公衆衛生学、疫学、健康行動学など学際的なアプローチを用いて、人々の健康の社会的側面について考え、行動することをめざします
公衆衛生学、疫学、健康行動学など学際的なアプローチを用いて、人々の健康の社会的側面について考え、行動することをめざします
     
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<教室について>open

教員2名と博士前期課程大学院生4名(平成28年4月1日現在)のメンバーから構成されています。平成15年度に市川誠一前教授が感染予防看護学領域に着任されて以来、看護学、健康行動学、社会学、医療人類学、経済学、マスコミュニケーション学と様々なバックグラウンドの大学院生を受け入れてきました。今までに卒業した大学院生の修了後の主な勤務先は、大学(教員)、大学病院(看護師)、市町村保健所・保健センター(保健師)、病院(保健師)、NPO(理事)となっています。
平成25年度から名称が地域保健看護学・感染疫学から、国際保健看護学となり、引き続き各自の専門や活動経験を活かした研究、教育を行っています。これからもこの伝統を活かし、さらに「国際保健」にふさわしい学際的な環境をめざして、人びとの健康の社会的側面について考え、行動することをめざす学生を積極的に受け入れていきます。

<メンバー>open

教員

樋口倫代
(経歴・業績は教員プロフィールへ)

平成28年2月1日より勤務しています。大学卒業後9年間臨床医として勤務したのち、タイのプライマリヘルスケアマネージマント修士課程で学んだことをきっかけに、公衆衛生に方向転換しました。アジアの4か国(タイ、インドネシア、東ティモール、フィリピン)で生活した経験を持ち、開発途上国のプライマリヘルスケアに関する実践と研究に携わってきました。
調査・研究では、健康に関わるリソースへのアクセスに関して、必須医薬品へのアクセス、慢性疾患の継続ケアへのアクセス、プライマリヘルスケアへのアクセスと範囲を拡げながら混合研究法を用いて行っています。最近では、健康の社会的決定要因、そして、そのエビデンスをもって人びとの健康を実現させるための、特にコミュニティレベルでのヘルスシステムにも関心を持っています。また、これまでの経験から、健康の社会的側面に関わるNGO・NPOとの交流・協働を継続しています。教育においては、研究と現場をつなぐことができる人材育成を目指しています。(公衆衛生に関わる人づくりについてめざすところについては、こちら(URL2)をご覧ください。)

金子典代
(経歴・業績は教員プロフィールへ)

大学の保健学科を卒業し看護師・保健師の資格を取得した後すぐにアメリカにわたり、公衆衛生大学院で健康行動学を学びMPHを取得しました。アメリカでHIV/AIDSの予防、セクシュアルヘルスの研究を開始して以来、現在に至るまで続けてこのテーマで研究を行ってきています。平成17年度より名古屋に移り、本研究室の博士課程の1期生として入学し、博士課程を終えました。平成21年より本学の教員をしています。
この10年間は主にエイズ予防の研究に従事しています。集団レベルでHIV/AIDSの予防を推進するためには、感染可能性の高いポピュレーションを見極め、その対象者に効果的な予防介入を継続的に実施することが最も重要になります。日本では ゲイ・バイセクシュアル男性におけるHIV/AIDS感染拡大が最も深刻であり、コミュニティベースの予防プログラムの立案、実施、評価に資する研究を当事者、NGO、行政、医療専門家、研究者のパートナーシップのもと行ってきています。HIV/AIDSに限らず、女性のセクシュアルヘルスに関する研究も行っています。国外では、過去にスリランカでの糖尿病有病割合の調査を実施した経験があり、現在は韓国、イギリス、 モンゴルの研究チームと共同研究を行っています。教育では、HIV/AIDS、性感染症をテーマの中心に、予防対策、ニーズアセスメント調査、予防介入の効果評価の方法などに力を入れて指導しています。

大学院生

寺尾亮平(M2)

