一般社団法人 京都府臨床検査技師会
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会報 理事会議事録 研修会報告
研修会報告(平成21年度)
臨床化学分野

09-031


日時:平成21年07月28日 (火) 18:30〜20:30;京都保健衛生専門学校 視聴覚教室
参加人数:30(14)人  分類:専-20

主題1:新型インフルエンザとタミフルについて
講師2:中尾 順一 氏
主題2:イムノクロマトグラフィ法の基礎・実習
講師2:桜井 みどり 氏

@ 今年4月にメキシコから発生した新型インフルエンザは4ヶ月経った今も世界的に流行し続けている。今回の研修会は新型インフルエンザの基礎知識とタミフルについて中尾順一氏に講演していただいた。パンデミックの歴史に始まり、インフルエンザの種類、発生機序、臨床像、診断基準と診療方針、予防と対策などを新型(ブタ)インフルエンザ、季節型インフルエンザ、鳥インフルエンザそれぞれの違いに分けて表にして説明された。夏を迎えた今でも新型インフルエンザの感染は止まらない。ワクチンが12月頃に投与可能な予定だが秋冬に入り新型のインフルエンザがどのように広がるか予測できない。講演の内容をふまえ感染予防に努めていきたい。

A イムノクロマトグラフィは2000年に入り普及し始めたPOCT向けの医療技術であると説明が始まり、イムノクロマトグラフィのメリット、課題、そして使用上の注意点などを桜井みどり氏に説明していただいた。使用上の注意点は、展開時間、検体量などについて変動の違いをグラフを用いて説明していただき、とても参考になった。また、今回はイムノクロマトグラフィについて市販されているキットを解体して中の構造を実際に見てみたり、判定に2社の測定機器を使用してみたりと日頃なかなか触れることのない部分を体験することができた。目視(人)による判定のばらつきを、機器を用いることでなくすことはとても重要なことでさまざまな分野で自動化(機械化)が進んでいるが、それを管理する人による確認も重要だと感じた。

平成21年08月06日報告:大塚 拓馬 (堀川病院)

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