第38回日本がん看護学会学術集会

プログラム

日程表
2024年2月7日現在

▼ 指定演題
▼ 学術集会・教育活動委員会合同企画
▼ 委員会企画
▼ 交流集会
▼ 教育セミナー

指定演題

会長講演

コラボレーション-深化・進化するがん看護- 
講  師  鈴木 久美  (大阪医科薬科大学 看護学部 教授)
座  長  川村 三希子 (札幌市立大学 看護学部 教授)
日  時  2月24日(土)9:30~10:00
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり

特別講演

ケアの本質としての「弱さ」~日々のケアとしてのナラティブ・アプローチ~ 
講  師  宮坂 道夫 (新潟大学大学院 保健学研究科 教授)
座  長  鈴木 久美 (大阪医科薬科大学 看護学部 教授)
日  時  2月24日(土)10:00~11:00
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   がん患者や家族を取り巻くがん医療が日進月歩の勢いで進化しているなかで、がん患者の生存率は確実に上昇している。しかし、多くのがん患者は診断・治療期から終末期に至るあらゆる段階においてさまざまな苦悩を抱え、逆境や死と向き合いながらそれぞれの人生を生きている。このようながん患者に対してどのような時でも患者に寄り添い、苦しみを理解しつつ、患者の意向や価値観を尊重したケアを提供したいと思っている看護師は多いだろう。
  現在の医療は、「エビデンス・ベースト・メディスン」が推奨されている一方で、医療構造の急激な変化により「ナラティブ・ベイスト・メディスン」の重要性が改めて注目されている。そのため、エビデンスに基づく看護実践に偏重することなく、患者の個別性を尊重したナラティブに基づく実践が大切になると考える。近年、傾聴を超えた「対話」が重視されており、がん患者と関わる看護師には患者と対話できる力が求められている。
  本講演では、ケアの本質を踏まえて、ナラティブの概念やナラティブ・アプローチに必要な姿勢やスキル、それを実践する手がかりなどについて、ナラティブ・アプローチをご専門としている宮坂氏にご講演いただく。ケアとは何かを改めて問い直し、自分たちが日頃実践しているがん患者へのケアを振り返りつつ、ケアとしてのナラティブの重要性やあり方への気づきを得る機会としたい。

教育講演1

がん看護における実装研究(Implementation Research)-エビデンスに基づくがん看護実践への架け橋 
講  師  林 直子   (聖路加国際大学大学院 教授)
座  長  雄西 智恵美 (大阪歯科大学 看護学部開設準備室 特任教授)
日  時  2月24日(土)11:10~12:10
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   がんとの共生を支える患者本位の医療を提供するためには、エビデンスに基づいたがん看護実践を行うことが重要であり、それには看護研究が欠かせない。そのため、看護研究者や実践者は、臨床で生じている課題や患者・家族が抱えている困難を察知し、臨床に根付いた新しいケアを創出する研究に取り組んでいる。しかし、研究的に有効な看護介入として検証されているにもかかわらず、臨床に定着していない看護介入が多々散見される。エビデンスのあるケアを臨床に根付かせるために、研究者や実践者が直面している障壁を乗り越えるにはどうしたらいいだろうか。近年、研究から得られたエビデンスのあるケアを臨床で適用し、速やかに患者や家族にそのケアを実践できるようにするために、実装研究(Implementation Research)が注目されている。
  本講演では、がん看護における実装研究を推進していくために、その研究の概念や枠組み、実装計画、実装アウトカムの設定などについてご講演いただき、実際に実装研究を進めていくときの方法やヒントを得る機会としたい。

教育講演2

外来化学療法におけるケアの質改善~今こそ変革を起こすとき!
Improving Quality of Care in Outpatient Chemotherapy - Now is the time to make a change! 
【逐次通訳あり】
講  師  Marisa Quinn (DNP, MBA, RN, NEA-BC; Director of Nursing Infusion Services, Cancer Acute Care, and Cancer Support Programs, UCSF Health, Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center)
座  長  梅田 恵(ファミリー・ホスピス株式会社 品質管理部 執行役員、副社長)
日  時  2月24日(土)13:40~15:40
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   がん治療による有害事象を緩和する方法や新薬の開発によって、治療の場が入院から外来に移行してすでに30年が経過した。外来化学療法は米国において先駆けて普及してきたが、その実現の支えとして看護師の「治療支援」と「ケア」の働きが大きい。医療の専門家ではない患者や家族が自宅で治療の前後を管理するには看護師のケアが必要である。しかも、セルフケア能力は一人一人異なるため、個別の対応を迫られる。看護師がセルフケア能力を査定し、個々の患者や家族に必要な支援内容を考え提供することなしに、安全で効果的な外来化学療法は成しえないだろう。
  わが国は、外来化学療法が普及してきた今も、外来看護を強化する政策的な進展はみられていない。日本の看護師は、規定ぎりぎりの人数で、患者と話す時間もなく、自宅でのセルフケアを気にしながら、これまでがん治療を支えてきた。必要な看護師を増員するなどの政策的な動きも十分行ったとはいえない。現状を変える力を看護師が持つべきであることも、十分に意識されてこなかった。変革を起こすために看護師は大きな壁を感じている。患者のためにも私たち看護師のためにも、今こそ優れた戦略とパワーが必要である。
  本講演では、米国で長く化学療法の現場にいて、外来でがん治療とケアを提供するしくみをつくりあげ、改善を重ねてこられたMarisa Quinn氏にご講演をいただく。米国の看護師は、研究的知見や政治的パワー、交渉力を駆使して、患者に必要な外来看護の充実を勝ち取ってきた。看護の価値を示して、戦略的に患者サービス(人材や資源)を勝ち取るにはどうしたらよいか、彼女らの経験から具体的な学びを得る機会としたい。

教育講演3

がんサバイバーに寄り添うコミュニケーションとは-がんサバイバーの視点から- 
講  師  花木 裕介 (一般社団法人がんチャレンジャー 代表理事)
座  長  上田 育子 (大阪医科薬科大学病院 看護部・がん医療総合センター 専門看護師長 がん看護専門看護師)
日  時  2月24日(土)15:50~16:50
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   私たち看護師は、がん患者家族の役に立ちたい、何かできることをして支援したいと思い日々看護に努め、その最期の時まで患者家族に寄り添い続け支援している。しかし、辛い治療や死の恐怖を前にした患者家族を前に「どう声をかけたらいいかわからない」「どう対応したらいいかわからない」といった場面に多く直面する。そこで多くの看護師がコミュニケーション技術の未熟さ、自信のなさを感じているのが現状である。
  医療において、医療者が何気なく発した言葉が患者家族を傷つけてしまうこともあれば、時にはその言葉が患者家族の心に残り、勇気づけたり救いとなったりすることもある。
  講師は一般社団法人 がんチャレンジャーを設立、がん患者の人生の挑戦を後押しするため「人が人に寄り添う社会づくり」に貢献、活動されている。その中で、がん患者や周囲の関係者の良好なコミュニケーションについての教育活動にも尽力されている。自己の体験や他患者の調査結果から、相手の立場に立った患者主体の関わりや、傾聴、受容、共感の重要性、嬉しかった関わり、辛かった関わりについての事例など、寄り添い方のポイントを伝えている。
  本講演では、がんサバイバーの視点からコミュニケーションについてご講演いただき、がんサバイバーに寄り添う看護のヒントとなるコミュニケーションの方法を考える機会としたい。

教育講演4

がんサバイバーと家族の心のケア~さらなる健康と幸福への支援について~ 
講  師  保坂 隆  (保坂サイコオンコロジー・クリニック 院長)
座  長  高見 陽子 (市立岸和田市民病院 看護部 がん看護専門看護師)
日  時  2月25日(日)12:40~13:40
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   がん医療の進歩により患者の5年生存率が向上し、通院治療の増加、相談支援や就労支援の推進などにより、がんサバイバーと家族は、がんと共に、家庭や職場等の社会で自分らしい生活を取り戻せるようになりつつある。しかし、未だ多くのがんサバイバーは、がんの診断・治療中や社会生活においてさまざまなストレスや苦痛を抱えている。がんサバイバーや家族が、がんとともに、安心して社会生活や新たな人生を送れるようになるためには、診断時や治療中のみならず、治療終了後も継続的に、精神的健康の維持増進・回復への支援として心のケアを行うことが重要と考える。
  本講演では、がん診断直後から治療中ならびに治療後の生活にも目を向け、がんサバイバーと家族の精神的健康を維持増進・回復するための支援について、医療機関内にとどまらず、地域で実践されている様々な取り組みについてご講演いただく。がんサバイバーと家族が、精神的健康を維持しながら自分らしい生活を送れるように、がんサバイバーと家族の支援に対する視野を広げ、考えを深化・進化させる機会としたい。

