名古屋大学 医学部保健学科理学療法学専攻・医学系研究科リハビリテーション療法学 亀高研究室

ご挨拶

亀高研究室について

 亀高研究室は、令和5年度は大学院生7名(前期課程1年次に2名、2年次に2名、後期課程1年次に1名、2年次に1名、3年次に1名)、学部学生3名(4年生2名、3年生1名)の計10名により構成されています。毎週火曜日の午前中、論文抄読会と研究報告会を行い、世界レベルの研究動向を把握し研究分野の知識を更新するとともに、自らの研究の進捗を発表することで質疑応答・研究計画の立案のスキルを磨いています。

 また、以下の学部生の4つの講義・実習と、大学院生の実習と特論を担当しています。特に学部3・4年次の卒業研究配属では基礎生命科学の実験・研究方法を習得し、科学研究がどのように行われるかを体感してもらいます。大学院においては学会での発表、論文投稿などを見据えた、研究のプロを目指すための実践的なトレーニングを行います。基礎研究だけでなく、臨床研究に興味のある方も、アカデミックな研究に興味のある学生諸君の参加、特に博士後期課程への進学希望者を広く歓迎します。コース・専攻を問わず広く学生を受け入れたいと思っていますので興味のある方はご連絡ください。

卒業研究生へのメッセージ

 基礎研究は、臨床研究の屋台骨となる基礎データを扱う研究です。一つ一つの作業は地味で、結果も華々しいことはないかもしれません。しかし、現代の医学が長い基礎研究の成果の上に成り立っていることを考えると、その重要性は明らかです。過去の論文を紐解き、研究の背景を学び、研究の進め方(自己学習の仕方、実験計画の立て方、実験手技)、結果の考察とまとめ方、などの学習を通して、科学的、論理的思考のトレーニングをすることを目標とします。遺伝子を操作する技術、蛋白質の機能解析をする技術、顕微鏡の能力を最大限に引きだす技術など様々なテクニックを駆使し、一つずつデータを積み重ねていく論理的な楽しさや、自由に考え生命のブラックボックスを自らの手で解き明かしていく喜びを是非味わって欲しいと思います。

担当講義・実習

解剖学1(5専攻共通)・解剖学2(5専攻共通)・解剖学実習1(理学・作業)−学部1年/前期
解剖学3(理学・作業)・解剖学実習2(理学・作業)−学部1年/後期

 解剖学1・2では人体の基本構造を分子レベル、細胞レベル、組織レベルで学びます。解剖学時実習1では理学療法、作業療法を学ぶ上で必須な骨格系(骨軟骨、靭帯)、筋系について標本などを用いて学びます。
解剖学3では個体レベルで人の体の構造を学び、その働きを総合的に理解することを目的に器官系の構造と機能を中心に学習します。解剖学実習2では医学科解剖学実習室において解剖実習を行い、運動器を含む様々な器官系の詳細とその関連を3次元的に理解します。

病態理学療法治療学実習(理学)-学部2年

 基礎研究で一般的に使用されるデータ収集手法を体験し、その原理を学びます。培養細胞を用いた形態学解析やPCR法などを用いた遺伝子解析技術などを経験します。

基礎・基盤医科学実習−大学院前期課程/前期
リハビリテーション療法学特論Ⅰ−大学院前期課程/前期

 分子生物学、細胞生物学など基礎生物学分野の学習を行います。’Molecular Biology of the Cell’等の原著を使ってセミナー形式で授業を行います。

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