私は、平成27年3月まで名古屋市内の急性期病院の救急病棟で3年間看護師として働いていました。ひと月に300人以上の緊急入院を受け入れる病棟で、腎不全や肺炎を繰り返す方々、自宅で家族が看病できなくなり入院せざるを得ない方々、家へ帰りたいと言われ、せん妄状態に陥る方々など、多くの慢性期疾患増悪患者を目の当たりにしてきました。その中で、病院の看護活動に加え地域での疾患の予防・健康増進や病気を抱える方々を地域で支える仕組みの充実が何より重要ではないのかと感じるようになりました。進学にあたり母校の先生方に相談をし、公衆衛生学を学べる本学の国際保健看護学を志望し現在に至ります。
現在、「中学生・高校生の健康課題に対する養護教諭の相談支援の経験とその関連要因~いじめ・ネット上のいじめなどの現代的健康課題に関して~」をテーマに調査及び分析を行っています。週2回のアルバイト以外、研究室に籠り研究を進めています。卒業後は、大学の教員として看護基礎教育に関わりながら健康の分野において研究を進めていきたいと考えています。少しでも多くの方々の健康の維持・増進に関わる研究及び活動ができればと思います。

永井かおり(M2)

私は、三重県の赤十字病院で外科ICU病棟の看護師として4年間勤務した後、一旦育児に専念し、その後、市内にあるデータセンターで、臨床研究の質管理業務、IT支援業務を12年間行ってきました。データセンターで小児・成人白血病・リンパ腫領域、HIV感染症領域、成育医療領域、呼吸器疾患領域など多分野にわたる多施設共同臨床研究支援、小児血液領域の国際共同研究支援に携わる中で、臨床研究の質をテーマとした研究発表をいくつか行ってきました。疫学、統計についての知識を深めたく、看護がベースにあり学べる研究室を探したところ、本研究室に出会いました。職場からのアクセスもよく仕事と学業の両立にも適した環境でした。
修士論文のテーマは、「HIV/AIDSに対するHAART(Highly Active Anti-Retroviral Therapy)の無作為化比較試験(RCT)およびHIV非感染者に対するPrEP(暴露前予防投薬)の無作為化比較試験の質の評価」です。現在、研究を進める中でリサーチクエスチョンが次第に明らかになってくる過程に喜びを感じています。

美藤ゆかり(M1)

私は、中学生の頃に見たテレビ番組をきっかけに開発途上国で働きたいと思い、助産師を志しました。そして助産師専攻科を卒業後、島根県内の産婦人科医院で助産師として4年半働いたのち、2012年より2年間、青年海外協力隊の一員として東南アジアのラオスで活動を行いました。ラオスでは病院において妊婦健診や出産の介助、子どもの健康診査、予防接種などを行いました。また村を回りながら妊婦健診や健康教育などの母子保健活動を行いました。日本とは異なり、ラオスは乳幼児死亡率や妊産婦死亡率が高く、栄養状態の悪い妊婦や乳幼児を多く目にしてきました。
ラオスでの活動経験を通じて、開発途上国における妊婦の健康状態の管理や改善に関することに興味を持ち、大学院の国際看護学分野で研究したいと思い、本学に入学しました。修士論文では開発途上国における妊婦の生活行動ついて研究したいと考えていて準備中です。卒業後は国際保健分野において、開発途上国の母子の健康増進のための活動に従事したいと思います。

吉野亜沙子(休学中)

私は、看護大学卒業後、外科病棟で3年間勤務した後、語学・看護留学を目的に渡米しました。語学学校とForensig Nursing(法医看護学)を学びながら正看護師の資格を取得し、内視鏡外科で1年間働きました。その後、帰国して救急医療(CCU勤務)を1年半経験して結婚・妊娠・育児のため退職しました。
大学院の入学の動機は、私が学生時代にはなかった国際看護学という領域を専門的に学びたかったこと、自分の経験を今後のキャリアに活かしていくために弱点である看護研究を克服したいこと、自分の行う研究で日本の女性の健康維持増進の一助になりたいという希望があるためです。大学院ではどのように修学していくのか、私の能力でもついていけるのか不安ですが、様々なバックグラウンドを持った他学生や教員の方々と交流しながら自分の興味のあることを学べることがとても楽しみです。

<アクセス・連絡先>open

公立大学法人名古屋市立大学
看護学部・大学院看護学研究科
国際保健看護学
〒467-8601
愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
(名古屋市地下鉄桜通線「桜山駅」下車出口3番からスグ)

TEL:052-853-8065
FAX:052-853-8065
E-mail:ncugch.adm@umin.ac.jp

国際保健看護学の研究室は、名古屋市立大学川澄キャンパスの看護学部棟4階にあります。
(405:樋口、409:金子)

