国際発達ケア:エンパワメント科学研究室 筑波大学 エンパワメント科学研究室スケジュール

研究内容

コミュニティ・エンパワメントと生涯発達ケア

諸外国と共働しながら、子どもからお年寄りまですべての人々を対象としたウェルビーイングの向上を目指し、個人や組織、地域の力を引き出すコミュニティ・エンパワメントの科学を展開します。

World Child01パプア・ニューギニアの子どもたち。感染症予防のための健康教育の仕組みづくりが大切。
World Child02日本の子ども。虫歯にならないようにしっかり歯みがき
World Child03日本の子どもとおじいさん。けんだまって難しいね

1.当事者主体のコミュニティ・エンパワメント研究技術開発

当事者の力を最大限に引き出す当事者主体型の研究技術開発、地域と組織の歴史文化を反映したコミュニティ・エンパワメント実践技術開発、保健福祉専門職に求められる専門性について、国際比較研究を行っています。

2.最先端科学とケア科学の学際学融合:生涯発達コホート研究を用いて

子育ち環境社会性発達介護予防の視点から―

保健学、福祉学、医学、教育学、脳科学、遺伝学、進化学、人類学、生理学、心理学、社会学、経営学、政治学など多角的な視点から生涯発達プロセスに影響する要因を明らかにします。

最先端科学と実践をつなぐ多様な指標を開発するとともに、研究者と実践者が十分に活用できるよう教育研修WEBを運営しています。

(1)子どもの発達に影響を与える子育ち環境を評価する指標

  • 育児環境指標
    (ICCE, Index of Child Care Environment)
    (HOME-J, Home Observation for Measurement of the Environment Japanese version 家庭版 社会的養護版)
    *詳細はanmet (あっと)md.tsukuba.ac.jpまでお問い合わせください)
  • 保育環境チェックリスト
    (ICBE, Index of Center-Based Child Care Environment)

(2)園児の発達指標

(3)子どもと養育者のかかわりの質、乳幼児・学童・成人の社会能力の評価指標

(4)地域住民の将来の死亡率、機能低下、健康状態などに影響を与える指標

これらの指標について、コホート研究により妥当性と信頼性を検証しています。

コホート名 種類 人数 年数 対象年齢 関連リンク
すくすくコホート 出生コホート 500名 5年 0~8歳 子育ち環境からみた子どもの育ち
保育コホート パネルコホート 51,000名 18年 0~18歳 保育パワーアップ講座
健康長寿コホート 地域コホート 5,000名 25年 0~102歳 健康長寿エンパワメント

研究成果より「根拠に基づくケア」推進に向け、保育パワーアップ研究会エンパワメント研究会を立ち上げ、実践の専門職とともに活用法の開発と研修などを行っています。

3.ヘルスプロモーションとエンパワメント研究

エンパワメント技術を活用して地域全体の健康水準の向上に向けた介入研究を行っています。たとえば多世代交流による健康長寿のまちづくり。認知症予防や健康維持増進に、長期的な効果が明らかにされています。また、木育によるコミュニティ・エンパワメント。子どもたちがSense of Wonderを育む科学的な根拠を提供し、ケアの実践知を科学知につなげ、子育ちエンパワメントに向けたシステム作りを行います。さらに、企業などにおける「働く喜びを感じる職場」「一人ひとりの力を活かす職場」について、学際的に取り組んでいます。
社会調査法等の量的な情報とともに、グループインタビュー法等を質的な情報を車の両輪として活用し、当事者の生の声をエンパワメント過程に取り込む手法を開発しています。

4.子どもおよび高齢者への虐待予防研究

地域で生活する子どもや高齢者への虐待の実態を把握する中から、虐待に関連する要因を量的・質的に明らかにし、虐待予防のための方法を検討しています。
虐待予防チェックリストを開発し、早期発見、早期支援をサポートしています。

5.ユニバーサルデザインと当事者主体の仕掛けづくりに関する研究

誰もが住みやすい環境を作るため、当事者を主体とした仕掛け、支援技術を開発します。福祉用具、住環境、地域環境の一体的な整備とユニバーサルデザイン化、地域保健福 祉計画や街づくり計画の策定、システム化、臨床評価を行っています。