哲学という学問は、他の学問へ至る道である。 しかしそこで止まろうとする者は暗闇に落ち込む。
---ボナヴェントゥラ
1755年、カントは31歳で、ようやくケーニヒスベルク大学で学位を取得する。 (……)
31歳というのは学位を取得するには遅い年齢である。しかし、 これからみていくように、 カントの哲学的な歩みはきわめて遅々としたものなのである。 ほぼすべての一流哲学者が30歳になる前に、 後世に名を残す哲学的アイデアを形成しはじめているが、 カントの場合、さらに20年もの歳月を待たないことには、 独創的な哲学を築きはじめないのである。---ポール・ストラザーン
少し早めに起床。某翻訳作業、朝食、朝刊、髭剃り。
朝、娘を保育園に送り、直接大学へ。午前中はメールのやりとりや某講義の準備。 お昼は少し遅めに購買部でパン。
お昼すぎ、某会議。昼下がり、某外国人と某君らと某カンフォーラで研究相談。
夕方、某外国人の講演。反応的態度と妊娠。おもしろかった。
夜、娘を迎えに行き、某カンフォーラでみなで夕食。 そのあと、聖護院の方にある某たこ焼き屋でもう少し話す。 流しのライブが始まり、しばらく抜けられず。某外国人先生に挨拶をして、 急いで帰宅。シャワーを浴びて寝る。
少し遅めに起床。髭剃り、シリアル、朝刊。晴ときどき雨。
午前中は娘と御所に行き、散策。お昼前に帰宅。昼食。
お昼すぎに少し仮眠したあと、妻と娘の三人で某所に行き、家のことで相談。 夕方に帰宅。新聞など。
夜、夕食。赤ワイン。酔っぱらう。
夜中、娘と風呂。
そういえば、先週末に自宅の木の剪定をしてもらった。
少し遅めに起床。ゴミ出し、朝食、髭剃り。
午前中、いろいろ用事。クリーニング屋にズボンを預け、池袋の百貨店に眼鏡 を取りに行き(高い眼鏡。大事に使おう)、それから千石に戻ってきて喫茶店で 一服したあと、自宅近くの散髪屋で散髪。
お昼は自宅で。午後は夕方まで娘と留守番。昼寝をしたり、いろいろ遊んだり。 外は大雨なので出られず。
夜、夕食、娘と風呂。
夜中、食器を洗ってから娘を寝かしつける。なかなか寝ない。娘はだいぶ言葉 を聞きとれるようになってきており、Siriと同じぐらいの音声認識能力を身に 付けるに至っているようだ。
定時起床。ゴミ出し、髭剃り、朝食。
今日も娘を保育園まで送ってから、本郷三丁目の某喫茶店にて明日の講義の準 備など。お昼前に大学に行き、引き続き明日の講義の準備。お昼過ぎに終わる。
昼食をとった後、明後日の講義の準備に着手する。某院生にも少し手伝っても らう。夕方まで。順調に締め切りをこなしてい るかと思いきや、月曜日にも 締め切りがあることがわかり、少しがっくりする。雑用もいくつか片付ける。
夜、プールで30分弱泳ぐ。それから帰宅。夕食、新聞など。
夜中、娘を風呂に入れる。食器も洗う。娘はとりあえず今夜は熱はない模様。 先日妻の親戚からいただいた背の高い椅子に 座って機嫌が良い。
もうそろそろ寝よう。
定時起床。シャワー、朝食。小雨。
地下鉄で定時出勤。午前中は雑用。
お昼、某ランチョン・セミナー。研究不正とか幸福研究とか最近のニュース。
お昼すぎ、某ODの指導。昼下がり、少し休憩。
夕方、某オンライン研究会。終末期、研究における利益相反。
その後、某院生の指導。疲れた。
夜も雨。少し遅めに帰宅して夕食。
夜中、新聞。それからソファで死んだように寝る。
真夜中、食器を洗う。少し読書したらまた寝るか。
朝、少し遅め。シャワー、朝食。大雨。
だいぶ遅刻して地下鉄で出勤。いかん。午前中は雑用。
お昼は某ランチョン・セミナー。某学会の反省会など。
お昼すぎ、某業者の方々と某相談など。
昼下がり、某ミーティング。そのあといろいろ雑用。
夜、帰宅して夕食。新聞。夜中、ソファで死んだように寝る。
