実行委員会企画
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企画1(一日目)
わかりやすさの裏側―医学・医療・健康情報サービスのそのまえに―」
轟浩美(認定NPO法人「希望の会」代表),大脇幸志郎(医師、翻訳者),岡部晋典(図書館総合研究所 主任研究員),小嶋智美(Independent Librarian)
難解・膨大な情報と向き合う上で、ある程度の「わかりやすさ」は必須である。一方で、わかりやすさに引きずられる、わかりやすさを優先しすぎた情報収集・発信に陥っていないだろうか。
本企画では、「ナラティブ」を主たるキーワードにし、①選書論等に興味を持つ研究者、②情報発信を精力的に実施する医師 ③公共図書館の利用者でもある患者とその家族
④医療情報を扱う司書と共に、参加者と多面的・多層的に議論を交わす場としたい。
[コーディネーター:岡部 晋典(おかべ ゆきのり)※]
図書館総合研究所 主任研究員
筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程単位取得退学,博士(図書館情報学)。複数の大学の専任講師等を経て2021年より現職。全国の図書館づくりや講演・執筆等に携わる。本企画の関連として「科学的合理性に著しく反する図書を図書館はどう取り扱っているのか
: 聞き取り調査を手がかりに」Library and information science 68 85-116, 2012, 科学研究費助成事業
若手研究(B)『疑似科学と図書館に関する多角的な研究』(2016-2018)など。
[パネリスト:大脇 幸志郎 (おおわき こうしろう)]
医師・翻訳者
1983年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業ののち出版社勤務、医療情報サイト運営を経て医師。首都圏のクリニックで高齢者の訪問診療業務に携わっている。
著書に『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』、翻訳にペトル・シュクラバーネク著『健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』(以上、生活の医療社)、ヴィナイヤク・プラサード著『悪いがん治療 誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか』(晶文社)
などがある。近刊『エビデンスに基づく医学の歴史(仮)』(ライフサイエンス出版)
[パネリスト:轟 浩美(とどろき ひろみ)]
認定NPO法人希望の会理事長
全国がん患者団体連合会理事
スキルス胃がんで夫を亡くした遺族。夫を救いたい一心で情報検索に溺れた経験から、情報発信の重要性を胸に活動をしている。
全国胃がんキャラバン開催や患者向け胃癌治療ガイドライン作成に取り組む他、誰もが生きやすい社会を願い、がん全体への啓発、政策提言にも積極的に取り組んでいる。厚生労働省がん対策推進協議会元構成員、東京都がん対策推進協議会構成員。日本胃癌学会患者向け胃癌治療ガイドライン作成委員。
[パネリスト:小嶋 智美(こじま さとみ)※]
Independent Librarian,
岐阜県出身。広告制作会社勤務ののち、図書館の世界へ。2012年より所属にこだわらない個の司書としての活動を始める。専門領域は医学情報サービス。
文献検索を中心とした研究支援のほか、医療技術評価や司書教育にも携わっている。共著・寄稿に『ちょっとマニアックな図書館コレクション談義 ふたたび』(樹村房,
2017)、『司書名鑑:図書館をアップデートする人々』(青弓社, 2022)など。近刊に『Hidden Library, Invisible Librarian:医療と健康と図書館と、司書。』(郵研社,
2024)
※はMIS39実行委員
企画2(二日目)
同時開催のため、どちらか片方にお申し込みをお願いします。
【文章生成AI活用実践】これで勝つる!だいたいゼロから始めるRを使ったデータ分析 with ChatGPT.
橋本郷史(東邦大学医学メディアセンター大橋病院図書室)
文章生成AIの利用例についての具体的な手順・方法を提示しながら、参加者とともに実務への応用を考えていきます。
【支援のプロと考える】情報サービス専門職として知っておきたい・備えておきたいこと.
服部文(一般社団法人仕事と治療の両立支援ネット-ブリッジ)
医療分野に特化したキャリアコンサルタントと、医学情報サービス専門職の交流を深める場としてご活用ください。