第35回日本皮膚外科学会総会・学術集会

ご挨拶

 皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症の収束の見込みが得られない中、感染対策を講じながらの医療活動に大変なご苦労をされておられると拝察いたします。 このようなかつてない状況の中、日本皮膚外科学会臨時理事会にて慎重に検討を重ねた結果、第35回日本皮膚外科学会総会・学術集会を2020年10月17日(土)・18日(日)の2日間にわたり、Web学会という形で開催させていただくことになりました。

 本学会の最大の魅力である「会場での熱い議論」がない学会開催には賛否両論があることと思います。しかしながら、会員の皆様の安心、安全を第一に考え、現地開催を中止、Web開催のみとすることを決定しましたこと、ご理解いただければ幸いに存じます。 今学会のテーマ演題は“皮膚外科と超音波”です。皮膚外科における体表エコーの有用性は、日常的に我々はよく経験しているところですが、今回は、集中的に皆さんの経験や工夫などをご発表いただき、造詣を深めていただきたいと思っております。 

  特別企画として、「皮膚外科学第2版を深読み~皆で喧々諤々~」を企画しました。皮膚外科学は各術者・施設でこだわりや工夫に富んだ分野と思います。そこで皮膚外科学第2版から、興味深い手技や考え方について、紙面では分かりにくいところを、さらに詳しく7名の先生にご講演いただく予定です。 

  教育講演としては、大阪大学再生誘導医学寄附講座の玉井克人教授に、皮膚の再生医療についてご講演いただきます。とても興味深いお話をいただけると楽しみにしております。 

  本年度の皮膚外科学会は、初のWeb開催になります。通常学会の参加費は、1万円の登録費用ですが、急な変更にあわせ、今回は「参加費5,000円」と大幅な値下げを断行しました。ただし今回のWeb学会への参加は、情報管理を厳格にするため、正会員に限らせて頂いております。現在、非会員で、参加を予定される先生は、8月1日以降にNPO法人日本皮膚外科学会の本部事務局宛に、入会申込み手続きをお願いいたします。 

  皆様に満足いただける形には程遠い点も多々あるかと思いますが、少しでも有意義な会となりますよう、順天堂大学浦安病院皮膚科教室、学会事務局一同、できる限りの準備をさせていただきました。今大会のご理解・ご支援、ならびに多数のご参加を心よりお願い申し上げます。

2020年7月吉日

第35回日本皮膚外科学会総会・学術集会
会長:金子 高英
事務局長:須賀  康
(順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科)