若い年頃の者が哲学をしているのを見れば、ぼくは感心するし、 それはふさわしいことだと思う。そしてそういう人間には、 何か自由人らしさがあるように思うのだ。 これに反して、この年頃に哲学をしないような者は、 自由市民とは思えず、将来においても決して、立派なよい仕事をする見込みの 全然ない者だと思う。しかしながら、実際、いい年になってもまだ哲学をしていて、 それから抜け出ようとしない者を見たりするときは、ソクラテスよ、 そんな男はもう、ぶん殴ってやらなければいけないとぼくは思うのだ。
---カリクレス
今日はゆっくりと家族と過ごした。娘と一緒に過ごせて幸福だと思う半面、わ たしも某妻も研究する時間が取れずにストレスになっている(とくに某妻)。子 育ては大変だ。これが終わったら介護になるとすると、残りの人生で研究でき る時間はわずかだ。せいぜい大事に使おう。
本日はゆっくり目に起床。シリアル、朝刊。午前中は某妻と一緒に御所の児童 公園に娘を連れていって遊ばせる。帰りに沈丁花。
少し遅めにお昼を食べたあと、娘と一緒に夕方まで昼寝。それから買い物がて ら散歩に出かけて、別の公園で娘を遊ばせる。
夜、夕食。その後、某オンライン研究会。夜中、娘の寝かしつけ。遅寝遅起き になっていていけない。真夜中、風呂。
少し遅めに起きる。ゴミ出し、シリアル、朝風呂。
風呂に入っていたら出かけるのがギリギリになってしまう。荷物をまとめ、スー ツに着替えて出発。
東京駅から新幹線で京都へ。途中の駅で、某妻も合流。お昼すぎに京都駅着。
それから宇治に行き、某病院で臓器移植についてお話する。いろいろ勉強になる。
夕方、京都に戻ってきて、ホテルで一服。それから某先生や某氏らと京都駅前 の居酒屋で飲み会。15年以上前から知っている人々と飲むというのは、みな年 を取ったということだな。
真夜中、終電を逃がした某氏らと、アイリッシュパブで二次会。大声で声が枯 れるまで議論。明け方まで飲みそうな勢いだったので、2時ごろに先に帰宅して 寝る。
朝、二度寝して少し遅めに起きる。〆切系のひどい悪夢を見る。
簡単に食事をとったあと、風呂に入り、急いでお昼ごろに大学へ。
お昼すぎから某先生らと某相談。
昼下がり、某編集者来訪。いろいろ相談。
夕方、いろいろ書類を片付けたあと、某所で酸辣麺。それから帰宅。 地下鉄は相当混んでいた。
夜、某オンライン会議の練習などをしつつ、新聞を読んだり、某雑用をしたり。 仕事もどんどんやらないとな。なんか時間がない。
真夜中、スパゲティを作って食べる。
そういえば、長い間連絡を取っていなかった某外国人と久しぶりに連絡が取れた。 結婚して子どももいるらしい。良い知らせだ。
朝、ゴミを出してから少し二度寝。シャワー、朝食。
定時出勤(少し遅刻)。午前中は某図書館で雑用と勉強。
お昼、某会議に出席。
お昼すぎ、弁当を食べながら雑用。昼下がりまで。
夕方、某会議に出席。書記。
夜、某先生らと某相談。そのあと、某先生と打ち合わせ。
帰宅して夕食。そのあと、死んだようにソファで寝る。
真夜中、二階の勉強部屋で勉強。まずい。そういえば、新聞も読んでいない。
朝、なんとか起床。シャワー、朝食。
週刊アスキーを買ってから定時出勤(on time)。
午前中は雑用。お昼は某ランチョンセミナー。 某国際会議の反省会など。
お昼すぎ、少し雑用。少しだけ寝袋。
昼下がり、某外国人を迎えて研究会。 1時間半のはずが、議論が白熱して2時間半近く続く。
夕方、某外国人や学生たちと、本三から歩いて秋葉原へ。 しばらくあたりをうろついたあと、駅前の居酒屋で飲みながら歓談。 あまり遅くならないうちに本三に戻ってくる。
正門前で某外国人に別れを告げ、研究室に荷物を取りに行ってから帰宅。 先週の木曜日から飲み会続きだったが、今日で終わりのはず。 いろいろ勉強になったが、明日からは真面目に研究しよう。
今日のこと。昨晩遅かったので、少し遅めに起きる。 シャワー、朝食。
それから、少し某翻訳の仕事をしてから某区役所へ。 某用事で住民票を発行してもらう。 ついでに、区役所の建物に入っている本屋でAERAと『カサブランカ』(安いDVD)を購入。
さらに大学に行く前に郵便局に行き、 某学会費と某出版社の献本代の支払を済ませる。
