日々のことなど

インデックス

2026年6月30日(火)

遠くで生じる悲惨な出来事を、目の前の悲惨な出来事と同じように...というわけではないが、とにかく想像することができる。想像力は間違いなく、倫理を可能にする源泉だ。

2026年6月29日(月)

いまでも新たに出会った音楽やミュージシャンに心踊るということはあるが、音楽の好みとしては10代の頃から変化をしていない。大人になってからヘビメタやクラシックに心酔するようになったわけではない。その意味では、自分も「音楽の好みは10代前半でほぼ決まる」という定説の一例でしかない。しかも、いまでも若いミュージシャンの音楽でプレイリストを作れるのは、音楽のメインストリームのあり方自体が、70年代頃からーー少なくとも一部はーー変わっていないというのも大きいのかもしれない。自分たちの世代で演歌に<はまる>人は多くないだろうが、今の10代、20代が80年代(ひょっとしたら70年代)の音楽に心酔することはありそうだ。

2026年6月28日(日)

「関心がある→アンケートやインタビューを自分でする」という学生たちの直線的な思考をどうすればよいのだろうか。アンケート/インタビューをすることが不適切なこともあるし、アンケート/インタビュー以外でも意味のあることはできるのだが。中高の探究学習で何となく前者と似たことをやってきて、大学で十分に後者について学べていないからだろうか。

2026年6月27日(土)

あいかわらずの日々を送り続けている。正直、もっているのが不思議なくらい。

自然の勢い彼は社交を避けなければならなかった。人間をも避けなければならなかった。彼の頭と活字との交渉が複雑になればなるほど、人としての彼は孤独に陥らなければならなかった。彼は朧気にその淋しさを感ずる場合さえあった。けれども一方ではまた心の底に異様の熱塊があるという自信を持っていた。だから索寞たる曠野の方角へ向けて生活の路を歩いて行きながら、それがかえって本来だとばかり心得ていた。温かい人間の血を枯らしに行くのだとは決して思わなかった。
夏目漱石, 『道草』, 1915.