研究協力のお願い
多施設共同研究「緩和ケア領域における薬物・治療介入に関する多施設前向きレジストリ研究:Phase-R研究」へのご協力のお願い
(2015年4月20日更新)
本サイトは、当院を含む国内の緩和ケア施設(ホスピス・緩和ケア病棟、緩和ケアチーム)において実施される「緩和ケア領域における薬物・治療介入に関する多施設前向きレジストリ研究:phase-R研究」に関する情報を公開しています。本サイトに関するご質問・ご要望等は、末尾に記載しております窓口までお願いします。
1)研究の背景
緩和ケアは、患者さんの全人的な苦痛に対応し、患者さんおよびご家族のクオリティ・オブ・ライフ(生命の質)を向上させることを目標とするアプローチです。身体・精神症状の緩和の為に、科学的根拠(エビデンス)に基づく治療を提供することが必要ですが、緩和ケア領域では、対象患者さんの全身状態が不安定なこと等の理由により、エビデンスの元となる臨床研究の実施が難しいことが多いです。
2)目的
本研究は、緩和ケア領域で広く行われている治療の効果・副作用に関するデータを得ることを目的としています。
3)方法
研究参加施設で、研究課題に設定された臨床症状の治療を受けた全ての患者さんに関して、患者情報、治療の効果と副作用をインターネット経由で登録します。データはスウェーデンにあるファーマ・コンサルティング・グループ社のViedocTMという電子情報収集サービスを利用して、スウェーデンにある暗号化されたサーバで安全に管理されます。治療や観察項目はすべて通常診療の範囲内で行われますので、本研究に際して追加で発生する身体的侵襲・経済的負担はありません。
4)対象
東京大学医学部附属病院の緩和ケアチームの診療を受けており、研究課題に設定された臨床症状に対する治療(現時点ではせん妄への薬物療法、嘔気へのオランザピン内服治療)を受ける患者さんすべてを対象とします。
5)研究期間
2015年4月20日から2018年3月31日までを予定しています。
6)個人情報の取り扱い
本研究では、氏名・IDなど個人を特定し得る情報は収集せず、患者さんはコード番号により識別されます。コード番号と氏名・IDとの対照表は参加施設内で厳重に管理され、施設外に持ち出されることはありません。対照表は研究終了後速やかに廃棄します。
7)研究の意義
緩和ケア領域では患者さんに適応できるエビデンスが限られており、本研究で得られた情報によって、効果・副作用を予測した対応が取れるようになること、副作用の出やすい患者さんが明らかになり適切な薬剤選択が可能となることなどから、診療の質が向上することが期待されます。
8)研究機関名
東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部 担当:稲田修士
9)対象者が研究への参加を拒否する方法
本研究への参加を承諾されない患者さん・御家族は、下記連絡先へ電話・FAX・メールで氏名・生年月日を御連絡下さい。
○お問い合わせ先
- 事務局:JORTC運営事務局 木原康太
- 住所:〒110-0001 東京都台東区谷中1-5-9-206
- 電話:03-5842-1380 Fax:050-3737-9544
- e-mail:kota.kiharajortc.jp
または、
- 担当施設:東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部
- 担当:稲田修士
- 住所:〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
- 電話:03-3815-5411(代表)