お昼すぎに某ミーティング。 そのあと、学内の某スタバで某氏らと昼下がりまで雑談。 寝不足だったので夕方に帰宅。途中でケーキを購入。
夕方、朝刊を読んでいると、お腹の調子が悪くなり、少し寝る。 夜、夕食。これから某翻訳のチェックの続き。
今年は某〆切で忙しかったため、 某妻にお願いして週末に確定申告の作業をしてもらったところ、 還付どころかだいぶお金を払わなければならないことが判明。
そこで昨夜一晩、「もう忘れましょう。なかったことにしましょう。 追徴されたらそのときに払いますから」と言ってがんばったのだが、 某妻がマルサの女と化し、「何を言ってるんですか。脱税するつもりですか。 税金を払わないのは正義に反します。それに、短期的な利益に目がくらんで、 長期的な利益を考えないと、結局は損をしますよ。 それに、わたしが二日もかけてこんなにがんばったのに、 人の苦労と好意を無にするつもりですか」と批判される。
「いや、まあ、ソクラテスよ、それにしてもだね、 追徴課税を払わされて痛い目を見るのはわたしであって、 君ではないのだし…」と言っても、 「夫のお金はわたしのお金。それに、 夫が不正を犯すのをだまって見ていることはできません」とつっぱねられる。
昨晩寝る前に話し合った結果、結局、某妻の言っていることが正しく、 オレは自己利益によって判断が歪められていることを認識するに至る。 それで、某妻はオレの代わりに午前中に税務署に行ってくれ、 しっかり税金を払ってきてくれた。某妻、さんくす(血涙)。
というわけで、正義は健康に悪いことを確認した。正義は夫婦仲にも悪い。
夜、しばらく某翻訳のチェックをしたあと、 買物がてら某妻と白山まで散歩。帰りは植物園の方を歩いて戻ってくる。
それからまた某翻訳のチェック。某編集者には今日中に送ると約束したのに、 まだ終わっていない(あと少しなのだが)。しかし、とりあえず寝よう。
翻訳作業、某妻にも少し手伝ってもらう。さんくす。
朝、燃えるゴミを出したあと、二度寝。お昼前までよく寝る。 いろいろ夢を見た気がするが、忘れた。
お昼は焼きそば。起きたときは曇りだったが、天気が良くなってきたようだ。
昼下がり、某妻と一緒に歩いて某千石図書館へ。 図書館カードを作ってもらい、何冊か本を借りる。 市民図書館で本を借りるのは、浪人生以来のことではなかろうか。 長年の研究生活のせいで、本に対する所有欲が強くなっているため、 「本を買わずに借りて読む」というのは、少し抵抗がある(線も引けないし)。 しかし、家が本だらけになっても困るし、金もないので、 これからは新書などの本はなるべく借りて済ませるようにしよう。
それから近くの某おもちゃ屋に行き、 プレゼントを物色。結局、自分のためにおもちゃを買ってしまう。いかん。 そのあと、某妻と別れて一人で喫茶店に行き、朝刊を読む。
夕方に帰宅し、二階の勉強部屋で借りてきた新書を読む。 江花昭一『心療内科の時代』(ちくま新書、2002年)。 最初のいくつかのケースと、 最後の章の全人的医療と心療内科のつながりの話がおもしろかった。 そういえば最近、心身の相互作用を強く感じるようになった。 というか、定期的に運動するようになって、 ようやく身体に意識が行き始めた気がする。
買ったおもちゃはMagnaefという磁石のおもちゃ。 かなりおもしろい。
夕食後、夕刊とガーディアン・ウィークリーを読む。 そのあと、先日買ったマイケル・ケニーの『アイデンティティの政治学』を少し読む。 ようやく何の話をしているのかわかりつつある。10年以上遅れているな。 しかし、なぜ『思想』などの雑誌で多文化主義の特集を一度も組まなかったのだろう。 不思議だ。
風呂。
半日近く寝る。まだ少し頭が痛い。体温は36.7度で微熱。 考えられる原因は。
よくわからんが、もう少し様子を見てみよう。
朝から歯医者に行く予定だったが、 直前に電話が来て「担当の歯科衛生士が体調が優れず休みになったので、 延期にしていほしい」とのこと。まあ仕方ないのでそういうことにして、 少し遅れて定時出勤。
新聞、某相談。
忘れものをしたので下宿に取りに戻ったあと、 某スタバのテラス席で昼食。 風が強いが晴天で、すっかり春めいてきた。 音楽を聞きながらぼーっと考えごと。