真夜中、少し功利主義アワー。なんか収拾がつかなくなってきた。
もう寝るべし。
朝、少し遅目に起きる。シャワー、朝食、朝刊。
出勤(少し遅刻)。終日雑用。
夜、研究室の壁一面に本棚が入ったので、1時間半ほどダンボールを開ける作業。 2年ぶりぐらいに、ほぼすべての本がとりあえず本棚に収まった。 おそらく自動車を所有している人が、駐車場に自動車があるのと同じ感じで、 (ダンボールではなく)本棚に本がきちんと入っているというのは、 何かこう、empowermentされた気がする。
夜遅くに帰宅して夕食。夕刊を読んで皿洗いしたあと、 某妻と一緒に六義園の回りを走る。家から走って六義園3周で約4.5キロほど。疲れた。
帰宅してシャワー。それから少し今週の某講義の準備など。
昨日から今日にかけて。
メモ。倫理や倫理学についての誤解。誤解にも一理あることを認めて、 なぜ誤解されるのかを考えること。「あるいは誤解ではないのかもしれない」 という謙虚な姿勢も失わないこと。
お昼すぎに某妻と一緒に外出。地下鉄を乗り継いで両国へ。 江戸東京博物館に行き、見晴しのよい7階の食堂で遅目の昼食をとったあと、 夏目漱石展を見る。混んでいたせいか、展示に今ひとつ工夫が見られなかったせいか、 あまり楽しめず。鼻がつまっていてボーっとしてたせいもあるかも。
それから、たまたま見つけた旧安田庭園を散歩。よい。 そのあと、両国国技館前のタバコの煙が充満している喫茶店で一服。 店構えは良いが、モンブランもコーヒーも観光客向け。 JR両国駅周辺を散歩してから両国を後にする。
上野御徒町で地下鉄を降り、某大手電気屋で電球や加湿器のフィルター等の買物。 それからアメ横通りを通り抜けて、吉池で買物。 二階が大きな酒屋になっていることを初めて知る。ときどき来るようにしよう。 安い赤ワインを二本購入。
それからバスで帰宅。夕食は鍋。赤ワインもボトル半分ほど飲む。 夕食後、『映像の世紀』の第1巻を見る。 パリの万国博覧会を漱石が観に行っていた話、 ヴィクトリア女王の死に際しての漱石の記述などがあり、 今日は漱石とやたらに縁がある一日だった。
夜中は少し読書。今日は寒い。
昨夜は少し早目に千石に戻り、一昨日と同じ定食屋でカキフライ定食。うまい。 数独を解き損ねる。
夜、仮眠をしたあと、某論文を最後まで読み、夜中に駒込へ。 某所で某氏と深夜まで某相談。夜中に戻ってきて、朝まで寝る。
朝、大学へ。予定の時間にメロスが来ず、別の予定があったので、 同僚の某氏に電話で窮境を伝えたあと、地下鉄で西高島平へ。 某家族と昼食を食べながら某相談。
昼下がりに春日に戻ってきて、まず自転車屋に行き、ライトが付かないのを 修理してもらう。接触が悪いのかと思っていたら、 電球を交換してもらったらすぐに直った。
それから研究室へ。同僚の某氏に尋ねると、某氏はあの後、タクシーで メロスの家に駆けつけ、消極的なメロスを説得して東京駅に連れていき、 新幹線に乗せたそうだ。すごい。この徳の高さを見習わねば。
(メロスは実在の人物とは一切関係ありません)
昼下がりから夕方まで、某作業に勤しむ。
夕方、メロスが無事京都駅で捕獲保護され、
タクシーで某大学へ護送されたという話を聞き、一安心する。
最新のニュースでは、
とりあえず無事にセリヌンティウスは死刑を免れた(あるいは延期された?)ようだ。
(メロスは実在の人物とは一切関係ありません)
さて、次は月曜日〆切の某仕事をせねば。 でもまあ一段落したので、とりあえずプールに行って泳いでこよう。
朝、工事の音で起きる。この建物の壁面の工事をしているようだが、 歯医者のようなドリル音が定期的に鳴り出し、たまらず起きる。
午前中に大学に来て、新聞を二日分読む。 新聞の切り抜きも再開することにした。 山のようにたまっている新聞、 なんとかなるだろうか。