教育講演5

免疫関連有害事象(irAE)のマネジメントとチームアプローチ-急性高血糖のマネジメントを中心に-
Management of immune-related adverse events (irAEs) and team approach
-Focusing on symptom management of acute hyperglycemia associated with irAEs- 
【逐次通訳あり】
講  師  Emely Alfaro (MS, RN, OCN; Clinical Nurse Specialist, Adult Infusion Services, UCSF Health, Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center, Assistant Clinical Professor-UCSF School of Nursing)
座  長  菅野 かおり(公益社団法人日本看護協会神戸研修センター 教育研修部 認定看護師教育課程 課長)
日  時  2月25日(日)9:00~11:00
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   免疫チェックポイント阻害薬の開発は積極的に行われ、適応が拡大している。複数の免疫チェックポイント阻害薬併用や、殺細胞性抗腫瘍薬との併用で治療を行うことが多く、治療によるベネフィットが期待できる一方で副作用出現による治療の中断などのリスクもある。
  免疫チェックポイント阻害薬の副作用として免疫関連有害事象(irAE:immune‐related adverse event)がある。irAEは皮膚や消化器系、内分泌系、神経系など、全身のあらゆる臓器に炎症性の免疫反応を示し、薬剤の投与直後から、薬剤の投与終了後数カ月~数年経って出現することが知られている。irAEの重症化を防ぎ治療を継続するためには、できるだけ早期に有害事象の出現を見つけて、迅速に対処することが重要である。そのためは、毒性の特定基準とirAEが出現した場合の早期対応に向けて、院内マニュアルの作成や教育・指導などのシステム作りが重要となる。米国での取り組みを参考に、各施設で看護師が中心となって、irAEをチームでサポートしていくためのシステム作りの方法や課題について考える。

教育講演6

骨転移がん患者のケアー看かた、考えかたー 
講  師  大島 和也 (大阪警察病院 脊椎・脊髄センター 副部長)
座  長  山中 政子 (天理大学医療学部看護学科 教授)
日  時  2月25日(日)12:40~13:40
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   進行がん患者において骨転移は頻度の高い合併症であり、運動器が直接影響を受けるため日常生活行動(ADL)が障害される。骨転移があっても「動ける」「生活できる」ように援助することは、がん患者の生命予後が延長している現在、自立および自律を望む患者を支えるケアとして重要である。しかし、骨転移のある患者に対しては、痛みの症状緩和に焦点が置かれており、また、病的骨折への不安から患者に安静を強いていることがある。2010年の診療報酬改定にてがん患者リハビリテーション料が新設されたことからも、看護師は、骨転移のリハビリテーションについて知識と技術を高めて、リハビリテーションに積極的に参画する必要がある。
  本講演では、病的骨折のリスク評価、転移部位に応じた病的骨折を回避する動作、ADLの訓練、廃用予防、補装具や歩行補助具の選択について解説いただき、がん患者へのリハビリテーションにおける他職種とのコラボレーション実現の一助となる機会にしたい。

シンポジウム1

がん患者の就労支援~患者支援者と企業とのコラボレーション~
シンポジスト  久保田 昌詞 ((独)労働者健康安全機構大阪労災病院 治療就労両立支援センター 所長)
 櫛原 千鶴  (NTT西日本 総務人事部 健康経営推進室 健康管理センタ(関西エリア担当) 看護部長)
 伊藤 由美子 (兵庫県立がんセンター がん相談支援センター 看護師長)
 関 孝子   (関孝子社会保険労務士事務所 代表)
座  長  森本 悦子  (甲南女子大学 看護リハビリテーション学部 教授)
 小山 富美子 (神戸市看護大学 看護学部 准教授)
日  時  2月24日(土)13:40~15:40
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信(一部配信なし)、後日オンデマンド配信(一部配信なし)
企画意図   がん患者の3人に1人が働く世代であり、がんと共に生きる患者や家族が抱える就労や経済的な負担など社会的苦痛が大きな課題である。国の政策として第2期がん対策推進基本計画にがん患者の就労支援が新たに盛り込まれてから、がんになっても働き暮らせる社会の構築、そして第3期にはがんとともに尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築を目指すことを目標とし、がん診療連携拠点病院等では就労支援がすすめられてきた。がん診断後からの休職や、復職に関わるどの時期であっても患者が安心して相談ができ、働ける社会が望ましいが、病院と企業、社会において就労支援の連携は未だ少ない現状である。
  本シンポジウムでは、病院、企業、地域社会で支援する医師、産業保健師、看護師、社会保険労務士から診断・治療期、復職、就労継続期の支援の実際と課題を解説していただき、がん患者就労支援におけるコラボレーションの在り方を検討する。

シンポジウム2

次世代のがん医療を支える“多職種協働型人材養成”
シンポジスト  菊池 博之 (文部科学省 高等教育局 医学教育課 課長補佐)
 藤田 佐和 (高知県立大学 看護学部 教授、学部長)
 田中 圭  (長崎医療センター 医療相談支援センター がん看護専門看護師)
座  長  川崎 優子 (兵庫県立大学 看護学部 教授)
 今井 芳枝 (徳島大学大学院医歯薬学研究部 がん看護学分野 教授)
日  時  2月24日(土)10:00~11:30
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   近年の高度化したがん医療の推進においては、がん医療に習熟した医師、薬剤師、看護師、その他の医療技術者等の各種専門家が参画し、チームとして機能することが重要である。第4期がん対策推進基本計画では、がん予防、がん医療、がんとの共生の3つの分野、およびこれらを支える基盤が明記されている。このような政策の中で、がん看護を担う専門職の役割、その役割を果たす人材育成の方向性について、臨床と教育機関の間で、一定のコンセンサスを得る必要がある。
  文部科学省では、平成19年よりがんに特化した医療人材の養成を行うため、大学病院等との有機的かつ円滑な連携のもとに行われる大学院プログラムの支援を実施している。今回は、がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)の養成事業成果、および令和5年度からの『次世代のがんプロフェッショナル養成プラン』の概要について、第4期がん対策基本計画を踏まえて紹介する。また、これまでの事業における、がん高度実践看護師コース、インテンシブコース、APN(Advanced Practice Nurse)セミナー等の教育内容、修了生や受講者の現在の活動状況について紹介する。
  本シンポジウムでは、これらの情報をもとに、次世代のがん医療を担う人材を育成するうえで必要な観点について理解を深め、臨床や教育機関等における人材育成計画の方向性を共有する機会としたい。また、次世代のがん看護を担う若手看護職の方には、キャリア形成の一助となる機会としたい。

シンポジウム3

小児がんサバイバーの移行支援を促進する
シンポジスト  湯坐 有希 (地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立小児総合医療センター 血液・腫瘍科 部長)
 福地 朋子 (地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 看護部 副看護師長)
 雨宮 健太 (大阪市立総合医療センター内分泌内科)
 土井 久容 (神戸大学医学部附属病院 看護部 腫瘍センター 副看護師長)
座  長  鶴田 理恵 (大阪公立大学医学部附属病院 看護部 師長 がん看護専門看護師)
 中谷 扶美 (兵庫県立こども病院 看護師長 小児看護専門看護師)
日  時  2月25日(日)9:00~11:00
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   小児期発症の血液・腫瘍性疾患は治療進歩により、10万人を超える患者が成人期を迎えたとされる。しかし治療後の患者の半数以上は疾患や治療に伴う合併症を抱え、それらの患者が適切に成人医療に移行するには障壁が多く存在する。小児がんの治療は、化学療法、造血幹細胞や臓器の移植等により合併症が多様で、発達段階に応じた個々の対応も複雑となる。造血幹細胞移植後長期合併症の対応は、学会としてフォローアップ外来を実施する看護師育成に取り組み、移行期支援についてもツールの開発をすすめている。また小児がんの長期フォローアップについても関わる多職種育成に、日本小児血液がん学会と小児がん看護学会が協働で、患者教育ツールの開発や行政レベルの支援拡大など活動している。小児がんを経験した子どもたちは、大人へと成長する。社会の中でその人らしく生きることができるよう、成長過程に応じた医療支援・自律支援が行える医療体制の整備が必要である。小児・成人のすべての期において、患者や家族の個別性に応じ、最善のケアを切れ目なく提供できるよう、小児・成人医療の双方で協力しあう移行支援体制が必要になる。一歩取り組みが進んでいる造血幹細胞移植看護の移行支援から、移行を円滑に進める際の阻害要因・障壁について、「体系的要因」「医療者側要因」「患者・保護者側の要因」をより具体的に出し合い、目指すべく支援のゴールを共有したいと考える。

