会長挨拶

第76回日本酸化ストレス学会学術集会
会長 芦田 均(神戸大学大学院農学研究科 教授)


このたび、第76回日本酸化ストレス学会学術集会を2023年5月24日(水)- 25日(木)、神戸国際会議場にて開催することになりました。歴史ある本学術大会の会長を拝命し、大変光栄に存じます。

「ヒトは適度なストレスがないと生きていけない」と言われています。過度のストレスが心身の健康を害しますが、軽度のストレスは健康や達成感の享受に繋がります。「酸化ストレス」の功罪も同じであり、活性酸素種やフリーラジカルは生体内で過度に生じると様々な疾病の要因になりますが、軽度の「酸化ストレス」は生体防御に関わったり、生体応答に必要であり、好ましい効果を生むことも知られています。
このような背景に基づいて、日本酸化ストレス学会では、最新の知見を共有すべく特別講演、教育講演、シンポジウムならびに一般講演等のプログラムからなる学術集会を毎年開催しております。

第76回酸化ストレス学会学術集会のテーマは、「臨床系と基礎系研究のさらなる融合を目指して」と致しました。この学術集会が医薬系の研究者と農工系の研究者のこれまで以上の連携強化を図るための議論の場となり、多様な情報の交換を介して研究者間の連携を緊密にするだけでなく、最新の成果を産業界でご活用頂ける場になりましたら幸甚です。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。