某ワインが解禁されたという新聞記事を読んでいると、 天からワインが降ってきた。ありがとうございます。
昨晩、家計簿のことを考えていたが、 やはり何か貯蓄の目標を立てるなり、 株をするなり考えることにしよう。
お昼は同僚の某氏と定食屋。刺身三点盛り。
そのあと、当面何を研究するかなあと考えながら、
認知心理学的な論文をコピーしに文学部の図書室に行く。
文学部にある案内を見ても文学部の図書室がどこにあるのか
よくわからないのでしばらくウロウロと探した。
案内をわかりにくくするというのは、
他学部や他大学の人に対する嫌がらせだろうか。
研究室に戻ってきて、〆切の迫っている某事典の翻訳に着手する。 全部で三項目依頼されているのだが、 訳し始めた一つ目の項目(Elshtainの文章)が わけのわからん言葉で書かれているので嫌になってしばらく居眠りしたあと、 翻訳を再開するがあいかわらずわけがわからん。どうしましょう。
ちょっとプールに行って頭を冷やしてこよう。
プール。40分強で2キロ。今日は後ろから追いかけてくる人がいたので、 最後まで全力で泳ぐことができた。げにライバルはあらまほしきかな。
研究室に戻ってくると、某吉報が。
もうこれで何も思い残すことなく引退できます:-)
『生命・医療倫理学講義DVD』も出来上がったそうだ。
次々と子供が産まれる感じだな。
今後も多産な研究人生を送れるようにがんばろう。
夜、某授業に参加。守秘義務と個人情報保護。
授業終了後、同僚たちと某ワインを飲みながら歓談。 ワインとビールで酔っぱらう。
真夜中まで飲んでから帰宅。 マンガ喫茶に行きたい誘惑に駆られるが、 今日も椅子に体を巻き付けて、 自宅で勉強して早く就寝することにしよう。
男の徳と女の徳について少し考える。 ジェンダーニュートラルな教育を受けたのか、 どうも、男だけが持つべき徳とか、 女だけが持つべき徳とかを考えることができない。 「男が引っ張って、女性が付いていく」 というような伝統的な感覚の残滓が自分の中に残っている気がするが、 そういうことを期待されても困るし、相手に期待するのも間違っているように思う。 (相手がそれを期待するときは? はたしてそれを間違っていると説得できるか?)
というわけで、男の徳と女の徳というのは、個人的にはないと思うし、 既存の関係を利用して、洗濯や料理は女性に任せるということがないように 注意しないといけないと思う。 ただし、学生に対する先生の徳とか、子供に対する大人の徳というのは あると思うので(いいかえると、男女の場合と違い、こうした関係は 対称的ではない)、なんでもかんでも平等な関係が良いというわけではない。 以上なんとなくメモ。
そういえば、昨日から暖房を入れるようになった。 部屋の温度は20度ぐらいに保つようにしよう。
今日のニュース。
風呂。
やばい。
朝、勉強会。昼、自宅で昼食。昼下がり、某卒論指導。 夕方、帰宅して仮眠。夜、ジム。貧血で倒れそうになる。 帰宅してからタラ鍋。新聞の集金が来て、 6月からの新聞代を徴収される。
勉強しないと。
早朝に起きたのだが、コンピュータをいじったりしていたら すっかり遅くなってしまった。早く大学に行かねば。
お昼すぎにやっと大学に来る。
ようやく部屋の改装が終わったので、荷物を入れなおす。明日の準備をせねば。
明日の研究会の準備。机にまだLANが届いていないので、ちょっとめんどう。
まだ大学。あれ、明日の予習が終わらない…。
ふう、やっと帰ってきた。地下鉄に乗る前にパンを買い、 帰りの電車の中で新聞を読みながらムシャムシャ食べる。 比較的空いていたので迷惑をかけることはなかったと思うが、 やはり地下鉄の中で食事をするのはタブーなのかな。 あまりにおいのないパンぐらいなら許されると思うのだが。
