
 しかし、基本的には、キャベツは、野菜や果物に交換することが多いです。その際には、多くの種類の野菜や果物を食材料として使うために、キャベツを「5g単位」で交換することが考えられます。
では、この「ケトン食食品交換表」を使って、「キャベツ 20g」を「5g単位」で「レタス、きゅうり、トマト、アスパラガスの4種類の野菜 何gずつ」に交換できるでしょうか?