<FBページとのリンク>open

研究、教育、活動の一端を随時FBページで報告しています。
(FBページはFBアカウントのない人でも閲覧可能です。)
https://www.facebook.com/ncu.gch/

<教室について>

教員2名と博士前期課程大学院生4名(平成28年4月1日現在)のメンバーから構成されています。平成15年度に市川誠一前教授が感染予防看護学領域に着任されて以来、看護学、健康行動学、社会学、医療人類学、経済学、マスコミュニケーション学と様々なバックグラウンドの大学院生を受け入れてきました。今までに卒業した大学院生の修了後の主な勤務先は、大学(教員)、大学病院(看護師)、市町村保健所・保健センター(保健師)、病院(保健師)、NPO(理事)となっています。
平成25年度から名称が地域保健看護学・感染疫学から、国際保健看護学となり、引き続き各自の専門や活動経験を活かした研究、教育を行っています。これからもこの伝統を活かし、さらに「国際保健」にふさわしい学際的な環境をめざして、人びとの健康の社会的側面について考え、行動することをめざす学生を積極的に受け入れていきます。

<メンバー>

教員

樋口倫代
(経歴・業績は教員プロフィールへ)

平成28年2月1日より勤務しています。大学卒業後9年間臨床医として勤務したのち、タイのプライマリヘルスケアマネージマント修士課程で学んだことをきっかけに、公衆衛生に方向転換しました。アジアの4か国(タイ、インドネシア、東ティモール、フィリピン)で生活した経験を持ち、開発途上国のプライマリヘルスケアに関する実践と研究に携わってきました。
調査・研究では、健康に関わるリソースへのアクセスに関して、必須医薬品へのアクセス、慢性疾患の継続ケアへのアクセス、プライマリヘルスケアへのアクセスと範囲を拡げながら混合研究法を用いて行っています。最近では、健康の社会的決定要因、そして、そのエビデンスをもって人びとの健康を実現させるための、特にコミュニティレベルでのヘルスシステムにも関心を持っています。また、これまでの経験から、健康の社会的側面に関わるNGO・NPOとの交流・協働を継続しています。教育においては、研究と現場をつなぐことができる人材育成を目指しています。(公衆衛生に関わる人づくりについてめざすところについては、こちら(URL2)をご覧ください。)

金子典代
(経歴・業績は教員プロフィールへ)

大学の保健学科を卒業し看護師・保健師の資格を取得した後すぐにアメリカにわたり、公衆衛生大学院で健康行動学を学びMPHを取得しました。アメリカでHIV/AIDSの予防、セクシュアルヘルスの研究を開始して以来、現在に至るまで続けてこのテーマで研究を行ってきています。平成17年度より名古屋に移り、本研究室の博士課程の1期生として入学し、博士課程を終えました。平成21年より本学の教員をしています。
この10年間は主にエイズ予防の研究に従事しています。集団レベルでHIV/AIDSの予防を推進するためには、感染可能性の高いポピュレーションを見極め、その対象者に効果的な予防介入を継続的に実施することが最も重要になります。日本では ゲイ・バイセクシュアル男性におけるHIV/AIDS感染拡大が最も深刻であり、コミュニティベースの予防プログラムの立案、実施、評価に資する研究を当事者、NGO、行政、医療専門家、研究者のパートナーシップのもと行ってきています。HIV/AIDSに限らず、女性のセクシュアルヘルスに関する研究も行っています。国外では、過去にスリランカでの糖尿病有病割合の調査を実施した経験があり、現在は韓国、イギリス、 モンゴルの研究チームと共同研究を行っています。教育では、HIV/AIDS、性感染症をテーマの中心に、予防対策、ニーズアセスメント調査、予防介入の効果評価の方法などに力を入れて指導しています。

大学院生

寺尾亮平(M2)