それで思い出したが、 車内にファストフードを持って入ってくるとすごくにおうのですぐわかる。 そして、つい自分もファストフードで食べたくなってしまう。 マクドナルドは業績不振でいろいろ試行錯誤をしているようだが、 売上げを伸ばすには、つねに車両につき一人、 マクドナルドのセットを持ち込むサクラを雇い、 あとは駅前に店舗を構えておけば、成功間違いないと思う。 マクドでもファースト・キッチンでも、試しにやってみてくれないかな。
うう、眠い。
「表現の虫」とでも言うべきものが体の中に住んでいるようで、 ときどきモノを書きたくて仕方のないときがある。 具体的に何を書きたいかまではわからないので、 インスピレーションというよりは、 インスピレーションを待ち受ける状態というか、そんな感じ。 そう思ったときにちゃんと論文を書けばいいのだが、 ついつい日記などを書いたりして、 たまっている貴重なものを無為に発散してしまう。そんな感じ。
よく寝たが、カーテンを閉めずに寝たせいか部屋が寒かった。 シャワーを浴びてからチェックアウト。
喫茶店でモーニング。喫煙席と禁煙席の区別がないところだったので、 まもなくとなりの喫茶店に移ってさらにモーニング。明日の授業の準備。
着たきり雀になっていたので、 某ムジでタートルネックのセーターを購入。 ついでにマフラーも購入。
階段の長い松山神社に立寄ったあと、大学へ。
シンポジウム(「権利」概念の再検討)。シュトラウスの近代自然権論批判、 カント的フェミニズム(?)による現代権利論批判、ヘーゲルの法=権利哲学。 途中、爆睡してしまう。
学会終了後、駅前で食事をし、おみやげを買って電車に乗る。 明日の授業の準備。よく揺れるのでモニタを見ていると気分が悪くなる。
机に向かっている時間…8.5hr
今日の勉強時間…7.5hr
マルクス係数…0
昨夜はミルの勉強をすこしした。夕食はカレー。
夜中に風呂屋に歩いて行ったら休業日なのであせる。 走って別の風呂屋に行くと、閉まる直前だったが入れてくれる。 つかのまのあいだ、一人で男風呂を占有する。 ここは水曜日休業なので注意。
都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大が統合し、 05年度から新しく開学するらしい。 おもしろいのは「人格形成のために」入学時点での 全寮制を考えていること。 ロンドンで寮で暮らしてみて、 寮生活は他の研究分野の学生と知り合ったり、 共同生活の楽しみや苦労を知るのに適していることがわかったので、 この提案は大賛成。まあいろいろ問題がでてくると思うが。
明日から清水寺が夜間特別拝観だそうだ(12月2日まで、9時半までやってる)。 ちょっと行ってみるか。
おかしい。もうこんな時間だ。だれかに時間を盗まれてる気がする。
`The problem is that individuals are facilitated in becoming more and more what they already are.'
こだまの直訳: 問題は、個々人は容易に彼らがすでにそうであるところのものに ますますなっていくということである。
匿名訳3: 問題は、個々人の現在のあり方が、[インターネット環境によって] より一層強化され易いということである。
こっちの方が匿名訳2にくらべると、 原文に即しているが、 「現在のあり方がより一層強化される」というのがやはり少しわかりにくい (文脈から明らかになる可能性もあるが)。否定的なニュアンスを出すために、 「問題は、個々人の現在のあり方が、 インターネット環境によって促進されることで、 ますます強化されてしまう、 ということである」などとするといいかもしれない。こんなもんかな?
