このたびは、特定非営利活動法人日本栄養改善学会近畿支部学術総会が大阪青山大学で開催される運びとなり、こころよりうれしく、喜んでお引き受けさせていただきます。
日本栄養改善学会は、特定非営利活動法人の学術団体として栄養学と健康科学に関する幅広い分野で学術的調査研究等を行うとともに一般の人々に対し、栄養管理の支援・助言・協力を行い、さらに栄養改善・健康増進に関する知識及び技術の教育普及活動と栄養学および健康科学の振興を図り、科学的根拠に基づく栄養実践活動により、国民の健康増進に寄与することを目的として活動しております。
本学会の特徴は、栄養学の実践と研究の強い結び付きにあり、両者を担う学会員が集まり、相互に連携し切磋琢磨していることころです。研究は実践のためであり、実践は研究成果を活用する場であると同時に、次の研究課題を発見する場でもあります。この特徴を最大限に活かし、日本社会の健康課題の解決に寄与すべく、科学的根拠に基づく活動を積極的に展開しています。
第16回日本栄養改善学会近畿支部学術総会のメインテーマを「北摂のあおき山から栄養学のおもしろさを発信する」と致しました。特別講演には神奈川県立保健福祉大学学長の中村丁次先生を迎え「栄養学のおもしろさ」をご講演いただきます。近畿地方で管理栄養士・栄養士を目指す学生の皆さまにも是非聞いていただきたい内容になるものと期待しております。またシンポジウムでは、大阪府内でご活躍の管理栄養士の先生方に「第3次食育推進基本計画〜これからの食育活動に向けて〜」と題して、第3次食育推進基本計画の骨格、ライフステージにおける食育として「学童期・思春期」「成人期」の食育をご担当者の先生方にお話しいただきます。コーディネーターは、大阪市立大学大学院教授の春木敏先生にお願い致しました。教育講演においては、関西大学大学院教授であり日本笑い学会会長の森下伸也先生に「笑いの科学〜健康と笑い〜」をお話しいただきます。笑いが健康に及ぼす影響も関西発信で研究がすすめられている最中とお聞きしておりますので、多くの学びがあるかと存じます。一般口演におきましても、興味深い多くの発表がございます。
本学術総会が、みなさまの積極的なご参加により、研究・教育・活動・知識を広げ、深めるきっかけとなりますことを期待しております。
最後になりましたが、実行委員の先生方をはじめ、関係者の方々の多大なるご支援、ご協力をいただき本会が開催できますことに、こころよりお礼申し上げます。