出生前診断/着床前診断に関する基礎資料

2004年の動き


2004年12月12日 諏訪マタニティークリニックの根津医師が習慣性流産の夫婦の着床前診断を日産婦に申請する意向を明らかにする。
「着床前診断と出産、根津院長申請へ」『読売新聞』2004年12月13日
2004年12月11日 日産婦が、大谷医師の妻で生殖補助医療の責任者を務めている医師から事情を聴く考えを明らかにする。
「着床前診断:無断実施、大谷医師の妻を事情聴取へ 日産婦」『毎日新聞』
大谷院長の妻ら聴取へ 産科婦人科学会 受精卵診断」『神戸新聞』
2004年12月3日 「受精卵診断 事実が先行 不妊治療?命の選別?割れる賛否」『朝日新聞』「時時刻刻」
2004年11月8日 着床前診断/医師の独走は許されない」『神戸新聞』「社説」
2004年11月5日 神戸の医師が、今年4月の学会除名後に、夫婦15組に対し着床前診断を実施していたことが分かる。
「受精卵診断、さらに15組実施 神戸の大谷産婦人」『朝日新聞』
「15組に着床前診断、5人が妊娠…学会除名の大谷医師」『読売新聞』
「着床前診断:神戸市の大谷医師 今秋以降15組に実施」『毎日新聞』
日本産科婦人科学会「15組の着床前診断の実施についての報道に関する本会のコメント」
2004年8月25日 「受精卵診断「利用広がる」 欧米3施設が意義強調」『共同通信』
2004年7月30日 「着床前診断 生殖技術の自主規制は限界だ」『毎日新聞』「社説」
2004年7月29日 大谷医師らによる日産婦に対する訴訟の第一回口頭弁論が行われる。
「着床前診断訴訟:初の口頭弁論、学会却下求める 東京地裁」『毎日新聞』
2004年7月28日 「着床前診断も倫理法の下で」『日本経済新聞』
2004年7月23日 日産婦が慶応大学から申請のあった着床前診断を承認する。
「日産婦:慶大申請の着床前診断を承認 同学会の承認は初」『毎日新聞』2004年7月23日
「慶応大の着床前診断を正式に承認…日本産科婦人科学会」『読売新聞』2004年7月23日
「産科婦人科学会、慶応大申請の受精卵診断を正式承認」『朝日新聞』2004年7月23日
また、国に対して着床前診断を含め、生命倫理にかかわる医療問題全般についての指針を作るよう求める(要望書はこちら)。
「着床前診断 国に指針作りを要望」『読売新聞』2004年7月24日
2004年7月22日 「生殖補助医療 包括的に規制する法整備を」『熊本日日新聞』「社説」
「受精卵診断:骨髄提供の適否判定認める 英国」『毎日新聞』
2004年7月16日 「着床前診断 歯止めをしっかりと」『東京新聞』
受精卵診断 生殖医療の法整備を」『沖縄タイムス』
2004年7月13日 日産婦倫理委員会が慶応大学から申請のあった着床前診断を正式に承認する。
「着床前診断:日産婦倫理委も全会一致で承認」『毎日新聞』2004年7月14日
「慶大に着床前診断を承認 産科婦人科学会が初」『東京新聞』2004年7月14日
「着床前診断、産科婦人科学会倫理委が慶大の申請を承認」『読売新聞』2004年7月13日
「受精卵診断、公開倫理委で初承認 慶応大の重い遺伝病例」『朝日新聞』2004年7月13日
「筋ジス遺伝防止で受精卵診断を初承認 日産婦倫理委」『産経新聞』2004年7月14日
2004年7月10日 大谷院長や根津院長が「着床前診断を推進する会」を結成し、秋にも二十一組のカップルを対象に受精卵診断を実施する方針を明らかにす る。
受精卵診断再び実施へ 神戸・大谷産婦人科」『神戸新聞』2004年7月11日
「秋にも着床前診断の意向 下諏訪の医師ら推進する会」『信濃毎日新聞』2004年7月11日
2004年7月2日 日産婦が第一回目の公開倫理委員会を開催する。
「着床前診断に批判相次ぐ=産科婦人科学会、初の倫理委公開」『時事通信』2004年7月2日
「着床前診断:審議を一般公開で開催 日本産科婦人科学会」『毎日新聞』2004年7月3日
「着床前診断で倫理委が初の公開審議…戸惑う学会」『読売新聞』2004年7月3日
2004年6月28日 『産経新聞』「News Watch」に、「課題多い受精卵の着床前診断――求められる国民的論議」が掲載される。