WBC、米国がメキシコに敗れ、日本の準決勝進出が決まったそうだ。 準決勝では三度目の対韓国戦。ここはぜひ勝ちたいところだろう(とくにイチロー)。 なんか、俄然おもしろくなってきたな (と言っても、それほど関心があるわけではないが)。
昼下がり、某院生とシンガーの勉強。 その後しばらく雑用をして、 夕方からようやく某論文を書き始める。
なんだかまともに論文を書くのは久しぶりで(前にいつ書いたか思い出せない)、 やはり一番challengingな作業であることを思い出す。水泳より大変。 もうちょっと軽やかに書けるといいんだけど。気楽にやろう。
夜、某昇進祝賀会(兼博士号取得祝賀会)を神楽坂でやる。 神楽坂には初めて行ったが、 坂と石畳の風情のあるところ。すばらしい。 本郷に飽きたら次は神楽坂に住もう。
一次会は京風料理(ビール、焼酎)、 二次会はラーメン。タクシーで帰宅。楽しかった。
早起きして某パワーポイントファイルの修正。某氏にメールで送る。 新聞記事を読みこんで貼り付けていると、ファイルが重くてメールするのが大変だ。 もっと画質を落としてスキャンする必要があるな。
昨夜はボンドストリート駅で某友人と待合わせし、 一緒に夕食を食べる。ソーホーの喫茶店で話の 続きをしてから、バスで帰宅する。
眠い。昨日はベンタムの勉強をするはずだったのだが。
今日は早起きして、少しベンタムの勉強をしたあと、 Parliamentary Reformについての某教授の授業に出席。
それから、UCLの喫茶店で某氏としばらく話し、 Bentham Projectのキッチンで某教授や某教授や某氏らと話をしながら昼食。 いろいろ教えてもらったり、論文をいただいたりする。 さらにUCLの食堂で某氏らと雑談をする。
そのあと某友人と会う予定だったのだが、 連絡がうまく行っていないかったのか、会うことができなかった。 携帯がないと待合せはたいへんだな。
テムズ川沿いを散歩をする予定だったが、つかれたので一旦帰宅。 途中、某銀行に寄って住所変更をしておく。
夕方、すこし仮眠。起きてから近くのコンビニに行き、 サモサと水その他を買って戻ってくる。 ロンドン最後の夜なのにわびしい食事でウツになる。 結局ミュージカルも行かなかったし、 テートギャラリーも行かなかったし、 映画も観なかったし、 ケイティ・メリュアのコンサートにも行かなかったし…。 もうちょっと人生を楽しむ徳を身に付ける必要がある。
メモ: 「〜のように思われる」のように控えめに書くのではなく、 「この立場の誤りは…」とか `What's wrong with this theory is ...'のように挑戦的に書くこと。 そのように書く心構えがないと批判的に思考する習慣が身に付かない。
センの勉強。潜在的能力アプローチのすばらしさがまだわからない。 「何の平等か?」をあと百遍読むこと。
腹が減ったので、こないだ某母にもらったレトルトカレーとパックごはんを 電子レンジで温めて食べる。
メモ: ベンタムは障害者については言うべきことはなかったのか。 カンポス-ボラレヴィの本には言及がない。 そもそも当時は障害者というカテゴリーは存在したのか(狂人の一種?)。
ついこんな時間まで本を読みふけってしまう。 次々と連想的に本棚に手を伸ばして読書するのは楽しい。
某千葉大学にて。今日も確信犯的に遅刻してしまった。 お昼に駅前でそばを食べてから来た(某土風炉というところ。 雰囲気も味も良い)。
以下、電車で新聞を読んでいたときのメモ。 某広告の「98%全裸」という表現はおもしろい。 もちろん「論文は9割完成しています」というような表現もあるので、 格段に特別な表現とは言えないが。 顔と手だけ出てる写真を「5%全裸」と表現するとどうだろうか。 「博士論文はもうすでに5%完成しています」とか。
産経の投稿欄に、タマちゃん(ニシタマオ)騒動の件。曰く、 目的が手段を正当化するという考え方は間違えている。ごもっとも。 ちゃんと手続的正義を実行すべきところだ。 あ、そうすると国連の決議の話ともつながるな。
