年会長挨拶


 この度、昭和薬科大学にて、再び、第40年会を開催する運びとなり、大変光栄なことと思っております。本年10月1日(土)・2日(日)に、本学キャンパスにて開催できるよう、準備を進めております。
 日本社会薬学会は、医薬品をはじめとする生活関連物質と人間の健康との社会的なかかわりについて、総合的に研究・教育を発展させること目的として、40年余り、活発に、活動を行って 来ております。一方、レギュラトリーサイエンスという新しい学問について、昨今、定義がなされました(第4次科学技術基本計画 2011年8月19日閣議決定)。「根拠に基づく的確な予測、 評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和の上で最も望ましい姿に調整するための科学」とされ、医薬品等の科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的としています。この概念は、社会薬学が果たすべき概念と共通する部分も多いです。
 このため、今回、第40年会のメインテーマは、「社会薬学とレギュラトリーサイエンス」といたしました。また、特別講演として、シドニー大学教授 / 国際薬学会社会薬学部門理事長のTimothy F Chen教授をお招きし『Implementation of Quality Indicators in Primary Care in Japan』というテーマで、また、厚生労働省 医薬・生活衛生局総務課薬事企画官 太田 美紀氏に『最近の薬務行政 -デジタル化に向けた検討』というテーマでご講演していただく予定です。
 今般、COVID-19の流行に伴い、医療提供体制が大きく変わろうとしています。医薬品医療 機器等法、薬剤師法も改正され、これまで以上に薬剤師が自ら考え、社会に貢献していくことが期待されている中、薬や薬剤師の社会とのかかわりについて、皆様と一緒になって考えて参りたいと思います。
 是非、皆様とお会いできることを楽しみに致しております。
 どうぞ、宜しくお願い申しあげます。

2022年6月

 

日本社会薬学会第40年会
年会長  宮崎 生子
(昭和薬科大学 社会薬学研究室)


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