摂食障害とは

摂食障害ってどんな病気?

食事の量や食べ方など、食事に関連した行動の異常が見られ、体重や体型のとらえ方などを中心に、心と体の両方に影響が及ぶ病気をまとめて摂食障害と呼びます。

摂食障害症状表

摂食障害のサイン

体重・体型
  • 急激に体重が減少する
  • 体重が増えることを極端に怖がる
  • 「太っている」と言うことが多い
  • 1日に何回も体重計に乗る
食事
  • 食べる量が減る
  • カロリーの低い食品を中心に食べ、炭水化物など特定の食べ物を拒否する
  • 食べていないのに「食べている」「お腹が空いていない」と言う
  • 人と食事するのを避ける
  • 食べだすと止まらない
  • 食費がとてもかかる
やせるための行為
  • 食事後にしょっちゅうトイレに行く
  • トイレや風呂で嘔吐の臭いがする
  • 頬や顎のあたりが不自然にはれている
  • 手の甲に「たこ」ができている
  • 行き過ぎた運動をする
  • 常に動き続けている
  • 立っていることが多い
その他
  • 集中力や判断力が落ちる
  • 普段の活動や友達づきあいが減る
  • 生理が止まる、不順になる

気になる症状・サインがあったら、病院を受診されることをお勧めします

Q&A よくあるご質問

Q.どこからが摂食障害と言えるのですか?
A.普通のダイエットとの違いは、「体重を減らす」ということが意識の大部分を占めているかどうか、やめようと思ったらやめられるかどうかです。食べることが生活に及ぼす影響が大きい場合は摂食障害の可能性が高いといえます。

Q.家族はどのように接したらいいですか?
A.無理に食べさせようとするのは逆効果になりかねません。まずは問い詰めたりせずに、どうしてそのような行動を取るのか、きっかけや気持ちを聞いて受け入れてあげましょう。その上で心配していることを伝え、良くなるために何ができそうかを一緒に考えます。
食事や体重に関する直接的な話は医療者に任せ、できたことや良くなった点を取り上げて努力をほめてあげましょう
病気であるかどうかで周囲の人の愛情や関心が変わることはないと伝えることが大切です。
根気強く患者さんに寄り添い治療にのぞんでいただくことが、何よりも大きな患者さんの支えとなります。

Q.病院の何科に行けばよいですか?
A.主に心療内科や精神科、小児科です。しかし、これらの科ならどこでも摂食障害に十分対応できるわけではありません。
病院のホームページで調べるか、電話で問い合わせてから受診されることをお勧めします。

宮城県摂食障害支援拠点病院(旧摂食障害治療支援センター)は宮城県と国の予算で運営されている事業です。
摂食障害の患者さんとご家族のための相談窓口として、お悩みや不安などをお聞きするとともに、ニーズに応じた支援を行っています。