「拉致はテロか」という問題は、 ある行為がテロであるための必要条件は何かというおもしろい話題だ。 テロと言えば市民の無差別攻撃で、 とくにパレスティナの自爆テロやオウムの地下鉄テロを連想するが、 市民を無差別に誘拐して恐怖に陥れるのもテロと言えないことはない。 ただし、北朝鮮による拉致は、 フィリピンのイスラム過激派の誘拐やパキスタンの米国ジャーナリストの誘拐と 違い、主義主張を宣伝するために行なっているわけではなく(身代金目的もあるが)、 情報収集の手段という違いがある。警察庁の見解では 「誘拐当時に不安を引き起こさなかった」ことからテロではなく誘拐であるそうだ。
うそ、ピーター、ポール&マリーのマリーってこんなになっちゃったの? パパスアンドママスのママ・キャスかと思った。
研究会は早々に抜けてきて、 駅前で買物をして早目に帰宅。 ダニエル・ベルが寄稿している国際NGOの四つのジレンマの話が おもしろかったので帰りの電車ではそれを読んでいた (タイトルにある共同体主義の話ではなく、 差替えのペーパーの内容もまったく違っていたので、 たぶん間違って印刷されたものと思う)。
勉強部屋があまりに寒いので(11度)、ストーブを付ける。
う〜ん、カンポス=ボラレヴィはベンタムの所有権の安全の考慮を あまりに反動的と捉えすぎている気がするな。
ちょっとご飯。眠いので風呂にも入る。
どうももうすぐ戦争が起こりそうだ。 戦争して兵隊と市民が犠牲になってでもフセインを排除すべきなのかどうか。 いつまでも説得という手段に頼るわけにはいかないだろうが、 すべての方法は尽くされたのだろうか。 やはりせめてもう一度国連決議を通してほしいところだ。
とりあえず、英辞郎をハードディスクに入れて使えるようにした。 たしかに便利。Meadow上でkillしてもポップアップが出てくるのは、 [自動検索設定>自動検索ウィンドウ限定]でアプリを指定して対処しておいた。
ついつい雑用的な勉強をしてしまう。もう寝て、起きたら翻訳しよう。
3時すぎまで寝てしまう。
「もはや人間ではない」
「人間本性に反している」
「不自然だ」
「人間の尊厳を自ら汚している」
「人間性に対する犯罪だ」
そういえば、 今日は夜まで大学のネットワークが落ちてるんだった。
「ネットワークの本性に反している」
「不自然だ」
「ネットワークの尊厳を汚している」
「ネットワーク性に対する犯罪だ」
「もういいってば」
夕方、小雨が降り、春の匂いがしていたので、 傘を差して川のほとりをすこし歩く。 対岸のベンチで雨にもかかわらず熱烈にキスを しているカップルがいた。 そろそろ生殖の時期なのだ。
それから、某サン・ジェルマン・デ・プレで閉店まで2時間半近く勉強。 『沈黙の春』と新聞を読もうと思ったのだが、 バーリンの「政治理論はまだ存在するか」とか別のものを読んでしまう。 店を出ると雨は止んでいた。歩いて帰宅。
雨がぼくの屋根を打つ
それはあまりに明らかなこと
恋人がやさしくないわけじゃない
彼女の口ぐせは「やがてはいつか
一人が去ってもう一人が残るってこと」
人は変わることがあるって二人とも知っていた
そしてときには恋人が入れかわるってことも
そして変化ほど確実なものはないってことも
(雨がぼくの屋根を打つ)
ぼくは窓から外を眺める
下の通りを
人々が急ぎ足で歩くのが見える
だれかに会うために
どこかに行くために
わかってる、ぼくはあきらめるしかない
彼女の口ぐせは「あなたとは違うの
愛が死んだら、もう終わりなの
また誰か新しい人を見つけて愛するの」
ぼくは窓から外を眺める
下の通りを
人々が急ぎ足で歩くのが見える
だれかに会うために
どこかに行くために
わかってる、ぼくはあきらめるしかない
彼女の意志ははっきりしてる
彼女はすぐに見つけるだろう
太陽の輝く新たな場所を
雨がぼくの屋根を打つ
それがいい証拠さ
雨がぼくの屋根を打つ
それがいい証拠さ
彼女は去った
彼女は去った
ぼくは窓から外を眺める…
By The Mamas & The Papas
すこしコタツで寝る。 太ももがつり、ウギャーと叫んで起きる。
新聞。
"Alles lief perfekt"
「すべてうまく行った」(from Spiegel)
Beim Großen Preis von Malaysia bot Ralf Schumacher eine taktische Meisterleistung.