シンポジウム4

がんゲノム情報に基づいたがん治療のパラダイムシフトと倫理的課題
シンポジスト  吉野 孝之  (国立がん研究センター東病院 副院長、医薬品開発推進部門長、消化管内科医長)
 加藤 和人  (大阪大学大学院医学系研究科 医の倫理と公共政策学 教授、総長補佐)
 菅野 かおり (公益社団法人日本看護協会神戸研修センター 教育研修部 認定看護師教育課程 課長)
座  長  荒尾 晴惠  (大阪大学大学院 医学系研究科保健学専攻 教授)
 淺野 耕太  (京都第二赤十字病院 外来化学療法センター 看護師長 がん看護専門看護師)
日  時  2月25日(日)13:50~15:50
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   がんゲノム医療の実装が進み、がん治療は臓器別・組織型別の治療選択からがんゲノム情報による治療選択へと大きな転換期を迎えている。その契機はがん遺伝子パネル検査の実用化と保険承認であるが、臓器別に確立した標準治療が優先されるため、現状では臓器別治療の枠組みがいまだ主体となっている。一方、がん遺伝子検査は臓器別治療の中でも活用されており、個別化治療の考え方はがん治療に広く浸透し、臓器別治療にも画期的な変化をもたらしている。
  本シンポジウムでは最新のがん治療について遺伝子情報に基づく個別化治療の観点から知識のアップデートを図る。また、高度で専門的な医療情報の提供や最新治療へのアクセスなど、がん治療の個別化を背景に生じている新たな課題にも目を向け、情報格差の解消、治療機会の確保など倫理的課題への対応について実践へのヒントを得る機会としたい。パラダイムシフトの渦中にある今だからこそ、がん看護に携わる看護師であれば知っておきたい最新知識や考え方をともに学んでいきたいと考えている。

パネルディスカッション1

放射線療法看護の中にあるがん看護のわざ
パネリスト  太田 陽介 (兵庫県立がんセンター 放射線治療科 部長)
 平野 敏子 (大阪赤十字病院 2階外来 看護師長 がん放射線療法看護認定看護師)
 山本 知美 (地方独立行政法人 山口県立病院機構 山口県立総合医療センター 看護部 がん看護専門看護師)
座  長  藤本 美生 (兵庫県立がんセンター 看護部 がん看護専門看護師)
 青木 早苗 (関西医科大学 看護学部・看護学研究科 教授)
日  時  2月24日(土)10:00~11:30
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   放射線療法看護において、有害事象の予防的ケアなどの治療の支援は標準化されつつあり、今後は専門性と看護の質を高め深化させていくことが期待される。臨床現場には、様々な看護の知識や技術を駆使した経験知があり、放射線療法看護の臨床現場にも多くある。今回、放射線療法看護実践の中で可視化されていない看護の様々なわざについて、経験知を紐解き、複雑化するがん放射線療法看護実践を深めていく機会としたい。
  本パネルディスカッションでは、最新の放射線療法や対象の変化についての医師からのご発表のあと、2名のスペシャリストに放射線療法に取り組む患者の支援、治療後晩期有害事象と向き合う患者の支援について、実践の中に組み込まれている看護のわざやがん看護の知識や技術に焦点をあててご発表いただき、ディスカッションを行う。

パネルディスカッション2

がん患者の希望を支える看護師同士のコラボレーション
パネリスト  新田 理恵 (杏林大学医学部付属病院 がん化学療法看護認定看護師)
 菱谷 徳子 (松阪市民病院 入退院支援センター がん看護専門看護師)
 石井 素子 (MS, RN, AOCNP; Nurse Practitioner, Adult Infusion Services, UCSF Health, Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center)
 關本 翌子 (国立がん研究センター中央病院 看護部 看護部長)
座  長  田墨 惠子 (大阪大学医学部附属病院 オンコロジーセンター 看護師長 がん看護専門看護師)
 小笠 美春 (同志社女子大学 看護学部 准教授)
日  時  2月25日(日)13:50~15:50
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   近年、看護は多様化するニーズに対応するため、より専門性を高めている。がん医療においても様々な専門性を持つ看護師が患者の多様かつ複雑化するニーズに対応して、患者の希望を支えるための看護実践を展開している。患者のケアアウトカムを高める上では、プライマリーチームを中心とした看護の専門性をいかに発揮するかが問われるが、そのキーとなるのが看護師同士のコラボレーションだと考える。がん患者のケアは、病棟、外来、通院治療センター、緩和ケアセンター、患者サポートセンターなど様々な部門で行われている。また、プライマリーチームの看護師以外にも、専門看護師(CNS)、認定看護師(CN)、診療看護師(NP)等、専門性を有する看護師の関わりが日常的となっている。患者の希望を支えるためには、看護師個々の役割遂行にとどまることなく、互いの強みを発揮しつつ重なり合うようなコラボレーションが必要である。今回、国内のCN、CNS、看護管理者、さらに米国のNurse Practitionerから情報提供をいただき、その具体的な実践について共有する機会を持ちたい。
  尚、本パネルディスカッションでは、ご講演に先立ち、司会より看護師の認定資格の現況について概説することを予定している。

パネルディスカッション3

暮らしのなかで がん療養者の「豊かに生ききる」を支える-在宅がん緩和ケアと地域まるごと多職種連携-
パネリスト  荒木 篤   (社会福祉法人 笠松町社会福祉協議会 笠松町地域包括支援センター センター長)
 古賀 友之  (医療法人社団いぶきの森 のぞみの花クリニック 理事長)
 長尾 充子  (ユニバーサルケア株式会社あるふぁ訪問看護ステーション 代表取締役 管理者)
 芦田 泰弦  (一般社団法人 高槻市薬剤師会 副会長、ABC薬局 代表取締役)
座  長  真継 和子  (大阪医科薬科大学 看護学部 教授)
 長嶧 美奈子 (大阪医科薬科大学病院 看護部 がん看護専門看護師)
日  時  2月25日(日)9:00~11:00
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   がん治療が多様化、複雑化し、人生の最終段階まで外来で通院しながら治療を行ったり、緩和ケアを受けながら自宅療養したりするがん患者が増え、療養の場が拡がっている。こうしたなか、第4期がん対策推進基本計画の目標の1つとして、がんになっても安心して生活し、尊厳を持って生きることのできる地域共生社会を実現することが掲げられた。がんとともに生き、自らが望むところで自分らしく生活し、そして人生の最期を迎えられるよう支えていくことが大切である。
  「最期まで自宅で過ごしたい」というがん療養者の思いの実現には、症状コントロールをはじめ、社会的、精神的、スピリチュアルな痛みへの対応が必要とされ、病気をみるだけでなく、暮らしを支えるという視点が重要である。そのためには、在宅医療と在宅ケアの充実が不可欠であり、その推進力となるのが多職種連携であろう。
  本パネルディスカッションでは、在宅におけるがん療養者の「豊かに生ききる」ことを支えている各パネリストの実践活動と実践からみえてきた課題についてご提示いただき、在宅がん緩和ケアと多職種連携のあり方を軸に議論したい。

学術集会・教育活動委員会合同企画

Meet the Expert(スモールグループディスカッション)

米国のがん専門病院で活躍するExpertとの交流を通して学ぶ
講  師  Marisa Quinn (DNP, MBA, RN, NEA-BC; Director of Nursing Infusion Services, Cancer Acute Care, and Cancer Support Programs, UCSF Health, Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center)
 Emely Alfaro (MS, RN, OCN; Clinical Nurse Specialist, Adult Infusion Services, UCSF Health, Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center, Assistant Clinical Professor-UCSF School of Nursing)
 石井 素子 (MS, RN, AOCNP; Nurse Practitioner, Adult Infusion Services, UCSF Health, Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center)
日  時  2月24日(土)16:00~17:00
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  【事前申込み制(期限延長中 1月17日まで)、定員30名】
 現地開催のみ、ライブ配信なし、後日オンデマンド配信なし
企画意図  Meet the Expertでは、米国のがん専門外来センターで活躍しておられるAPN(Advanced Practice Nurse)を講師にお招きし、参加者が各グループに分かれて、互いに発言、質問、議論をすることにより交流する場を教育活動委員会と学術集会が共同で企画いたしました。
 日米のがん看護実践やケアシステムの特徴や多職種との連携・協働、キャリアデベロップメント、CNSやCNの役割開発、臨床での研究の進め方などにおける疑問や課題について海外講師と参加者がディスカッションする場を通して、課題解決の糸口を見いだす、明日からの看護実践や自身の役割開発、キャリアプランを考える上でのヒントが見つかるなど有意義な機会となることを目指しています。
 なお、本企画は英語を主体として行います。通訳はありませんが、各グループの進行や質問は日本人ファシリテータが支援します。海外のがん医療や看護に関心を持っておられる方、がん看護実践や研究の進め方について海外の知見を学びたいと考えておられる方、キャリアプランを模索中の方は、米国で活躍されているExpertの方々と日本にいながら交流できる貴重な機会ですので、ぜひ、ご参加下さい。
Meet the
Expert
運営委員
 【当日運営責任者】
 渡邊 知映(昭和大学保健医療学部看護学科 教授・教育活動委員会)
 南口 陽子(大阪医科薬科大学看護学部 准教授・企画委員会)
 【司会】
 山本 瀬奈(大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 准教授・企画委員会)
 【ファシリテータ】
 鈴木 美穂(慶應義塾大学看護医療学部 教授)
 入江 佳子(虎の門病院 がん看護専門看護師・教育活動委員会)
 江藤 美和子(ベルランド総合病院 がん看護専門看護師)

