主題:第8回近畿SMBGセミナー「SMBGの現状と問題点、将来展望について」
第T部 基調講演
演題:SMBGの現状と患者指導について
講師:布井 清秀 先生 (聖マリア病院 副院長)
第U部 パネルディスカッション
演者:大倉 瑞代 先生 (糖尿病看護認定看護師) (京都大学医学部附属病院 看護部)
演者:佐藤 和生 先生 (薬剤師) (京都逓信病院 薬剤部)
演者:荻野 和大 先生 (臨床検査技師) (三菱京都病院 中央検査科)
演者:吉田 博 先生 (ニプロ株式会社総合研究所第3研究開発部 部長)
共催:京都CDEの会
共催:ニプロ株式会社
「SMBGの現状と問題点、将来展望について」をテーマとし、基調講演とパネルディスカッションの2部構成でセミナーが行われました。基調講演では聖マリア病院 布井 清秀先生に、パネルディスカッションでは看護師、薬剤師、臨床検査技師、血糖測定機メーカーそれぞれの立場から発表して頂きました。
SMBGは、今や糖尿病治療と血糖コントロールを行なう上でなくてはならない手段の一つです。発表ではSMBG実施群と未実施群とでHbA1cに差があるか集計をしたところ、実施群でHbA1cの改善がみられたとの興味深いデータも示されました。しかしながら患者にとっては面倒、痛い、費用が高いなど否定的な意見が少なくありません。また、毎日測定しているにも関わらずデータが指導に生かされていないこともあります。そこで私たちは患者データを分析しコントロールに活用できるようなアドバイスや、患者にコントロール感を感じてもらうサポートが必要となります。
一方、最近では測定機器の改良がめざましく、検体の微量化、測定時間の短縮、精度の向上が図られ、患者のニーズに応じた利便性の優れた機器も多く出回っています。今後は、第4世代の血糖自己測定システム(近赤外線による非侵襲的血糖測定)の実用化と持続血糖測定装置(CGMS)の開発が進んでおり期待されています。
私たちはSMBGが患者の生活改善へのきっかけとなり、よりよいコントロール状態に導けるようサポートしていきたいと思います。
|