シーズ整理番号 | プロジェクトのテーマ | 対象疾患 |
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C-101 | アルツハイマー病根本治療薬の開発 | アルツハイマー病 |
シーズへの取り組み
C-101 アルツハイマー病 根本治療薬の開発
アルツハイマー病の発症原因の一つはアミロイドβペプチド(Aβ)という約40残基のペプチドの蓄積と考えられており、Aβの生成阻害が病気の根本的治療法として有望視されています。Aβは、その前駆体蛋白質がBACE1とγセクレターゼという二種類のプロテアーゼで二段階切断されることによって生成されます。従って、これらのプロテアーゼの阻害剤はアルツハイマー病の根本治療薬になりうると期待されます。
早期・探索開発推進室は、新規BACE1阻害剤であるTAK-070について医師主導による臨床試験(治験)を行っています。附属病院内に新設したPhase 1ユニットで平成25年3月に第Ⅰ相試験を開始し、平成26年3月までに単回投与試験と反復投与試験を完了しました。TAK-070の第Ⅰ相試験の成績について下記の学会で発表しました。
1.第33回日本認知症学会学術集会(2014年11月、横浜)
「新規アルツハイマー病治療薬(TAK-070)の医師主導第I相治験」
2.第35回日本臨床薬理学会学術総会(2014年12月、松山)
「新規アルツハイマー病治療薬(BACE1阻害剤)TAK-070の第I相試験(安全性及び薬物動態)~アカデミアにおける第I相医師主導治験実施モデルとして~」
「第I相医師主導治験でのプロジェクトマネージャーの役割」