まじめにミルの勉強。ひさしぶりに勉強するのがおもしろい。 やっぱり勉強会がないと勉強しないんだよなあ。 授業というのは受動的なものなので予習することがあまりない。 また、自分の興味にあったおもしろい授業というのもまれだ。 他方、学会発表というのも勉強する動機にはなるが、 準備にしろ発表にしろかなり苦労するので、 あまり「おもしろい」とは言えない。 自分で授業するようになるとどうかな。 授業の内容や学生の質にもよるが、 うまくいけば勉強会の半分ぐらいは楽しめるのかもしれない。
ん、上の記述には「他の人に楽しんでもらう」という観点が 欠けてるんじゃないかって? たしかに、そっちの方面でも努力する必要はあるが、 やはりまず自分が楽しめないとダメだと思う。 が、そういう発想がそもそもダメなのかも。
上で引用した矢島杜夫の本はすごい。 思想史の本はあまり読まないのでよく知らないが、 きっと思想史のお手本のような本なのではないか。 あるいはこの種の質の良い本が思想史の分野では 石ころのようにごろごろしているのだろうか (哲学の分野では明らかにダイヤモンドか金のレベルである)。 あえて一つ難を言うとすれば、 ベンタムについての記述が少ないということか。 出版の自由、世論の役割、宗教観のあたりでもうすこし両者の比較が あってもよいように思う。
熱心に勉強していると朝になってしまう。すこし寝るべし。
やば。コタツを切って寝てた。これは風邪を引いたかもしれない。 う〜、ぶるぶる震える。
ん、また黒インクが切れてしまった。どういうことだ?
カレーを食べたあと、 某宅にて自由主義読書会。 記念すべき第1回目はミル『自由論』の第2章の表現の自由と、 第3章の行為の自由(伝統に従わず個性的な生き方をする自由) について勉強した。 本気で悪魔の代弁者を演じる反功利主義者が二人いるので、 いろいろ議論になり、 4時間近く勉強していたがあっという間に終わってしまった。 次回は第4章と第5章の予定。
反功利主義者の議論についてはもっと真剣に考える必要あり。 ミルじゃないけど、どちら立場にも真理があると考えて、 反論のもっともな部分を理解する必要がある。
寝不足なので、ちょっと寝てから新聞を読み翻訳の手直しをしよう。
3時間ほど爆睡する。新聞。
ノーベル賞受賞者の利根川氏が大学改革について 「教授たちが大学院生らを自分の仕事の手伝いに使うばかりで、 独創性を秘めた若い研究者を育てる努力をほとんどしていない。 才能を発揮する機会を奪っている」と述べたそうだ (朝日)。
まあよく聞く話だが、これをミル的に言えば、 院生は教授たちのくびきから逃れ、 自由にトンデモ研究をできる環境に置かれなければ独創性(個性)を 発揮できないということになる。
他の時代においては、彼らが単に大衆と異なった行動をとるだけでなく、 大衆よりすぐれた行動をとるのでないかぎり、 彼らのそのような行為にはなんの利点もなかった。 [人々の画一化が進んだ]現代においては、 単に人々に同調しないという例を示すこと、 単に慣習にひざを屈することを拒否することそれ自体が、 一つの貢献となるのである。---J・S・ミル
関嘉彦責任編集、『ベンサム、J.S.ミル(世界の名著49)』、中央公論社、1979年、292頁
昨日の政治哲学の授業は休講。
昨日の現代政治理論の授業は「エッセイ(レポート)の書き方特別講座」だった。 参考のために、 法政治思想のクラスにおいて望まれているエッセイの書き方とはどのようなものか、 簡単にまとめておこう。
(注記: もちろん大学や学部や先生によってエッセイに何を求めているかは異なるので、 「ここに書いてあることに従ってエッセイを書いたら単位を落とした。 卒業できなかったらどうしてくれる」 というようなメイルを送ってくるのはやめてください)
これは見出しを読めばわかるはず。 言いかえれば、 「頭ではわかってるんですけど、うまく書けないんです」 というのは認められないということ。
もちろん基本文献を押さえている必要はあるんだけど、 それを記述するだけでは不十分。 基本文献を理解したうえで、 自分で作った(あるいは先生が用意した)問いに答えを与え、 その答えを支持する論拠を提示しないといけない。