プログラム

  • 16:00~16:10 企画の趣旨説明と講師の紹介
  • 16:10~16:50 グループディスカッション
  • 16:50~17:00 まとめ:ファシリテータ発表

参加者への案内

ご参加を希望される方へ

  • 会員、非会員は問いませんが、第38回日本がん看護学会学術集会の参加登録が必要です。
  • 対面開催としますので、オンライン参加はできません。
  • 英語を主体として行います。通訳はありませんが、ご質問の内容についてはご希望に応じてファシリテータが講師に通訳してお伝えします。(英語でのディスカッションを理解できる程度の英語能力があることが望ましい)
    ただし、日本人講師のグループ3については日本語でのディスカッションになります。

当日の進め方

  • 3 グループを設け、講師とファシリテータが1名ずつ入ります(1グループ7-10名程度)。
  • 事前に参加者から質問を募り、それらの内容を元にディスカッションを進めます。
  • 講師から全員に向けて自己紹介していただいた後、各グループに分かれて参加者の皆様から簡単な自己紹介(名前、施設、専門など)をしたのち、ディスカッションを開始します。
  • 最後に各グループで話し合われた内容について全体で共有します。
    ※グループ分けについては事前に講師の希望を伺いますが、状況により必ずしも第一希望とならないことをご了承ください。

参加方法について

  • 申込み方法
    • 事前申込み制です。
    • 下記の申込みFormから必要事項を入力して下さい。Form送信直後に回答のコピーが自動返信されますので、入力内容をご確認ください。
    • 2024年1月中旬に参加方法についてのご案内をメールでお送りします。
    • 2024年1月26日まで案内メールが届かない場合はMeet the Expert運営委員会(meet-the-expert@outlook.jp)へご連絡ください。
    • 申込みについてのお問い合わせは、Meet the Expert運営委員会(meet-the-expert@outlook.jp)へご連絡ください。
  • 参加申込み期間
    • 募集期間は、2024年1月5日まで(第38回日本がん看護学会学術集会の一次参加登録最終日)2024年1月17日(水)までです。
    • なお、定員に達し次第、申込みは締切りますので、予めご了承ください。
  • 定員
    • 30名
  • 当日の参加方法
    • 学術集会当日は会場の受付でお名前をお伝え下さい。キャンセルされる場合はメールで運営事務局( )へご連絡ください。

各グループとディスカッションテーマ

    グループ1

  • 講師 Marisa Quinn / ファシリテータ 鈴木 美穂
  • プロフィール(英語での紹介はこちら
    UCSFヘルス(UCSF Health)、ヘレン・ディラー・ファミリー総合がんセンター(Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center)、インフュージョンセンター看護部長。
    28年間小児および成人患者のケアに携わり、そのうち20年間はがん患者のケアに従事。エグゼクティブ・ナース・リーダーシップの博士課程/ DNP(Doctor of Nursing Practice)コースを修了。15年にわたり看護指導者の役割を担い、良い実践環境を支援するため、スタッフの育成と看護実践の向上に情熱を注いでいる。また、継続的な教育と研究、質の高いケアの提供と継続的な改善への取り組みを続けている。
    ―夫と3人の子供とサンフランシスコに住んでいます―
  • ディスカッションテーマ
    • チェンジマネジメント
    • ナースリーダーとしての前進/キャリア開発
    • 変革的リーダーシップ
    • 質の向上

  • グループ2

  • 講師 Emely Alfaro /ファシリテータ 江藤 美和子
  • プロフィール(英語での紹介はこちら
    UCSFヘルス(UCSF Health)のインフュージョンセンターの専門看護師(the clinical nurse specialist :以下 CNS)。
    15年ほど前に腫瘍内科・外科の入院病棟で腫瘍看護師としてのキャリアをスタートした後、成人腫瘍学のがん看護専門看護師として修士課程を修了。12年間固形腫瘍を専門とする外来化学療法に従事し、この5年間はCNSとして勤務している。CNSとしてケアの質改善や出版物の執筆、複雑ながん症例の相談に応じている他、UCSFの様々な医療関連委員会でインフュージョンサービスを代表し、医療システム全体に専門知識を共有している。輸液療法チーム、高血糖管理、脱感作療法など、患者のアウトカムを改善するための患者中心のプログラムの実施に情熱をもって取り組んでいる。また、UCSFのインフュージョンセンターでエビデンスに基づいた実践を行うため、UCSF内および全米のがん看護CNSと連携している。
    ―現在も生まれ育ったカリフォルニアにある半島のベイエリアに住んでいますー
  • ディスカッションテーマ
    • 専門資格
    • 臨床実践
    • ポリシーと手順書(Policy & Procedure)とコンピテンシー
    • 腫瘍学の現場でエビデンスに基づいた実践を浸透させる方法
    • 多職種関係/連携
    • キャリア開発/CNS

  • グループ3

  • 講師 石井 素子 / ファシリテータ 入江 佳子
  • プロフィール
    国立がんセンターで5年勤務後、渡米し、University of California San Francisco (UCSF)でがん専門看護師のコースを修了。その後1年間University of San Diego California (UCSD)のインフュージョンセンターで看護師の経験を積み、ハワイへ移住。
    University of Hawaii Cancer Centerの臨床試験部門で4年間Advanced clinical research specialistで働いた後、その経験をもとにロサンゼルスの腫瘍内科クリニックがん臨床試験のプログラムの構築に携わった。2019年にナースプラクティショナーの資格を取得し、現在はUCSF Cancer Centerのインフュージョンセンターでがん専門ナースプラクティショナーとしてがん患者の治療や症状コントロール、サポーティブケアに携わっている。
  • ディスカッションテーマ
    • がん患者の急性期症状のマネージメント・症状マネージメント
    • ナースプラクティショナーの自律性や看護師のエンパワメント
    • 正看護師からナースプラクティショナーへのキャリアディベロップメント
    • アメリカでのキャリアディベロップメント(大学院、英語)

委員会企画

編集委員会主催研修会

がん看護学の視点で研究課題を抽出し芽吹かせよう!
講  師  荒尾 晴惠 (日本がん看護学会 監事, 大阪大学 大学院医学系研究科保健学専攻,教授)
座  長  今井 芳枝 (編集委員会 副委員長、徳島大学 大学院 保健科学研究科 教授)
企  画  日本がん看護学会編集委員会 作田 裕美、飯岡 由紀子、今井 芳枝、大釜 徳政、小澤 桂子、小島 悦子、佐藤 一樹、佐藤 冨美子、清水 陽一、千﨑 美登子、照屋 典子、名越 恵美、渡邉 千春
日  時  2月24日(土)15:50~16:50
会  場  第4会場(神戸国際展示場2号館3A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  臨床現場での違和感や気付きを研究課題として取り上げようとするとき、「がん看護学としての研究課題になるのか?」「看護学研究としての新規性や実践上の意義はあるのか?」「研究成果を投稿したいけれど査読コメントが返ってきてがっかりしてしまうかも・・・」など、疑問や不安が頭をよぎることがあるかもしれません。一方で、実践上の違和感や気付きを一つひとつ調べていくことでわかることの楽しさを実感し、そこから研究課題が見つかり、研究の成果を日々の看護実践に活かすことが可能となります。このように、実践と研究が循環しながら看護の質が高まる研究課題を抽出し芽吹かせる必要があります。そのためには、「何のために」「何をするか」をしっかり定めておくことで、研究課題からブレない研究実施が可能となります。
 そこで本研修会は、がん看護学の視点で実践に役立つ研究を芽吹かせる「研究課題を抽出するためのプロセス」「何を明らかにしなぜその研究に取り組むのかを読み手にわかりやすく伝える研究課題」「がん看護実践のエビデンスの構築に貢献する研究」という3つの柱について、参加する皆様と一緒に考えていきたいと思います。
 例えば、研究課題の抽出過程で一部の考えや魅力に引きずられ過ぎず、“研究課題から新規性や有用性が伝わるか” “研究課題と目的との一貫性や整合性は適切か” “目的をふまえてがん看護実践の改善・進展に資する意義が明確になっているか” などは重要な視点ですが、これらのポイントを検討しながら研究課題を設定する必要があります。
 研修会の講師は、がんプロフェッショナル教育ならびにがん看護学をはじめとする幅広い研究と実践との融合にご尽力され、日本がん看護学会 監事としてもご活躍の荒尾晴惠先生 (大阪大学大学院・教授)にお願いしております。実践者のみなさまが、例えば「そうか、研究課題を抽出するポイントはここか!」「では、このポイントを明確にすればいいのだな」「研究指導にも活かせるかも!」と思ってもらえるような「勇気が湧いて親しみのある講演」になればと考えております。

