主題:細胞分野 研修会
副題1:液状処理細胞診システムについて
講師名1:大杉 増美 技師
講師所属1:日本ベクトン・ディッキンソン株式会社DS事業部
副題2:ベセスダシステムの運用について
講師名2:田路 英作 技師
講師所属2:大阪がん予防検診センター検査室
副題3:ベセスダシステムについての顕微鏡実習
講師名3:田路 英作 技師
講師所属3:大阪がん予防検診センター検査室
昨年は近畿学会等の行事により休会としたが、毎年恒例であり第4回目を迎えた京都細胞診ワークショップを開催した。これまでは、判定に苦慮する材料をテーマに研修会を行ってきたが、第4回を迎えた本年は、子宮頸がんの新たな判定方法であるベセスダシステムをテーマに、講義および顕微鏡実習を実施した。
ベセスダシステムについては、約30数年継続されてきた日母分類(クラス分類)からの変更であり、その判定基準も明確に定まっておらず施設間差(判定者間差)が大きいことが問題となっている。その反面、本年4月の診療報酬改定において認められた
High risk HPV-DNA test においては、細胞診検査において、ASC-US と判定されたものとされており、判定基準の標準化が特に重要となっている。
今回、細胞検査士会ベセスダ小委員会のメンバーである田路技師を講師にお招きし、施設間差(判定者間差)の生じやすい ASC-US
を中心として、その概念、判定方法等のレクチャーを受け、また、実際の標本を用いた顕微鏡実習による技能向上を図った。
総合討論においては、ベセスダシステムへの関心度の高さから、研修会終了時刻となっても質問が出る程の活発な討議が行われ有意義な研修会となった。
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