講演1:「XE-5000による髄液細胞数測定の自動化」
―UF-100で実証された自動化の可能性―
講師1:山西 八郎 先生 (大阪大学医学部附属病院 医療技術部)
講演2:「体腔液に見られる細胞の見方・考え方、及びそのポイント」
―ギムザ染色を中心に―
講師2:西 国広 先生 (株式会社エスアールエル 学術顧問)
講演1
髄液検査は従来から計算盤を用いた目視法が行われているが、日当直時においては技師の経験、習熟度によって結果が異なる。この問題点を解決するために自動血球分析装置を用いた髄液検査算定について講演頂いた。目視法と相関性は概ね良好との報告であった。日当直時において、髄液細胞数検査が迅速かつ正確に報告できることは、早期に治療が必要な細菌性髄膜炎の早期発見と治療に役立つと考える。
講演2
ギムザ染色は血液細胞染色、病理検査に使用されている。今回は体腔液(胸水・腹水)に出現する細胞の見方、考え方について講演を頂いた。主な内容としてはギムザ染色の原理、長所、短所、塗抹法の注意点、鑑別ポイントであった。各施設、担当者がそれぞれ個々に悩んでいた点が先生から直接ご教授頂き、今後のルチン業務などに活かせられることに期待したい。
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