教育活動委員会主催海外研修報告会

2023年度 がん看護に関わる高度実践看護師海外研修報告
Oncology Nursing Society 48th Annual Congressから得た学びと刺激
報  告  者  荒川 浩  (桐生厚生総合病院)
 内村 千里 (関西労災病院)
 大川 恵  (聖路加国際病院)
 高山 良子 (神戸市看護大学)
アドバイザー  河面 育子 (海外研修現地コーディネーター)
 梅田 恵  (日本がん看護学会 教育研究活動委員会 前委員長)
 渡邊 知映 (日本がん看護学会 教育研究活動委員会 委員長)
日  時  2月24日(土)10:00~11:30
会  場  第4会場(神戸国際展示場2号館3A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  日本がん看護学会は、公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護に関わる高度実践看護師海外研修事業」の助成を受け、がん医療の最新の知見および、がん看護に関する専門的な知識を深め、高度実践看護師(APN)としての臨床能力の質向上を図ることを目的とした海外研修を実施している。
 今年度は、3名のがん看護専門看護師、及び1名の遺伝看護専門看護師を派遣し、2023年4月25日~4月30日に米国サンアントニオにて開催された、Oncology Nursing Society Annual Congress(ONS) への参加、及び会期中に米国APNとの交流によるワークショップを実施した。
 本会では、研修に参加するための事前準備、及びONS参加やAPNとの交流会での学びについて報告し、CNS実践の今後の展望や研修成果から取り組み始めたProjectなどについても報告する。また、本研修のコーディネーターでもある米国CNSにもディスカッションに参加していただき、参加者と共に、CNSとしての質向上のために国際学会への参加や海外のAPNと交流をもつことの意義について議論を深めたい。

教育活動委員会主催セミナー

最新がん看護セミナー 知っておきたい、がんゲノム医療と看護実践
講  師  奥川 喜永  (三重大学医学部附属病院ゲノム医療部 教授)
 入江 佳子  (虎の門病院)
 御手洗 幸子 (NTT東日本関東病院)
座  長  中村 喜美子 (鈴鹿医療科学大学)
 塩澤 綾   (神奈川県立がんセンター)
日  時  2月25日(日)12:40~13:40
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図   近年、がんの診断や治療技術の向上はめまぐるしく進歩を遂げている。特に、がんゲノム医療は2019年6月に一部が保険適用となり、急速にその医療提供体制の整備が進められている。
  本委員会では、がん看護を担う看護師の看護実践の質向上を目指して、2020年度より、「最新がん看護研修」としてがんゲノム医療をテーマとした研修に取り組んできた。しかし、各看護師が組織から求められている役割によって、がんゲノム医療に携わる機会が少なく、知識や関心の度合いには差がある現状である。看護師は、がんゲノム医療に用いられる基本的知識である正しい用語やその意味、およびがんゲノム医療を受ける患者・家族のニーズや課題を理解した上での看護実践が求められる。
  そこで、本セミナーでは、がんゲノム医療に関する基本的知識と看護実践への理解を深め、明日からの実践に繋がる機会としたい。

学術委員会主催研修会

今こそ集まれ!がん看護の仲間たち-臨床実践者と研究者のためのジョイントミーティング-
企  画  日本がん看護学会学術委員会  林直子(委員長)、麻生咲子、入澤裕子、小笠美春、沖村愛子、佐藤まゆみ
                高橋奈津子、宮下光令
日  時  2月25日(日)9:00〜10:30
会  場  第4会場(神戸国際展示場2号館3A会議室)
開催方法 【学会員限定、事前申込制】
 現地開催のみ、ライブ配信なし、後日オンデマンド配信なし
企画意図
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  質の高い看護を行うためには、最新の研究成果(エビデンス)を実践に活用することが不可欠です。一方、質の高い看護を行うことができるよう、新しい知識を生み出す、即ち研究に取り組むということも重要です。しかし、臨床実践者のなかには「研究をしてみたいけれどもどのようにやってよいのかわからない」「研究に興味はあるけれど、ひとりでやるのはハードルが高い。誰か一緒にやってくれないかな」と思っている方も多いのではないでしょうか。一方で、「実践者が困っているのだったらどのようにできるか一緒に考えてみたい」「自分も興味のある研究テーマだったら一緒に研究できるのではないか」と思っておられる研究者もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、学術委員会では、「研究をやってみたい」と思っている臨床実践者と、「臨床実践者と一緒に研究をしたい」と思う研究者を繋ぐ、ジョイントミーティングを開催することにしました。
  本ミーティングは、興味がある研究のテーマごとに7〜8名でグループを作り、研究に関して日頃考えていること、困っていることなどについて自由に話ができる場にしたいと思っています。
  研究テーマは、2022年度に本学会が行った「がん看護研究の優先性調査」において、がん看護研究/がん看護実践における重要課題として上位にあげられた課題を参考に、以下の6つを考えました。
 ①研究に興味はあるがテーマは未定
 ②治療選択に関する意思決定
 ③在宅療養を可能にするための支援/療養の場の移行に関する意思決定
 ④症状マネジメント/セルフマネジメント/セルフケア
 ⑤看護師教育
 ⑥ICTを用いたケア
  事前登録制ではありますが、当日の飛び入り参加も可能です。研究に関心がある方、研究に関する悩みをお持ちの方、是非会場にお集まりください
申込方法  以下のURLからお申し込みください。
 https://forms.gle/a1p7gyZWFgJa1zzh6

社会連携委員会企画 Nursing Science Café

がん患者さん・家族を支えるナースの仕事
講  師  豊村 豪   (茅ヶ崎市立病院 がん化学療法看護認定看護師)
 大友 陽子  (がん研究会有明病院 がん看護専門看護師)
座  長  岸田 さな江 (獨協医科大学病院 がん看護専門看護師)
日  時  2月24日(土)15:50~16:50
会  場  第6会場(神戸国際会議場301)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  私たちが看護の道を目指そうと思った中学生・高校生の頃、「ナースってどんなことをしているの?」と思いながら、ドラマを見たり、自分や家族の病気で病院・クリニックに行ったり、オープンキャンパスや看護体験に参加したことを思い出します。
  生涯でがんを経験する人は2人に1人と言われており、がんは身近な病気です。そのため、ナースとして仕事をしていると、多くのがん経験者に出会います。がんの治療は、手術や薬物療法、放射線療法、緩和ケアを組み合わせて行われることが多いです。治療の進歩によって、治癒・延命が可能になっている一方で、がんは、日本の死因の第一位で、「死」をイメージすることがあるかもしれません。患者さん・ご家族のからだ、こころ、暮らしなどに影響を及ぼすこともあります。
  今回の「ナーシング・サイエンス・カフェ」では、このような患者さん・ご家族を支えるナースの仕事についてご紹介します。
  薬物療法(抗がん薬、分子標的治療薬、ホルモン療法薬、免疫チェックポイント阻害薬など)に関わるナース、そして、がんに伴うつらさを和らげる緩和ケアに関わる(がん患者さん・家族の相談窓口を担当する)ナースの2名に、ナースを目指したきっかけ、治療に取り組むがん患者さん・家族にどのように関わっているか、大切にしていること、がん看護の魅力などについてお話いただきます。
  今回の「ナーシング・サイエンス・カフェ」が、みなさんにとって、ナースの仕事を知り、関心を持っていただく機会になることを期待しています。そして、将来、ナースとして、一緒に仕事をする仲間になれたらうれしいです。