私は、平成27年3月まで名古屋市内の急性期病院の救急病棟で3年間看護師として働いていました。ひと月に300人以上の緊急入院を受け入れる病棟で、腎不全や肺炎を繰り返す方々、自宅で家族が看病できなくなり入院せざるを得ない方々、家へ帰りたいと言われ、せん妄状態に陥る方々など、多くの慢性期疾患増悪患者を目の当たりにしてきました。その中で、病院の看護活動に加え地域での疾患の予防・健康増進や病気を抱える方々を地域で支える仕組みの充実が何より重要ではないのかと感じるようになりました。進学にあたり母校の先生方に相談をし、公衆衛生学を学べる本学の国際保健看護学を志望し現在に至ります。
現在、「中学生・高校生の健康課題に対する養護教諭の相談支援の経験とその関連要因~いじめ・ネット上のいじめなどの現代的健康課題に関して~」をテーマに調査及び分析を行っています。週2回のアルバイト以外、研究室に籠り研究を進めています。卒業後は、大学の教員として看護基礎教育に関わりながら健康の分野において研究を進めていきたいと考えています。少しでも多くの方々の健康の維持・増進に関わる研究及び活動ができればと思います。

永井かおり(M2)

私は、三重県の赤十字病院で外科ICU病棟の看護師として4年間勤務した後、一旦育児に専念し、その後、市内にあるデータセンターで、臨床研究の質管理業務、IT支援業務を12年間行ってきました。データセンターで小児・成人白血病・リンパ腫領域、HIV感染症領域、成育医療領域、呼吸器疾患領域など多分野にわたる多施設共同臨床研究支援、小児血液領域の国際共同研究支援に携わる中で、臨床研究の質をテーマとした研究発表をいくつか行ってきました。疫学、統計についての知識を深めたく、看護がベースにあり学べる研究室を探したところ、本研究室に出会いました。職場からのアクセスもよく仕事と学業の両立にも適した環境でした。
修士論文のテーマは、「HIV/AIDSに対するHAART(Highly Active Anti-Retroviral Therapy)の無作為化比較試験(RCT)およびHIV非感染者に対するPrEP(暴露前予防投薬)の無作為化比較試験の質の評価」です。現在、研究を進める中でリサーチクエスチョンが次第に明らかになってくる過程に喜びを感じています。

美藤ゆかり(M1)

私は、中学生の頃に見たテレビ番組をきっかけに開発途上国で働きたいと思い、助産師を志しました。そして助産師専攻科を卒業後、島根県内の産婦人科医院で助産師として4年半働いたのち、2012年より2年間、青年海外協力隊の一員として東南アジアのラオスで活動を行いました。ラオスでは病院において妊婦健診や出産の介助、子どもの健康診査、予防接種などを行いました。また村を回りながら妊婦健診や健康教育などの母子保健活動を行いました。日本とは異なり、ラオスは乳幼児死亡率や妊産婦死亡率が高く、栄養状態の悪い妊婦や乳幼児を多く目にしてきました。
ラオスでの活動経験を通じて、開発途上国における妊婦の健康状態の管理や改善に関することに興味を持ち、大学院の国際看護学分野で研究したいと思い、本学に入学しました。修士論文では開発途上国における妊婦の生活行動ついて研究したいと考えていて準備中です。卒業後は国際保健分野において、開発途上国の母子の健康増進のための活動に従事したいと思います。

吉野亜沙子(休学中)

私は、看護大学卒業後、外科病棟で3年間勤務した後、語学・看護留学を目的に渡米しました。語学学校とForensig Nursing(法医看護学)を学びながら正看護師の資格を取得し、内視鏡外科で1年間働きました。その後、帰国して救急医療(CCU勤務)を1年半経験して結婚・妊娠・育児のため退職しました。
大学院の入学の動機は、私が学生時代にはなかった国際看護学という領域を専門的に学びたかったこと、自分の経験を今後のキャリアに活かしていくために弱点である看護研究を克服したいこと、自分の行う研究で日本の女性の健康維持増進の一助になりたいという希望があるためです。大学院ではどのように修学していくのか、私の能力でもついていけるのか不安ですが、様々なバックグラウンドを持った他学生や教員の方々と交流しながら自分の興味のあることを学べることがとても楽しみです。

<アクセス・連絡先>

公立大学法人名古屋市立大学
看護学部・大学院看護学研究科 国際保健看護学
〒467-8601 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
(名古屋市地下鉄桜通線「桜山駅」下車出口3番からスグ)

TEL:052-853-8065 FAX:052-853-8065
E-mail:ncugch.adm@umin.ac.jp

国際保健看護学の研究室は、名古屋市立大学川澄キャンパスの看護学部棟4階にあります。(405:樋口、409:金子)

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