2004年6月27日 日本産婦人科学会(日本産科婦人科学会とは別)が、大谷医師を厳重注意処分にすることを決める。
「 着床前診断:無断実施医師に厳重注意処分 産科婦人科学会」『毎日新聞』2004年6月27日
2004年6月26日 日産婦が慶応大の受精卵診断について、公開倫理委員会を開いたうえで最終的な結論を出すことを決める。
「受精卵診断承認、公開倫理委開き結論 日産婦学会理事会」『朝日新聞』2004年6月26日
2004年6月20- 24日 『読売新聞』(関西版)において、 「命は選べるか 出生前診断」 が連載される。
2004年6月19日 日産婦は、「「着床前診断に 関する臨床研究・施設許可」に関する記事について」という文章において、診断の承認はまだ確実ではなく、これから倫理委員会で改めて審議する予定 であることを強調。
2004年6月18日 日本産科婦人科学会小委員会が、慶応大から出されていた受精卵診断の申請を承認する答申をまとめ、学会倫理委員会に報告。
「<慶応大の受精卵診断を承認 国内初、学会の小委員会」『共同通信』2004年6月19日
「慶応大の着床前診断、国内初の承認へ」『読売新聞』2004年6月19日
「受精卵診断、初の承認産科婦人科学会小委」『朝日新聞』2004年6月19日
「着床前診断:産婦人科学会が初承認 慶応大の申請認める」『毎日新聞』2004年6月19日
「着床前診断:解説 「生命の選別」防ぐ厳密な手続きが重要」『毎日新聞』2004年6月19日
2004年6月14日 日本産科婦人科学会が「着床前診断をめぐって」というシンポジウムを開く。
「受精卵診断で激しい議論 是非めぐり、医師や患者」『共同通信』2004年6月14日
2004年5月27日 「受精卵診断 模索続く」『朝日新聞』「時時刻刻」(アメリカの現状な ども紹介した解説記事)
2004年5月26日 大谷院長を含む医師2人、夫婦ら9人が日本産科婦人科学会を相手取り訴 訟を起こす。
「受精卵診断求め提訴 夫婦ら9人と2医師」『共同通信』2004年5月26日
「無断着床前診断で除名処分の大谷医師ら、学会を提訴」『読売新聞』5月26日
「受精卵診断の規制無効求め、医師ら産科婦人科学会を提訴」『朝日新聞』5月26日
「<着床前診断>無断実施で除名の医師ら学会提」『毎日新聞』5月26日
「揺れる着床前受精卵診断の現状」『TBSヘッドラインニュース』5月26日(映像あり)
"Group sues over embryo diagnosis ban" Japan Times Thursday, May 27, 2004
「習慣性流産患者が受診の権利求め提訴」『読売新聞』2004年7月3日
2004年5月5日 米イリノイ州シカゴの「生殖遺伝学研究所」が、重い血液病を持つ小児患者のために、患者に移植可能な白血球(HLA)の遺伝 子を持つ受精卵を着床前診断で選別し、骨髄提供者として出産することに成功したことを明らかにする。
「骨髄提供のた め着床 前診断で選別出産…米で5人誕生」『読売新聞』2004年5月6日
2004年5月1日 大谷院長および患者が、日産婦を相手取り民事訴訟を東京地裁におこす予定であることが明らかになる。
「着 床前診断 除名の大谷徹郎医師ら、産科婦人科学会を提訴へ」『毎日新聞』2004年5月3日
2004年4月10日 日産婦総会において、賛成 多数により大谷院長が除名処分となる。
「受精卵診断実施の大谷医師を除名処分 産科婦人科学会」『朝日新聞』2004年4 月10日
2004年4月5日 「日本脳性マヒ者協会全国青い芝の会総連合会兵庫支部」など2団体が、「受精卵診断は障害者差別を助長する」として大谷院長 に抗議する。
「受精卵診断の大谷産婦人科に障害者団体が抗議」『朝日新聞』2004年4月5日
根津八紘医師が自らのホームページにおいて、大谷院長除名に対する反対文書を公開する。
大谷医師除 名を通じ日本産科婦人科学会の体質 を問う
2004年4月4日 大谷院長が会見で申請を報告。また着 床前診断ネットワークというホームページ開設を発表。
「着 床前診断:神戸・大谷産婦人科、体外受精卵の診断申請」『毎日新聞』2004年4月5日
2004年4月2日 上記診断の申請書を日産婦に送付する。