社会連携委員会企画 市民公開講座

患者・家族の「今を生きる」に寄り添うがん看護のチカラ
登 壇 者  大内 紗也子 (京都大学医学部附属病院 がん看護専門看護師)
 市原 香織  (淀川キリスト教病院 がん看護専門看護師)
 谷島 雄一郎 (ダカラコソクリエイト カラクリLab. 大阪ガスネットワーク株式会社)
 轟 浩美   (希望の会理事長 全国がん患者団体連合会理事)
座  長  花出 正美  (がん研究会有明病院 がん看護専門看護師)
 天野 慎介  (グループ・ネクサス・ジャパン理事長 全国がん患者団体連合会理事長)
日  時  2月25日(日)14:10~15:40
会  場  第6会場(神戸国際会議場301)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信予定
企画意図
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  がんは国民病ともいわれ、第4期がん対策基本推進計画は「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す」という全体目標のもとがん医療の充実、患者支援の充実に向けた取り組みが続けられている。がんという病気の診断は、人生の一大事の1つである。患者・家族は、「頭が真っ白に」「まさか自分のはずがない」という動揺や混乱のなか、社会にあふれる情報の取捨選択、複雑な治療に関する意思決定、医療者とコミュニケーション、生活や仕事・経済面への影響など、様々な不安や悩み・課題に直面することがある。そのような時、がん患者・家族の身近なサポーターとして、看護師が、がんチーム医療の中心的な役割を担っていることを市民に知っておいていただきたい。看護師は、病院の中の入院病棟や外来、治療室、がん相談支援センター、さらに在宅医療などの現場で働いており、患者・家族の生活に関心を寄せ、いつでもどこでも、活用してもらいたいと願っている。
  本企画では、病院でがん治療や緩和ケアに関わるがん看護専門看護師から、どのように患者・家族のサポートを行っているか、その実際について紹介してもらう。さらに、がん体験者(患者・家族)とのディスカッションを通して、がんになっても、医療者・看護師、さらにはピアサポーター(同じような体験をした仲間)を活用し、がんと上手に付き合っていく工夫やコツなどについて、検討する。そして、「患者・家族の生きるに寄り添うがん看護のチカラ」の可能性と課題について共有する場としたい。

LAVENDER RING × JSCN ポスター展 <社会連携委員会>

日  時  2月24日(土)、25日(日)
会  場  神戸国際会議場3階ラウンジ 第6会場付近
開催方法  現地のみ
企画意図   看護師が医療現場で出会う患者は、ライフプロセスの1時点にすぎず、特に患者役割を遂行している状況に限定されることが多く、苦痛に直面していることが少なくない。
  LAVENDER RINGは、すべてのがんサバイバーが笑顔で生きられる社会の実現を目指して活動する団体であり、企業や患者支援団体、行政、医療機関などと共同して、がんサバイバーの笑顔とメッセージのポスター展を開催している。
  LAVENDER RINGと日本がん看護学会との共催で、ポスター展を開催する。そして、本学術集会に参加する看護師、ナーシング・サイエンス・カフェに参加する看護に関心をもつ中学生・高校生とその保護者など、市民公開講座に参加する市民、がん患者・家族などにも、がんサバイバーの笑顔とメッセージを届け、がんになっても笑顔で暮らせる勇気を共有し、社会づくりの一助としたい。

国際活動委員会主催シンポジウム

海外や日本で活躍する看護師が切り開くがん看護の今そして未来
講  師  朝倉 ストレンペック 由紀
(ナース・サイエンティスト/ 緩和ケア高度実践看護師:アドヴェントヘルス・パーカー病院、米国)
 黒田 貴子
(がん看護専門看護師、助教:京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻)
座  長  水野 道代(筑波大学)
日  時  2月24日(土)13:40~14:40
会  場  第4会場(神戸国際展示場2号館3A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  AIやゲノム医療などの最先端の知識や技術を用いた実践が急速にがん医療に浸透する中で、がん看護も日々さまざまに進化を続けています。科学技術の進歩に伴い診断や治療が複雑化すれば、当然その状況に看護も対応し、そして基本的な看護ケアも科学と共に進歩を続けています。例えば、口腔ケアは症状の悪化や病気の予防に必要なだけでなく、その質が患者の予後を左右することがあります。このことは、科学的な裏付けを持って示すことができるようになりました。しかし、口腔ケアという基本的でかつケア効果を明示しやすい看護に環境や文化による差が生じているといったことはないでしょうか?
 本国際シンポジウムでは、米国と日本で活躍する日本人の専門看護師を演者として招き、口腔ケアを中心とする看護ケアを題材に、最先端医療施設で行われる看護ケアの醍醐味を紹介していただきます。そしてCOVID-19によるパンデミックがある程度の落ち着きを示し始めた現在、国際的な視野でがん看護をとらえた時、日本のがん医療の臨床において、看護師は何をなすべきか、また、看護ケアの未来のあるべき姿を討議したいと思います。

SIG フォーラム

-自分の関心のある分野と仲間をみつけよう-
日  時  2月25日(日)9:00~9:30
会  場  第3会場(神戸国際展示場2号館2A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  SIG(特別関心活動グループ: Special Interest Group)は、「日本がん看護学会の会員が、自己の関心テーマにしたがって、志を同じくする者同士が集い、情報交換等を図って切磋琢磨し、より専門に特化した自己研鑽の場を共有すると同時に、テーマに関わるがん看護の質向上のために貢献すること」を目的として活動しております。
  SIGの活動は2006年から開始となり、現在22グループが活動しています。活動内容は、講師を招いての学習会や事例検討会の開催、メーリングリストなどを活用した日々の情報交換などが主になりますが、学術集会での交流集会の開催や患者指導用のパンフレット、ガイドラインの作成など、年々活動内容が充実してきております。学習会はオンラインによる開催が多く、メンバー以外の会員の皆様でも参加しやすくなってきています。
  今回の学術集会では、まず、2月25日(日)9:00~9:30は、SIG活動の目的について、SIG委員会からご案内します。そして、展示会場では、現在活動している22グループがどのような活動しているのか、2日間にわたって、ポスター展示をおこないます。ポスターには、グループメンバーが、活動についてご説明する日程を掲示しております。是非ご来場ください(ポスター展示の内容は、オンデマンド配信期間に閲覧可能です)。

ガイドライン委員会

臨床現場の疑問をガイドラインへ
~急性放射線皮膚炎のケアに関する合同ガイドラインの作成を通して~
講  師  日浅 友裕   (中京学院大学・がん看護専門看護師/がん放射線療法看護認定看護師)
 祖父江 由紀子 (東邦大学医療センター大森病院・がん看護専門看護師)
 後藤 志保   (がん研有明病院・がん看護専門看護師)
座  長  飯野 京子   (国立看護大学校・ガイドライン委員会委員長)
 平井 和恵   (東京医科大学・ガイドライン委員会)
日  時  2月25日(日)13:50~15:20
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  看護の質向上のためにエビデンスなどに基づいて最良と考えられるケアを提示するガイドラインの活用は重要である。ガイドライン委員会は日本がん看護学会、日本放射線腫瘍学会の合同での「急性放射線皮膚炎のケアに関する合同ガイドライン」の作成を支援している。今後もがん看護のエビデンスに基づいたケアの指針を示すべく、新たなガイドラインの作成を目指している。
  今回の企画は、「急性放射線皮膚炎のケアに関する合同ガイドライン」の作成過程を紹介し、看護実践における身近な臨床疑問から新たなガイドライン作成へ発展することを期待している。放射線皮膚炎に対するケアには複数の選択肢が存在し、これらの益と害のバランスが不明瞭であることが臨床現場の看護師が抱えている疑問であった。これら臨床現場の看護師が抱えていた疑問をガイドラインで取り上げるべき重要臨床課題へ、さらに重要臨床課題からCQの構成要素PICOを導く過程に着目して、ガイドライン作成の導入ステップを学ぶ機会とする。また、医療者と患者の双方に有用なガイドラインを目指して取り組んでいる「急性放射線皮膚炎のケアに関する合同ガイドライン」を知っていただく機会としたい。

災害対策委員会主催研修会

新型コロナウイルス感染症5類移行後のがん看護に求められる感染対策
講  師  杦木 優子 (国立がん研究センター中央病院 感染看護認定看護師)
 淺野 耕太 (京都第二赤十字病院 がん看護専門看護師)
座  長  宮下 光令 (日本がん看護学会 理事・災害対策委員会委員長、東北大学大学院医学系研究科・教授)
 今津 陽子 (日本がん看護学会 災害対策委員会、東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科・准教授)
日  時  2月24日(土)13:40~15:10
会  場  第6会場(神戸国際会議場301)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  新型コロナウイルス感染症は大規模災害として位置づけられ、人々の生命や暮らしを脅かすとともに、医療や社会、生活様式の変更を余儀なくした。本委員会では、2020年6月に「COVID-19に伴う外来がん薬物療法を受ける患者・家族への看護実践の手引き(第1.0版)」を作成し、2022年度に第2版を公開した。
  新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類感染症に移行した。パンデミック初期より弱毒化したものの、市中での感染拡大の波は繰り返されている。病院等でも制限はやや緩和されているものの、いまだ面会などは十分にできないなど、感染防止を踏まえた対策が求められている。
  今年度の研修会では、がん看護領域における感染看護のエキスパートより、新型コロナウイルス感染症5類移行後のがん看護に求められる感染対策についての講義、および、「手引き」改訂メンバーより「手引き」を生かした5類移行後の感染対策の実際について講義をいただき、最新情報と動向に基づいた、がん看護領域における今後の感染対策の在り方について検討する機会としたい。

