第50回日本医学教育学会大会発表「医学生生理学クイズ大会2017(PQJ2017) の成功と医学学習に与える好影響」

「みなさん、医学の学習は、楽しいですか?」

2018年8月4日 、第50回 日本医学教育学会大会(東京医科歯科大学)にて「医学生生理学クイズ大会2017(PQJ2017) の成功と医学学習に与える好影響」と題して、発表を行った僕、井上鐘哲(PQJ事務局長 PQJ2017共同代表)の第一声です。

僕たちが開催した医学生生理学クイズ2017(PQJ2017)については、すでに日本生理学会雑誌(第79巻4号 P.78-80)に
開催レポートを投稿しておりましたが、今回、改めてPQJ2017を振り返り、アンケートデータの統計分析を行いました。結果、クイズの英語難易度についてのみ、低学年(3年以下)と高学年の間で受け止め方に有意に差が出るなど、興味深い傾向が観察できました。

さて、冒頭の質問に対しては、首を縦に振る人も、横に振る人もいました。医学の学習は本来はとても楽しいものだと、僕は思います。しかし、周りを見渡してみると、なんてつまらなさそうに医学の勉強をする医学生が多いことでしょう。
医学の勉強が面白くない大きな理由は、大抵の場合、それが①孤独に勉強し、②勉強した成果がすぐに表れない、③机や画面に向かい続ける単調な作業、であるからです。これらすべては面白くない上に、印象に残りにくく学習としては非効率です。
これに対して、医学クイズ大会は①仲間と一緒に勉強し、回答する、②回答した結果が正解、不正解としてすぐに表れ、試合の勝ち負けにつながる、③大会会場で仲間やライバルと一緒に緊張したり喜んだり、感情を揺さぶられる瞬間に満ちている。これらはすべて参加者の印象に残りやすく、クイズ大会の記憶効率ひいては学習効果は高いのです。

今日の発表を聞きに来ていただいたみなさんに、PQJ2017について話し、クイズの準備期間中や、開催日に起きたあれこれを話すと、みなさんとても興味深く聞いていただきました。
また、つい先日決定したばかりの来年のPQJ2019(東京慈恵医科大学)について(詳細はこの後公開いたします)話すと、ぜひ出場したいと言ってくれる医学生、学生を連れて来たいと話してくれる先生方がとても多く、来年の大会への期待が早くも膨らんできました。

この発表を実現するために親身になって手伝っていただいた本学生理学教室小野教授、秘書の南本さんと情報処理センター、会場でアドバイスをいただいた鈴木富雄先生、PQJ2017を一緒に作り上げ、発表会場で手伝ってもらった佐々木と優子を始めとするすべてのPQJ2017のスタッフのみなさんにお礼を言います。

最後に、PQJ2017に来ていただいた16大学21チーム、オブザーバーも含めた総勢100人以上の皆さんの声、表情、その後のつながりが、これをもっと広めないといけないと、この発表に向けて僕の背中を押してくれました。心から、お礼を言わせていただきます。ありがとうございました。

PQJ事務局長 PQJ2017共同代表 井上鐘哲

たくさんの参加者が発表を聞きに来てくれました。

16の参加大学を示した日本地図を前に。

PQJ2017コアメンバーの鈴木優子と佐々木彰紀と共に。

第1回生理学クイズ主宰の大塚勇輝さんと共に。

聞きに来てくれた鈴鹿医療科学大学の人たち。

PQJ2017スポンサーを務めていただいた羊土社の間馬さんと共に。今後もご協力いただけるということです。

一緒の会場で発表した近畿大学、大阪市立大学、大阪医科大学の参加者で記念写真。

ランチョンセミナーで無料配布された、東京医科歯科大学オリジナル弁当!

真ん中にイカとシカのフライが入っています。ご馳走さまでした!

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