主題:病院で使える手話講習会
座長:増田 健太 技師 (京都大学医学部附属病院)
司会:徳江 真史 先生
副題1:講演『脳卒中の介護について』
講師1:中尾 さかえ 先生
副題2:手話実技
講師2:袖岡 順子 先生(実技)
講師2:吉田 直美 先生(通訳)
情報システム分野手話実技講習会5回シリーズの第2回の講習会であった。
前半は『脳卒中の介護について』という講演を中尾さかえ先生にいただいた。講演者のご主人が道で倒れ、通行人の助けにより救急車で搬送され、それからお亡くなりになるまでの介護者としての体験をお話しいただいた。ご夫婦ともに耳が不自由なため、介護者・被介護者両面での、ろうあ者としての苦労がよく理解できた。質疑応答、そして感想などを各人述べた後、休憩をはさみ手話実技講習を受けた。
前回の手話実技と同様、袖岡順子氏の手話実技講習(通訳:吉田直美氏)であった。まず、前回基本的な内容として学習した「ぞう」「牛」「信号」「テレビ」などの手話、また自分の名前の手話表現の復習に少し時間をとり、今回の内容として「指文字」を学習した。手話は単語を並べて表現するが、手話では表現できない単語(その単語の手話が存在しない・知らない等)の場合には指文字というものを使って「あ」「い」「う」「え」「お」というように一文字ずつ表現する。「あ」と「さ」、「う」と「と」と「な」と「に」と「は」、「し」と「る」、「く」と「よ」、「け」と「て」、「し」と「す」、「ち」と「つ」、「ね」と「ほ」、「ま」と「み」と「ゆ」と「わ」、「ふ」と「れ」は指の形が互いに似ているため、受講者はスムーズに指を動かすのに苦心しているようだった。引き続き、数を表現する手話を学習した。
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