がん看護技術開発委員会企画シンポジウム

がん患者と家族に対する妊孕性相談支援の充実を目指して
講  師  渡邊 知映  (昭和大学 保健医療学部看護学科 教授)
 岸田 徹   (NPO法人 がんノート 代表理事)
 矢吹 みどり (埼玉医科大学国際医療センター がん看護専門看護師)
 林 ゑり子   ※がん看護技術開発委員会の報告
(日本がん看護学会 理事 がん看護技術開発委員会委員長 横浜市立大学大学院 医学研究科 がん看護専門看護師)
座  長  細田 志衣  (聖路加国際病院)
 津村 明美  (横浜こどもホスピスプロジェクト)
日  時  2月24日(土)13:40~15:10
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  第4期がん対策基本法計画におけるがん医療分野別目標として、妊孕性温存療法が明記されています。がん治療によって、主に卵巣や精巣等の機能に影響を及ぼし、妊孕性が低下することは、将来こどもを産み育てることを望む小児・AYA世代のがん患者にとって大きな課題です。がん治療前だけでなく、がん治療後も長期間にわたり、がん・生殖医療に関する情報や相談支援を継続的に提供できる体制の整備が求められています。がん看護技術開発委員会では、がん看護技術の適正評価に向けた技術提案や、がん看護技術の質の向上に向けた取り組みを行っています。2024年度の診療報酬改定に向けて、当学会は、日本緩和医療学会と共同提案で「がん妊孕性相談管理料」の新設を要望しております。がん妊孕性相談支援管理料とは、がん治療の生殖への影響、妊孕性温存療法に関する情報提供や意思決定支援や心理支援、医療機関同士の連携に加え、治療後の妊娠・出産に関する継続的な相談支援に対する算定です。
  がん治療開始時期により限られた期間で、妊孕性温存治療に関する情報提供や意思決定ができるような支援の体制と共に、温存を目指しても、うまくいかない状況へのフォローアップなど多くの課題を抱えています。がん領域と生殖領域に携わる全ての医療者が、適切な時期に正確な情報提供を行うと共に、多職種連携により患者と家族が大事に思うことを尊重し、意思決定を支援することは喫緊の課題です。本研修会では、がん生殖に関する基礎知識や、相談支援に携わる看護師の取り組みを紹介し、AYAサバイバーの方より、自らの体験や看護師に期待することを伺いながら、がん生殖に関する相談支援に関わる看護師の役割について検討する機会としたいと考えております。

地方分科会委員会企画

仲間を増やすための企画・運営をしてみませんか
講  師  野口 玉枝   (国家公務員教員共催組合連合会 浜の町病院)
 坂井 さゆり  (新潟大学)
 風間 郁子   (WyL訪問看護ステーション江戸川)
座  長  高木 良重   (福岡大学)
 祖父江 由紀子 (東邦大学医療センター大森病院)
日  時  2月24日(土)15:20~16:20
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり
企画意図
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  地方分科会委員会では2021年度より、がん看護に関する研究、教育及び実践の発展と向上を目的に、各地域のがん看護実践の課題を共有し、学術的な交流を深め、研究等における協働を探ること、また学会活動の広報を目的に活動している。活動の一環として、各地区から企画を募集し、企画運営の助成を行っている。地方分科会での企画は、非学会員を対象として本学会の9つの地区ごとに学会員の有志が独自に企画および運営を行っている。
  これまでの開催は2021年度5件、2022年度7件、2023年度4件で、参加者からは日々の実践に役立つ内容だと肯定的な意見を得ている。今後も多くの地区で地方分科会の企画を開催することで、がん看護実践のレベルアップと新たな学会員の獲得につながることを期待している。
  そこで、本セッションでは地方分科会の概要や過去の開催報告等を皆様に紹介し、がん看護の魅力を発信するための参考にして、ぜひ、新たな企画応募をしていただきたい。

交流集会

交流集会1

看取り・治療終盤期の病院⇔地域の看護をつなげる連携をしよう!
―私たちはこんな情報が欲しい!-
日  時  2月24日(土)10:00~12:00
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会2

子育て中のがん患者と家族・子どもへの支援
~withコロナの中で、改めて大切なものについて考える~
日  時  2月24日(土)13:40~15:40
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  現地開催のみ、ライブ配信+後日オンデマンド配信なし

交流集会3

進化するアピアランスケア
日  時  2月24日(土)11:10~12:10
会  場  第9会場(神戸国際会議場501)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会4

高齢がん患者の意思決定支援(意思の推定)
日  時  2月24日(土)13:40~15:40
会  場  第9会場(神戸国際会議場501)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会5

看護管理の視点からがん看護の質の向上を考える~人的資源の活用を通して
日  時  2月24日(土)15:50~16:50
会  場  第9会場(神戸国際会議場501)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会6

今だから見直そう!災害時に備えるがん患者のセルフケア支援
~ここだけは押さえたい、日々の患者とのかかわりの中での声かけ~
日  時  2月24日(土)10:00~11:00
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会7

がんと糖尿病を併せ持つ患者への支援-がん薬物療法を受ける糖尿病患者のセルフマネジメント支援ツールの開発:手足症候群
日  時  2月24日(土)11:10~12:10
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会8

【がん薬物療法看護SIG】
化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)について考えてみませんか
CIPNの症状アセスメントやGrade判定をどのように行っていますか?
日  時  2月24日(土)13:40~15:40
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会9

がんと向き合うA世代のACPを考えよう -今を生きる若者の意向を支援するために-
日  時  2月24日(土)15:50~16:50
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会10

今だからこそ考えたいー「触れるケア」の極意
日  時  2月24日(土)10:00~12:00
会  場  第11会場(神戸国際会議場504+505)
開催方法  現地開催のみ、ライブ配信+後日オンデマンド配信なし

交流集会11

がん医療・遺伝医療での活動と交流を通して、現状や課題に向き合おう
日  時  2月24日(土)13:40~15:40
会  場  第11会場(神戸国際会議場504+505)
開催方法  現地開催のみ、ライブ配信+後日オンデマンド配信なし

交流集会12

オンコロジーナースの禁煙教育能力向上のためのワークショップ-禁煙への意思を聞いていますか?-SIG肺がん看護G企画
日  時  2月24日(土)15:50~16:50
会  場  第11会場(神戸国際会議場504+505)
開催方法  現地開催のみ、ライブ配信+後日オンデマンド配信なし

交流集会13

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の有害事象(irAE)を早期発見するための問診とは
~患者をナビゲートするために多施設看護師で語ろう!みんなで考えよう!~
日  時  2月25日(日)9:00~10:00
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会14

がん放射線療法看護の最近の動向 ~変わらないこと、変わったこと~
日  時  2月25日(日)10:10~11:10
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会15

みんなで考える!がん薬物療法の皮膚障害対策 スキンケアを提供する看護師の教育支援とは
日  時  2月25日(日)12:40~14:40
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会16

放射線皮膚炎のスキンケア~先行研究や実践例から学ぶ~
日  時  2月25日(日)14:50~15:50
会  場  第8会場(神戸国際会議場403)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会17

エビデンスに基づいた看護ケアを実装する!
‐がん薬物療法中の患者が経験する皮膚障害、末梢神経障害、倦怠感に関するケアを題材に‐
日  時  2月25日(日)12:40~13:40
会  場  第9会場(神戸国際会議場501)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会18

がん診療連携拠点病院の看護師要件が意味するもの
日  時  2月25日(日)9:00~11:00
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会19

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)には欠かせない患者力の視点
日  時  2月25日(日)12:40~14:40
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会20

難治性がん患者のレジリエンスを支援する看護活動
日  時  2月25日(日)14:50~15:50
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信なし

交流集会21

当事者の語る力と看護師の聴く力のコラボレーション‐語ること聴くことを体験してみませんか
日  時  2月25日(日)9:00~11:00
会  場  第11会場(神戸国際会議場504+505)
開催方法  現地開催のみ、ライブ配信+後日オンデマンド配信なし

