SHR等疾患モデル共同研究会譲渡可能系統一覧表

系統名 別称 SLCで
SPF化した
世代数・年
ナショナルバイオリソースプロジェクト
「ラット」における実施内容
寄託
登録
番号
国際
登録
ILAR
寄託者 特性
検査
109
項目
遺伝検査
357
SSLP
マーカー
SNPs
系統の概略・特徴・活用例
SHR/Izm spontaneously hypertensive rat,
stroke-resistant spontaneously hypertensive rat, SHRSR
F90・1995年 0193 家森
幸男
♂済

概略: 1963年京都大学医学部病理学教室でウィスター京都ラットより選択交配により開発された、その後島根難病研究所・島根医科大学を経て京都大学大学院人間環境学研究科で維持後、1994年よりSHR等疾患モデル共同研究会にて維持。SHRにはB1,B2, CH, CLの亜系が存在し、これはB1系統である。

特徴: 高血圧を自然発症 骨粗鬆症モデル、行動面は多動的

活用例:機能性食品試験、実験的腎障害試験、降圧剤のスクリーニング

SHRSP/Izm stroke-prone spontaneously hypertensive rat F94・1995年 0194 家森
幸男
♂済

概略: 1963年京都大学医学部病理学教室でウィスター京都ラットより選択交配により開発されたSHRの中で、脳卒中を発症するAラインを分離し、AラインにはA1-sb, A3, A4の亜系が存在する。この系統はA3系統で、1973年に京都大学医学部病理学教室にて開発後、島根難病研究所・島根医科大学、京都大学大学院人間環境学研究科を経て、1994年よりSHR等疾患モデル共同研究会にて維持

特徴: 脳卒中を自然発症 骨粗鬆症モデル

活用例:実験的心筋梗塞、脳卒中予防・遅延試験、機能性食品成分のスクリーニング

WKY/Izm   F53・1995年 0195 家森
幸男
♂済

概略: 1963年京都大学医学部病理学教室で開発されたSHRの親系統。元々京都大学純系動物飼育室で維持されていたウィスター京都ラットと呼ばれていたものの末裔。由来は北海道大学牧野研という。その後京都大学医学部病理学教室、島根難病研究所・島根医科大学、京都大学大学院人間環境学研究科を経て、1994年よりSHR等疾患モデル共同研究会にて維持

特徴: 正常血圧

活用例:対照動物として使用
血圧:WKY/Izm<SHR/NDmcr-cp<SHR/Izm<SHRSP/IzmDmcr-fa<SHRSP/Izm
体重:SHRSP/Izm<SHR/Izm<WKY/Izm<SHR/NDmcr-cp=SHRSP/IzmDmcr-fa

SHR.Cg-Leprcp/NDmcr
(生体譲渡終了)
SHR/NDmcr-cp, SHR/N-corpulent F60・2001年 0446 京極
方久
     

概略: 米国NIHでコレツキーラットのレプチン受容体遺伝子ナンセンス変異がSHR/Nに導入されたコンジェニック系統で1999年よりSHR等疾患モデル共同研究会にて維持。Cgは、Congenicの意味でドナー系統であるコレツキーラットが近交系でなかったので、命名規約に基づきCgを使用。旧系統名については、米国NIHでの命名法に本来誤りがあった。

特徴: 高血圧、肥満、脂質異常症(メタボリックシンドローム)を自然発症 高炭水化物飼料や高脂肪飼料使用により症状が顕著に発現

活用例:肥満関連実験、抗肥満薬、抗脂血症薬、抗糖尿病薬や機能性食品成分のスクリーニング

SHRSP.Z-Leprfa/IzmDmcr
(生体譲渡終了)
SHRSP/IzmDmcr-fa, SHRSP fatty, SHRSP.ZF F12・2001年 0447 京極
方久
     

概略: ZFラットのレプチン受容体遺伝子ミスセンス変異をターゲットにSHRSP/Izmに12代戻し交配を行いcongenic系統を確立した。ドナー系統の Zucker fatty rat の略称としてはZFとZが使用されているが、短い方がより良いので、ここではZと略している。

特徴: 脳卒中、高血圧、肥満、脂質異常症(メタボリックシンドローム)を自然発症 高炭水化物飼料で症状が顕著に発現

活用例:脳卒中、肥満関連実験、抗肥満、抗脂血症薬、抗糖尿病薬や機能性食品成分のスクリーニング

SHRSP5/Dmcr ALR (arteriolipidosis-prone rats),
SHRALR/Izm
F20・2010年 0454 家森
幸男
     

概略: 1963年京都大学医学部病理学教室でウィスター京都ラットより選択交配により開発されたSHRSPの亜系A1-sbより、反応性高脂血症をきたしやすい亜系として1973年に京都大学医学部病理学教室にて開発。島根難病研究所・島根医科大学、京都大学大学院人間環境学研究科を経て、2002年より金城学院大学生活環境学部で維持管理後、2011年よりSHR等疾患モデル共同研究会にて維持。ALR は ArteioLipidosis prone Rat の略。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)のモデル。

特徴: 反応性高脂血症、中小動脈脂肪沈着、脂肪性肝疾患を発症

活用例:動脈硬化、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)関連実験、抗動脈硬化、抗NASHの薬剤、機能性食品成分のスクリーニング