研究概要


記憶研究の現状と将来展望を踏まえ、空間軸がnmからメゾスケールまで、時間軸がmsecから日までと、記憶の多次元性を反映した研究を推進します。7研究室は「分子解析チーム(林、柚﨑)」、「神経回路・行動解析チーム(池谷、久保、三國、米原)」、「技術開発チーム(根本)」に分かれます。「分子解析チーム」はシナプス可塑性のナノスケールの分子機構に主眼を置く一方、新しい分子解析技術を回路・行動解析チームに提供します。「神経回路・行動解析チーム」は、記憶に伴う神経回路の再構成をシナプス可塑性に重点を置き解析していく一方、分子解析チームに対して有用なプローブや操作技術などのアイデアを出します。

フランスInterdisciplinary Institute for Neuroscience (IINS)はDaniel Choquetら、14名の主任研究員、合計150名のメンバーを擁します。ボルドー大学の一部門であるボルドーニューロキャンパスと連携し、シナプスの解析で業績を上げています。一方、アメリカMax Planck Florida Institute for Neuroscience (MPFI)は、安田涼平とDavid Fitzpatrickが主宰し、8人の主任研究員と約80人のスタッフを擁します。

このように3国のチームがそれぞれの研究を進める一方、国際先導研究の枠組みを活かして、国内拠点および海外拠点と相互交流することによって、新しい技術開発と研究を強力に推進します。