ご挨拶
日本脂質栄養学会第31回大会
大会長 中村 典雄
(弘前大学大学院保健学研究科 教授)
このたび、日本脂質栄養学会第31回大会を、2022年9月9日〜10日、青森県弘前市にて開催することとなりました。本学会も設立から30年を経過し、新たな一歩となる第31回大会を実り多き会になるよう現在鋭意準備中です。
第31回大会のテーマは、「脂質栄養の新たなステージ〜食品から医薬品まで〜」と題して、開催いたします。もともと、本学会はω3系多価不飽和脂肪酸の基礎的、臨床的研究を中心に発展し、様々な情報、学会としての提言を行ってきました。今回は、従来の脂質・脂肪酸研究の基礎的側面に加えて、特に臨床的な分野に焦点をあてて、特別講演、シンポジウムなどを企画しております。特別講演では、臨床最前線でご活躍のお二人の先生方にお願いしております。臨床の場における脂質栄養、脂肪酸ついての興味深い講演をいただけるものと思っています。またシンポジウムとしては、ω3系脂肪酸の臨床への応用としての様々な試みに関するもの、また、がんや心臓病予防効果も知られているカロテノイド研究に関するものを企画しており、臨床系、基礎系問わず多くの参加者に興味を持っていただける内容になると確信しています。その他、一般演題として、口演、ポスター発表の場では十分なディスカッションが出来るよう配慮し、企業共済セミナーや、市民公開講座でも、広く脂質・脂肪酸研究のテーマを取り上げたいと考えています。なお、本学会の初代会長であり、設立時から中心となって本学会を牽引し、残念ながら令和3年にご逝去された奥山治美先生を追悼する企画も計画しております。
9月の弘前は、ねぷた祭りも終わり紅葉にはまだ早い時期ですが、とても過ごしやすい季節です。青森の海の幸、山の幸を堪能していただき、素晴らしい津軽三味線にも触れていただけるような企画も検討しております。新型コロナウイルスの感染状況が許せば、是非、弘前にお出でいただき、この地を楽しんでいただくとともに、脂質・脂肪酸研究の最先端に触れて、参加される先生方で新たな研究のネットワークを構築していただけるような場にしたいと思っています。
新型コロナウイルス感染の収束は、未だにみえない状況ですが、9月には弘前の地に皆さまにお迎えできることを期待して、現在対面プラスWEBのハイブリッド形式で準備しております。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。