マレーシアからの多大な賞金を手にし、 ラルフ・シューマッハーは戦略的偉業を遂げた。Der BMW-Williams-Pilot setzte in Sepang auf lediglich einen Boxenstopp.
このBMW-ウィリアムズのドライバーは、セパングのコースにおいて、 たった一度しかピットインしなかった。Das Risiko einzugehen, lohnte sich.
危険を冒すことは、報われた。Am Ende sicherte sich der Deutsche den vierten Grand-Prix-Erfolg seiner Formel-1-Karriere.
最終的に、このドイツ人ドライバーは、彼のフォーミュラ1のキャリアにおいて 四度目のグランプリ勝者になることを確実にした。(一文目があやふや。Preis=price; bot < bieten=show; taktisch=tactic; Meiter=master; Leistung=performance; Meisterleistung=feat; lediglich=only; Risiko eingehen=run the risk; sich lohnen=to be worthwhile, pay; am Ende=at the end)
今日の勉強時間…6.5hr
日記の整理。今日はSt. Patrick's Day。
Sir: 「人間がみな平等な価値を持つのは、人間だからである」 というのは理由になっていない、という昨日の議論を読みましたが、 この議論はまったく論点を見落していると思われます。
個としての人間individual humansが各人等しい価値を持つというのは、 各人のかけがえのない個性individualityのゆえです。 人は、どのような生まれにせよ、 他のどの人とも異なる発展を遂げる可能性があります。 各人の持つこの発展の可能性が、各人に等しい価値を与えるのです。
この主張に対して、「各人の個性は平等ではない。 グラッドストーンやチャーチルのような天才政治家の持つ個性と、 森首相や宮沢元首相のような凡人政治家の持つ個性を平等というのは、 ばかげている」という反論がなされるかもしれませんが、 (1)個性の発展は死ぬまで続くものであり、また、 (2)どの個性が他より優れているかは決めがたいものであり、さらに (3)他より優れた天才的個性を認めるとしても、 そのような天才的個性を育てる土壌としては、 あらゆる個性に平等な価値を認めるのがもっとも有効である、 などの理由から、各人の個性は平等であると考えた方が、 そう考えないよりもよいと思われます。 それゆえ、 個性の尊重は、 単にアインシュタインやウィトゲンシュタインのような天才について だけではなく、地の塩である普通の人についても当てはまることだと言えます。
すべての種子はさまざまな形の花を開かせる可能性を持っています。 一つ一つの花は、それがどのような形にせよ、 他とは変えられないという意味で、かけがえのないものです。 人間も花と同様です。 人間が平等な価値を持つというのは、 各人がかけがえのない個性を持つがゆえです。
(ミルミル・ミチル、ロンドン)
某書店にて。
夜、愛用の耳かきが見つからず発狂しそうになる。
(と、上の文を書いたすぐあとに見つかった)
酒も煙草もマリファナもやらないが、耳かきだけは手放せない。 中毒と言えると思う。耳かきがないと手が震えて勉強ができない。
寮にいる日本人の大半は耳かきを持っているようだが、 この道具は外国人には不思議に映るようだ。 「日本人は愛情表現の一つとして、母親が子供に、 妻が夫に、独り身の人は自分で、 耳を掃除するのだ」と友人に説明したら、 「そういえばサルもお互いに毛づくろいするよね」と言っていた。 どうもサルと同じレベルに分類されたらしい。
最近、表計算ソフトの練習も兼ねて、 クラリスワークスで三つほどファイルを作っています。
一つは家計簿です。 世の中には家計簿を付けなくてもお金の流れがわかるようになるぐらいまで 家計簿を付け続けたという仙人のような方もいるようですが、 ぼくは家計簿を付けるのは始めてです。 本来は電気代やら保険代やらも全部記入して、 収入から引かないといけないんでしょうが、 もっぱら財布からどのようにお金が流出しているかに的を絞って付けています。 ちなみに、ここ10日間で見ると、 支出の一位は夕食代で、第二位が本とCD代、 第三位が昼食代です。エンゲル係数高いですね。 家計簿は棒グラフを使って作図しています。