エッセイを書くときの心構えを説明するにあたって 上の二つの比喩を用いるということは、 他の分野で用いられている方法論を(大枠において)適用することに他ならない。
法廷議論の比喩は、 エッセイの書き手は、 陪審員たちに自分の主張を納得させようとしている 弁護人のようなものだ、ということ。 このとき、陪審員たちは次のような特徴を持っていると考えるとよい。
実験室の比喩は、 エッセイの書き手は実験室で自分の仮説を検証している科学者のようなものだ、 ということ。この比喩はどのていど有効なのかわからないが、 要するに自分の主張に対して客観的に臨め、ということが言いたかったらしい。
自分や他人の主張を吟味するさいにどういうテストを用いるか (validity, soundness, plausibility, coherence, consistency, relevance, etc.)、ということも考える必要がある。この点は要検討。
また、実験中はメモを取るだけで、エッセイを書くのは実験をすべて終えてから、 つまり「考えながら書いてはいけない」という教訓も引出せる気がするがどうか。
エッセイの内容を一文あるいは一段落で書き表わすことができるというのも 良いエッセイに必要な条件。 もちろん「一文」「一段落」の長さが問題になるが、 それはまあ良識にまかせることしよう。
内容というのは「何についてどういう論証をしたか」ということ。 「ベンタムの自然法批判について書きました」では、 論証の部分がないので不合格。
先生たちがエッセイを採点するときの基準を教えてもらった。 あまり具体的に書くとまずいのでなるべく一般的に書く。 (まあもともとあまり具体的なガイドラインではないが)
不合格(F)のエッセイが満たしている基準
合格(C)が満たしている基準
合格(B)が満たしている基準
優等(A)が満たしている基準
exceptionalとかoutstandingというのはなんだかおもしろいな。
もうそろそろエッセイのテーマを決めて書きはじめないといけないので、 上の条件を頭に入れて取り組むことにしよう。
またソファで寝てしまった。 こないだ下宿で寝たのはいつだったか。
とにかく、7時間近く爆睡。よく寝た。
今日は某君が囚人のジレンマについての発表をするようなので、 ゴーティエの見解を予習しておかなければならない。
GREとIELTSの準備もすること。
昨日の寿司を食べる。
ゴーティエを少し読むがわからん。
再び中世哲学の勉強。 「自己を脱け出て神をその本質において見る」。 なんだかすごいがよくわからん。
朝、いったん下宿に戻って洗濯、風呂。 ギターも少し練習。
それから3コマ目の授業に出る。 某君その他の発表による囚人のジレンマ。 数字が出てきたのでめまいがして数十分失神する。
来週、 ゴティエが囚人のジレンマをどのようにして解決しようとしているのかについて、 発表することになった。忙しい。ひい。
附属図書館で本を返し、 実哲研の某発送作業を手伝う。 それから某喫茶店で遅目のお昼。 カレーセット。 サンデー、マガジン。
しばらくマキシミン原理とか、 囚人のジレンマとかを 英語の哲学事典で調べたりしていた。 ミニマックス原理の正確な意味が事典を読んでも理解できず、 某君としばらく議論する。 某君がGauthierのMorals by Agreement をぼくと某君の分までコピーしてくれる。感謝。
勉強していたら中央食堂に行きそこねた。 もう某定食屋も閉ってしまった。どうしよう。
というわけで某所で焼きそばを食べてきた。 あそこは客の入りが悪い。もうつぶれるかも。
眠い。
寝たり、勉強したり。はかどらず。やばい。
研究室のソファで少し寝た。 起きたら外は雨。 8階の窓からの景色が全体的に白く霞んでいる。 しとしと降っているのだろうか。
ちょっと勉強してから科哲の授業。 レジメを出せず。つらい。 課題も出る。つらい。
学校に通いつめて勉強することは、 健康と両立しないだろうということを悟ったので、 これからはなるべく下宿で勉強をすることに決定。 というわけでこのページの更新は少なくなる予定。
