AIHAの統計ツール 「IHSTAT(日本語版)」 のご紹介

AIHA(アメリカ産業衛生協会)が作成しているデータ統計計算用ツール,「IHSTAT」の日本語版が公開されています。無料で自由に使用でき,各種データの統計解析に大変便利なツールです。是非,積極的にご活用ください。

IHSTAT日本語版の特徴と背景

  • 個人ばく露測定の結果,作業環境測定の結果など,任意のばく露測定結果の統計解析に使用できる
  • データが正規分布,または対数正規分布していると推定されるのであれば,任意の統計データの解析に使用できる
  • 使用方法が極めて簡単。入力するのは、「測定データ」と「ばく露の基準値(ばく露限界値等)」だけでよい。
  • 日本語版でわかり易い。使い方や統計量の意味などについて詳しい説明がついている。
  • 無料で自由に使用できる。当ホームページへのリンクの設定に関してはAIHAの許諾済み。
  • 日本語版の作成は技術部会会員,橋本晴男(東燃ゼネラル石油(株),当時)がAIHAの了解と協力のもとに行った。

「IHSTAT」日本語版の使い方

1. こちらをクリックして,AIHAのWebページに掲載されているIHSTATのページに行く。
2. 「New IHSTAT with multi languages」のエクセルファイルを開く。
3. 言語欄で「Japanese」を選択する(図A-①)。
4. 言語欄の上の右向き三角印をクリック(図A-②)。これで「産業衛生統計ツール」の日本語版が開く(図B)。


図A:言語選択画面


図B:「産業衛生統計ツール」の日本語版ページ

5. ばく露の基準値を「ばく露限界値」欄に入力する(図B-③)。初期値(0.15)は消す。
6. サンプル値」欄の初期値を消す(図B-④,「消しゴム」マークをクリック)。
7. 次いで,測定データ一式を「サンプル値」欄に入力する(図B-⑤)。サンプル値は1個づつ入力しても良いが,自分で別途作成したサンプル値の一覧を「サンプル値」欄にコピーペーストして入力することもできる。
8. これで各種統計量が表示されグラフが描画される。
9. 統計量やグラフの説明は「??」マーク(図B-⑥)をクリックすると別ページが開き,表示される(図C)。


図C:統計量やグラフの説明ページ

10. 元に戻るには,右上の矢印をクリックする(図C-⑦)。
11. 使用後は,通常のエクセルファイルと同様に,自分のコンピュータに「名前を付けて保存」でき,その後新たな統計解析に自由に使うことができる。