もう一つは円相場で、ポンドとドルについて折れ線グラフを作成しています。 ほぼ一ヶ月付けてきましたが、 その間にドルは5円(111円台から106円台へ)、 ポンドは12円(182円台から170円台へ)も下がりました。 ダウ平均とか、東証平均なんかも付けみてもいいんですが、 あまりに縁遠いのでまだやってません。
三つ目は、表計算ではなくデータベースなんですが、 世界中の国の名前、その首都、その首相/大統領、支配政党、主要野党の五項目を、 新聞を見ながら徐々に埋めていっています。 これをすると、 マイナーな国についての記事を少しは読む気になります。
あと、イギリスのサッカーリーグについてのデータベースとか、 日本の政党および内閣の構成についてのデータベースとかも作りたいんですが、 何しろこんなことをやっていると どんどん専門の勉強をする時間が減ってしまうので…。
(関数はSUMとAVERAGEしか知らない編集者E)
半日寝る。おかげで復活。
ぼくはあまり日本語変換ソフトにこだわらない方だと思う。 べつにMS-IMEだろうがことえりだろうがなんでも不満なく使っている。 適応度が高いのかもしれん。生存競争に勝ち残れるかも:-)
といっても、やはりSKKに慣れてしまったので、 これが一番便利だ。 他の日本語変換ソフトを使っているときでも、 漢字を出そうと思ってついシフトキーを触ってしまい、きぃーっとなる。 …いや、別にしゃれじゃないっす。
大学に来る前に某喫茶店でモーニング。サンデー。 アイスカフェオレを頼む。もう春である。
ついでに某ルネで注文しておいた本を受けとる。 今回はインターネットで注文してから約一ヶ月で届いた。
さらについでに某文学部の事務に学割も出しておく。 受けとりは金曜日。
BMOR読書会の予習。某所でシュークリームをいただいてきたり。
最近忙しさにかまけてフランス語の勉強をさぼっているが、 以前メイルで教えてもらったところによると、 c'est-a-direというのは「すなわち」という意味なんだそうだ。 なるほど、これを英語に訳するとthat is to sayとなるわけだな。 (とホッブズの『リヴァイアサン』を読んでいて思った)
文閲に行く。 エルヴェシウスの『精神論』の原書を借りようと思ったが、 誰かが借りっぱなしだったので、やむなく督促した。
BMOR読書会終わり。
休憩がてら、『90分でわかるカント』を読む。 こんな文章があった。カントファンは読んで涙してもらいたい。
カントが生きているあいだ、 妹たちはずっとケーニヒスベルクに住んでいた。 ケーニヒスベルクは当時、わずか人口五万人の小さな街にすぎない。 それなのに、カントは結局、二五年以上ものあいだ、 妹たちの誰とも会わなかった。
たまりかねた一人がカントのもとを訪れると、 カントは相手が誰なのかすら、分からなかったという。 妹が名乗ると、今度は居合わせた人たちに、 妹の教養のなさを詫びたという。 カントがようやく手にした教授の地位を鼻にかけていたわけではない。 よく知られているように、 カントは「馬鹿」に我慢ができなかったのである。 たとえ身内であっても、「馬鹿」は許せなかった。 ただそれだけなのだ。 (18-9頁)
夕方に中央食堂で少しごはんを食べる。
それから勉強もせずに 哲学・倫理学用語集の作成に熱中する。 時間がなかったからいいかげんな説明をしてしまったが、 だんだんきちんとしたものにするつもり。たぶん。
昨夜は下宿に帰るついでに某君と一緒に某ラーメン屋に寄った。 ここは某君愛用の店だが、 そのうちぼくも足しげく通いつめるようになるのかもしれない。
下宿に帰って朝までたっぷり寝て、 起きてから久しぶりに洗濯したり風呂に入ったり。
北大路の某百貨店に行って服を買ったり。
ロック読書会終わり。
某嬢の英語の参考書と問題集選びに付き合って四条のジュンク堂まで行く。 ついでに新しいスニーカーも買う。ずいぶん歩いた。しかも寒かった。
古本屋で買った本。
久しぶりですタイ。週末は呉の方に行ってました。旅行記を書いたんで、時間がある 人はどうぞ。
生協のカードの更新、成績表、奨学金の手続きなどでてんやわんや。どうやら 卒業できるようである(たぶん)。
自由意志読書会終わり。わからん。
そういや、昨日自分で前髪をチョキチョキチョキと切った。初めての経験。面 白かったので、もう少しでジョキジョキジョリジョリムシャムシャとどんどん 切ってしまうところだったが、チョキチョキで我慢した。とりあえずもう帰る。 またあーしーたっ。