一般社団法人 京都府臨床検査技師会
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会報 理事会議事録 研修会報告
研修会報告(平成21年度)
免疫血清分野

09-014


日時:平成21年05月21日 (木) 18:30〜20:00;京都保健衛生専門学校 視聴覚室
参加人数:8 (8)人 分類:専-20点

主題:HBVコア関連抗原(HBcrAg)の基礎及び臨床での有用性
講師:江川 孝則 氏 ((株)富士レビオ カスタマーサポートセンター)

まずHBV関連抗原(HBVcrAg)の説明の前に、HBVの基礎的内容やHBV関連マーカー検査について、HBVジェノタイプ、変異株の説明をされ基礎的な内容を理解することができ後半にかけてはHBV慢性肝炎の治療、ラミブジン、アデホビルなどの抗ウィルス薬に対してのモニタリング検査項目であるHBV関連抗原(HBVcrAg)の測定原理や臨床的意義についての説明がなされた。
現在でも広く抗ウィルス薬モニタリング検査としてHBV-DNAが普及しているが、今回の研修ではHBV-DNAが検出感度未満となった場合でも抗ウィルス薬中止により肝炎が再燃することがあり、抗ウィルス薬モニターに不十分でHBV関連抗原(HBVcrAg)では検出感度未満となった場合、抗ウィルス薬中止しても肝炎再燃が見られないことが殆どであることから抗ウィルス薬中止の指標として有用であるという説明がなされた。
臨床の現場ではまだHBVcrAgの有用性が理解されていない部分もあることから、検査から積極的に臨床へ働きかけるべきだということも教えられた研修会であった。 

平成21年07月01日報告:荒賀 智永 (綾部市立病院)

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