名古屋大学 医学部保健学科理学療法学専攻・医学系研究科リハビリテーション療法学 亀高研究室

ご挨拶

亀高研究室について

 本研究室は、平成25年4月より理学療法学専攻の9研究室の1つとして亀高諭教授によって開催されています。

 亀高研究室は、令和5年度は大学院生6名(前期課程1年次に2名、2年次に2名、後期課程1年次に1名、2年次に1名)、学部学生5名(4年生3名、3年生2名)の計11名により構成されています。毎週火曜日の午前中、論文抄読会と研究報告会を行い、世界レベルの研究動向を把握し研究分野の知識を更新するとともに、自らの研究の進捗を発表することで質疑応答・研究計画の立案のスキルを磨いています。

 また、以下の学部生の4つの講義・実習と、大学院生の実習と特論を担当しています。特に学部3・4年次の卒業研究配属では基礎生命科学の実験・研究方法を習得し、科学研究がどのように行われるかを体感してもらいます。大学院においては学会での発表、論文投稿などを見据えた、研究のプロを目指すための実践的なトレーニングを行います。基礎研究だけでなく、臨床研究に興味のある方も、アカデミックな研究に興味のある学生諸君の参加、特に博士後期課程への進学希望者を広く歓迎します。

卒業研究生へのメッセージ

 基礎研究は、臨床研究の屋台骨となる基礎データを扱う研究です。一つ一つの作業は地味で、結果も華々しいことはないかもしれません。しかし、現代の医学が長い基礎研究の成果の上に成り立っていることを考えると、その重要性は明らかです。過去の論文を紐解き、研究の背景を学び、研究の進め方(自己学習の仕方、実験計画の立て方、実験手技)、結果の考察とまとめ方、などの学習を通して、科学的、論理的思考のトレーニングをすることを目標とします。遺伝子を操作する技術、蛋白質の機能解析をする技術、顕微鏡の能力を最大限に引きだす技術など様々なテクニックを駆使し、一つずつデータを積み重ねていく論理的な楽しさや、自由に考え生命のブラックボックスを自らの手で解き明かしていく喜びを是非味わって欲しいと思います。

担当講義・実習

人体構造機能学ⅠA−学部1年・編入2年/前期
人体構造機能学ⅢA−学部1年・編入2年/後期

 IA:人体の基本構造を分子レベル、細胞レベル、組織レベルで学びます。実習では顕微鏡やバーチャルスライドシステムを用いた顕微鏡レベルでの細胞、組織観察を行う他、簡単な組織染色実習も行います。また、骨、筋肉に関して学びます。
IIIA:個体レベルで人の体の構造を理解し、その働きを総合的に理解することを目的とします。医学科解剖学実習室において全11回の解剖実習を行い、運動器だけでなく体全体を構成する様々な器官系の詳細とその関連を3次元的に理解します。

基礎理学療法学実習−学部3年/前期

 生命科学の基礎研究に必要な基本的な知識と実験技術の習得を目標としています。DNA、蛋白質、培養動物細胞、免疫組織化学などの実習を集中的に行います(李准教授、亀高が担当)。

基礎・基盤医科学実習−大学院前期課程/前期
リハビリテーション療法学特論Ⅰ−大学院前期課程/前期

 分子生物学、細胞生物学など基礎生物学分野の学習を行います。’Molecular Biology of the Cell’等の原著を使ってセミナー形式で授業を行います。

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