主題:心電図講座 第3回 “絶対役立つ不整脈の考え方”
講師:中井 健太郎 医師 (三菱京都病院 循環器内科)
不整脈の考え方について三菱京都病院中井先生による講習会が行われた。最初に徐脈について房室ブロックや洞不全症候群の説明があった。徐脈にはペースメーカー治療が有用であるが、ペースメーカーの必要性を確認する為に症状の有無や負荷心電図検査、ホルター心電図検査、電気生理検査が行われ、その際の負荷心電図検査については注意が必要であると言う事であった。
次にnarrow QRSの頻脈について心房細動、心房粗動、心房頻拍、上室性頻拍の説明があった。鑑別の方法や各頻脈の治療薬の選択、カテーテルアブレーションの有用性についての話や最近の心房粗動の分類についての話があった。最後にWPW症候群については副伝導路の部位の推測やカテーテルアブレーションの必要性について説明があった。
今回の勉強会では、12誘導心電図での不整脈の鑑別だけでなく、徐脈においては追加検査の必要性や、頻脈では発生部位の推測、リエントリーの部位や方向、治療法など臨床についての説明があった。内容も解りやすく、参加して頂いた方にはよく理解できたと思われた。
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