「着 床前診断:日産婦へ申請書郵送--大谷産婦人科院長」『毎日新聞』2004年4月3日
2004年3月31日 神里彩子「着床前診断 明確な基準づくりが急務」『朝日新聞』「私の視点」
2004年3月28日 大谷院長が、染色体異常の夫を持つ女性への着床前診断を、日産婦に申請する意向を明らかにする。
「着 床前診断:大谷産婦人科が学会申請へ 会見で表明」『毎日新聞』2004年3月29日
2004年3月12日 大谷院長が日産婦理事会へ弁明のために出席。除名の不当性を訴える。
「着 床前診断実施で「除名は不当」 大谷産婦人科院長が訴え」『毎日新聞』2004年3月13日
2004年3月7日 大谷院長が記者会見を開き(諏訪マタニティークリニックの根津医師も同席)、原則として着床前診断を認めるよう日産婦に求 め、除名処分の場合には民事訴訟もありうると示唆。
「着床前診断 1例目、希望通り出産 大谷医師会見 学会除名なら訴訟も」『読売新聞』2004年3月8日
「受 精卵診断の容認求め会見 実施公表の産科医ら」『熊本日日新聞』2004年3月7日
「着 床前診断実施問題 大谷産婦人科院長「日本産科婦人科学会除名なら民事訴訟」」『毎日新聞』2004年3月8日
2004年3月2日 『ABC WEBNEWS 』にて、「着床前診断 ~命の選択~」が放送される。
2004年2月27日 『読売新聞』に、松尾宣武「生殖補助医療の光と影 次世代を見据えた政策を」が掲載される。
2004年2月23日 「着床前診断問題 進む生殖技術 議論後追い」『読売新聞』
2004年2月22日 「着床前診断 「学会除名」でも診療は可能 実効性ある規制が課題」『読売新聞』「解説」
2004年2月21日 日産婦理事会が、大谷医師を除名処分とする方針を決める。それをうけて大谷院長は、診断の正当性を主張。
着 床前診断で産科婦人科学会 院長を除名処分へ」『神戸新聞』2004年2月22日
院 長が会見 診断の正当性強調」『神戸新聞』2004年2月22日
"Society expels doctor for in vitro genetic tests" Japan Times Sunday, February 22, 2004
2004年2月12日 日産婦倫理委員会が、大谷院長より事実関係など事情を聴く。
神 戸・着床前診断 学会倫理委が院長から聴取」『神戸新聞』2004年2月13日
2004年2月6日 日産婦が「会員へのお知らせ」 において、大谷院長より、謝罪および今後の会告遵守を記した文章を受け取ったことを発表。
神 戸の院長が学会に謝罪文 着床前診断」『神戸新聞』2004年2月7日
『熊本日日新聞』に社説「着 床前診断 医療や倫理面に多くの課題」が掲載される。
「着床前診断 時代に即応したルール作り 男女産み分け応用慎むべき」『読売新聞』
2004年2月5日 『読売新聞』に社説「着床前診断 野放図に走らぬ歯止めがいる」が掲載される。
『神戸新聞』に社説「着床前診断/親が望めば 許されるのか」が掲載される。
『琉球新報』に社説「国内初の着床前診断・命の「えり分け」は残念」が掲載される。
2004年2月3日 神戸市灘区の大谷産婦人科(大谷徹郎院長)において、日本産科婦人科学会(以下、日産婦)に許可を得ないまま着床前診断が行 われていたことが明らかになる。日産婦は翌日4日、「会員へのお知らせ」 を通じて会告の遵守を求める。
「無申請で着床 前診断、2例は男女産み分け」『読売新聞』2004年2月4日
「受精卵診断、無申請で3例に実施 神戸市の産婦人科」『朝日新聞』2004年2月 4日
「男女産み分けに着床前診断 神戸の産婦人科 学会申請せず」『京都新聞』2月4日
学 会、実施に厳しい制限」『神戸新聞』2004年2月4日
「命 の選別」に批判 医師「当然の判断」」『神戸新聞』2004年2月4日
体 外受精で着床前診断 神戸の産婦人科」『神戸新聞』2004年2月4日
無申 請で着床前診断 神戸の医院 男女産み分け2例」『中国新聞』2004年2月4日
"Clinic in Kobe breaks taboo on sex selection" Japan Times Thursday, February 5, 2004