主題:不規則抗体検査における問題解決のKNOW-HOW
講師名:小黒 博之 技師 (バイオ・ラッド・ラボラトリーズ株式会社)
輸血検査シリーズの第2回目の研修会で、前回と同様小黒博之先生に不規則抗体検査における問題解決のKNOW-HOWという内容で講演をしていただいた。
講演では、不規則抗体検査のながれ、ホモ・ヘテロ接合と量的効果を示す抗体や不規則抗体同定検査等の基礎や、消去法における新しい表記法の説明があった。
また、消去法で推定した抗体の特異性を確定するため、可能性のある抗原陰性血との反応、蛋白分解酵素による検査、型物質の中和、吸着等抗体の特異性を確定する方法や抗体確率、不規則抗体の確定する際の注意や抗体の特性についての内容であった。
症例では複合抗体、検査ですべてが陽性となる場合の原因、赤血球抗原以外による陽性例等の問題の解決をわかりやすく説明していただいた。
輸血検査は緊急を要する場合もあり、異常反応が出た時に限られた時間及び検査試薬の中での検査や適合血の選択も重要となる。今回の研修で教わったことを今後の業務に活かし、安全な輸血に努めていただければ幸いである。
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