といっても、 読書会やら何やらいろいろ用事があるので、 結局のところ、毎日大学に寄ることにはなるだろうけど。 しかし極力下宿で仕事をしよう。
3コマ目、文化理論と倫理学。 電脳文化と手話文化の自立性。 風邪悪化。
4コマ目、4回生の某佐々木君のロック。 道徳の論証可能性。
それから『実践哲学研究』の発送の作業。
某氏「ちょっとだれか、手書きで『謹呈』って書いて欲しいんやけど。 こだま君、書いてくれへん?」
こだま「いや、ぼくはちょっと。書道は素人はだしなんで…」
終了後、某定食屋で夕ごはん。 某先輩にごちそうになる。
・下宿に戻って『宇宙船ビーグル号の冒険』を読んだり、J. ロックを翻訳で 読んだりしていたが、いつまで経っても寝られないので再び学校へ来た。
・来る途中、時計台のところから「オオー」とか「ウァー」とかいう喚声が聴 こえて来たので、また総長でも吊るしあげているのかと思いきや、時計台の正 面にスクリーンを用意して、みなでサッカーを観ているのだった。
・ちょっとUNIXの勉強。なぞ。
・ベット・ミドラーの歌っていいなあ。
わたしたち、街なかに部屋を借りてた
わたしと夫はそこが気に入ってた
子どもたちが成人してからもう何年も経つ
自分たちの人生を歩むために
わたしたちのところを去って行ったジョンとリンダはオマハに住んでる
ジョーはどこかを旅してる
デイヴィーは死んでしまった
朝鮮戦争で
なんのための戦争だったのか、いまだにわからない
今さら言ったって始まらないけどほら、年を取った木々はどんどん強くなって行く
それに、年を取った川も毎日荒々しくなって行く
だけど、年を取った人々はただ寂しくなって行くだけ
誰かが声をかけてくれるのを待ってる
「やあ、こんにちは」って(HELLO IN THERE)
・窓のブラインドを上げておくと明りに引かれていろいろな虫がやってくる。 8階なんて彼らにとってはまだまだ低いようだ。
・しかし、ハエとか小さい羽虫はまだしもかわいげもあるが、狂ったようにゴ ンゴンと窓にぶつかって来るスズメバチとなると、ちょっと恐怖心を抱かざる を得ない。くわばらくわばら。
・さて、いいかげんにして下宿に戻ろう。
・大きなスズメ蜂が登場する夢にうなされてお昼過ぎに起きた。やっと『宇宙船ビーグル号の冒険』を読了。次 はアシモフか。
・反死刑廃止論の発表は、年明けの1月12日月曜日(pm2:45-)になった。誤判可 能性を根拠にした死刑廃止論を徹底的に論じるつもりなので、ひまな人は論爆 (う、なかなか適切な漢字変換をするではないか)しに来て欲しい。
・カント嘘読書会終わり。
・ああ、SF評を書いている場合ではない。勉強せねば。といいつつ、とりあえ ず下宿に戻って一度寝て来る。
(またまた)超早朝。テープのミック スダウン終了。充足感。来年1月に卒論書き終えるときより手ごたえある かも。
しかしまだ、このテープをダビングする作業、カセットレーベルを作る作業が 残っている。超死にますっ。前回のミニアルバムよりは音質はましだと思うが、 相変わらずローファイを突っ走ってます。
夜明け。げ、太陽が出てきた。ちょっと戻りなさいあなた、出てきてはいけま せん、ほらほら、白線の内側へお下がりください、とか言ってる場合じゃあな い。寝ないと死にます。
最近インフルエンザがはやり出した、といううわさを京都新聞で知ったので、 ライブも近いし気をつけようと思っていたのだが、案の定風邪に捕まってしまっ たようだ。悪寒が悪寒が...と言いつつとりあえず冷凍庫に入っていた電子レ ンジ食品をあっためて食べる。冷蔵庫あらし。そいえばゲームセンターあらし、 なんてマンガもありました(前書いたっけ?)。またなんか買いたしとこ。
昼。さてと。そろそろ帰りますか。『レザボワ・ドッグズ』(こんな表記でい いのか)と、『レオン』を見るよう勧められてるので、今日見よっかな。
と、思っていると、また例のギターの話の反論が来た。ずいぶん話が長くなっ てきたので今までの経過と合わせて一つのページを作ることにする。「ギターと人間 は比べられるか」という名にして「メタメタ倫理学」の項に入れておく。 今後はそこにぼくの意見も書く。しかし今日はもう帰るので反論は書かない。