交流集会22

薬物療法を受ける後期高齢がん患者の治療継続を支えるための実践と課題
~SIG乳がん看護&治験・臨床研究看護 共同企画~
日  時  2月25日(日)14:50~15:50
会  場  第11会場(神戸国際会議場504+505)
開催方法  現地開催のみ、ライブ配信+後日オンデマンド配信なし

教育セミナー

教育セミナー1

irAEマネジメントUp to date~患者コミュニケーションにおける看護師の関わり~
・irAEマネジメントにおける患者コミュニケーション~医師の立場から~
・irAEマネジメントにおける患者コミュニケーション~看護師の立場から~
講   師  駄賀 晴子 (大阪市立総合医療センター 腫瘍内科 部長)
 中村 理恵子(大阪市立総合医療センター 看護部 外来化学療法室 がん薬物療法看護認定看護師)
座  長  片岡 純  (愛知県立大学看護学部 教授)
共  催  MSD株式会社
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー2

エビデンスのその先へ~患者・家族に寄り添う、がん悪液質ケアのあり方~
・がん悪液質治療の現状(As is)とあるべき姿(To be)を見つめて
・できることから始めよう! 外来化学療法患者への看護師・栄養士連携
・多職種チームで取り組む集学的ケア ~外来化学療法患者への栄養サポートの現在地と未来~
講   師  佐藤 理佳 (静岡県立静岡がんセンター 看護部/聖路加国際大学大学院看護学研究科)
 中野 真理子(順天堂大学医学部附属順天堂医院 がん治療センター がん看護専門看護師)
 熱方 智和子(聖マリアンナ医科大学病院 腫瘍センター 看護師長
        がん看護専門看護師/がん性疼痛看護認定看護師)
座  長  宮下 光令(東北大学大学院医学系研究科 保健学専攻緩和ケア看護学分野 教授)
共  催  小野薬品工業株式会社
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー3

がんゲノムプロファイリング検査の事例を通して、看看連携を考えてみよう!
・今、知りたい!!がんゲノムプロファイリング検査
・看護の実際:連携病院の事例紹介
講   師  福﨑 真実(静岡がんセンター 患者家族支援センター がん看護専門看護師)
 太田 果苗(磐田市立総合病院 緩和ケアセンター がん性疼痛看護認定看護師)
座  長  渡邊 知映(昭和大学保健医療学部 看護学科)
共  催  インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社 メディカルアフェアーズ
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第3会場(神戸国際展示場2号館2A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり

教育セミナー4

CDK4/6阻害剤の副作用マネジメントにおける医師・看護師の役割
講   師  林田 哲 (慶應義塾大学医学部 一般・消化器外科 専任講師)
 井関 千裕(兵庫県立西宮病院 がん看護専門看護師、乳がん看護認定看護師)
座  長  ※松原 康美(北里大学看護学部 准教授/がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師)
共  催  日本イーライリリー株式会社
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第4会場(神戸国際展示場2号館3A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー5

放射性リガンド療法における看護業務の環境と役割
・PRRT治療の看護から考える職業被ばく
・多職種チームで取り組む特別措置病室の設置準備と看護研修
講   師  冨永 沙耶香(国立がん研究センター中央病院 看護部)
 小山 美樹 (東京女子医科大学病院 看護部 がん看護専門看護師)
座  長  橋口 周子 (神戸大学医学部附属病院 看護部 がん看護専門看護師)
共  催  ノバルティス ファーマ株式会社 メディカル・アフェアーズ本部
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり

教育セミナー6

患者の視点から見たがん看護
・見逃さないで!治療を支えるケアの重要性 ~患者が求める看護の知覚力~
・がん患者の治療を支える 『プラクティス×エビデンス』の基本とケアリング
講   師  桜井 なおみ(一般社団法人CSRプロジェクト 代表理事)
 林 ゑり子 (横浜市立大学 医学研究科 看護学専攻 がん看護専門看護師)
座  長  増島 麻里子(千葉大学大学院看護学研究院)
共  催  塩野義製薬株式会社
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第6会場(神戸国際会議場301)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー7

高齢がん患者に対するがん看護外来での取り組み
講   師  本間 織重(昭和大学病院 がん看護専門看護師、昭和大学保健医療学部 看護学科 講師)
座  長  田中 京子(大阪公立大学大学院看護学研究科)
共  催  ファミリー・ホスピス株式会社
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第7会場(神戸国際会議場401+402)
開催方法  現地+ライブ配信、後日オンデマンド配信あり

教育セミナー8

がん薬物療法に関わる看護師の立場から ~CV ポート管理の実際~
講   師  髙橋 美知枝(函館五稜郭病院 がん化学療法看護認定看護師)
 福井 亜希子(大阪急性期・総合医療センター がん化学療法看護認定看護師)
座  長  塩澤 綾  (神奈川県立がんセンター 看護局 がん看護専門看護師)
共  催  株式会社メディコン
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第9会場(神戸国際会議場501)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー9

患者さんが納得する医療を提供するためのコミュニケーションを考える
~看護師であった乳癌患者の動画配信に際して~
講   師  岩本 充彦 (大阪医科薬科大学 乳腺・内分泌外科 特任教授)
 上田 育子 (大阪医科薬科大学病院 看護部・がん医療総合センター がん看護専門看護師・専門看護師長)
座  長  中村 喜美子(鈴鹿医療科学大学看護学部 看護学科 がん看護専門看護師)
共  催  株式会社ココブルート
日  時  2月24日(土)12:25~13:25
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー10

irAEマネジメント
・目指せ!最強ツアーコンダクター ~ir-AEをマネジメントしてCancer Journeyを円滑に~
・自施設における化学療法室の取り組み
講   師  宮本 信吾(日本赤十字社医療センター 化学療法科)
 柴田 基子(日本赤十字社医療センター 化学療法室 看護師長 がん化学療法看護認定看護師)
座  長  林 直子 (聖路加国際大学大学院看護学研究科 教授)
共  催  ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社/小野薬品工業株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第1会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール北)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー11

がん薬物療法に伴う血管外漏出の発生要因と対策
・血管外漏出の発生要因の抽出
・当院化学療法部における安全な末梢血管確保の取り組み
講   師  村山 陵子(藤田医科大学保健衛生学部 看護学科 教授)
 田墨 惠子(大阪大学医学部附属病院 看護部 師長 がん看護専門看護師 )
座  長  飯野 京子(国立看護大学校 看護学部長)
共  催  テルモ株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第2会場(神戸国際展示場2号館コンベンションホール南)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー12

抗がん薬の安全な取り扱い(曝露対策)~USと日本のベストプラクティス~
・HD Management and Exposure control in the U.S. Now
・組織として取り組むハザーダス・ドラッグの曝露対策
講   師  Emely Alfaro(University of California San Francisco MS, RN, CNS, OCN)
 玉木 秀子 (埼玉医科大学国際医療センター 看護部 副部長
        がん看護専門看護師・がん化学療法看護認定看護師)
座  長  花出 正美 (がん研究会有明病院 がん相談支援センター センター長/看護師長・がん看護専門看護師)
共  催  日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第3会場(神戸国際展示場2号館2A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー13

・非小細胞肺癌に対する新しい治療(薬物抗体療法)~HER2遺伝子変異編~
・抗HER2療法の副作用マネジメント ~ILD・悪心/嘔吐を中心に~
講   師  田宮 朗裕(近畿中央呼吸器センター 呼吸器腫瘍内科 医長)
 谷口 純子(大阪国際がんセンター 看護部 がん化学療法看護認定看護師)
座  長  吉田 詩織(東北大学大学院医学系研究科 がん看護学分野)
共  催  第一三共株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第4会場(神戸国際展示場2号館3A会議室)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー14

・DLBCLに対する最新の治療と副作用マネジメント ~CRS/ICANSの病態と対処法~
・新たな有害事象 CRS/ICANSに備えるためにできること
講   師  湯田 淳一朗(国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科/先端医療科/医薬品開発推進部門
        血液腫瘍治療開発推進室 室長)
 近藤 美紀 (国立がん研究センター東病院 看護部 副看護部長/がん化学療法看護認定看護師)
座  長  松原 康美 (北里大学看護学部 准教授/がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師)
共  催  ジェンマブ株式会社 メディカルアフェアーズ部/アッヴィ合同会社 医学統括本部
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第5会場(神戸国際会議場メインホール)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー15

・抗HER2療法の最新治療の実際
・乳がん患者のアピアランスケア
講   師  逢阪 美里(聖路加国際病院 オンコロジーセンター・ブレストセンター がん看護専門看護師)
 藤間 勝子(国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター センター長 公認心理士・臨床心理士)
座  長  阿部 恭子(東京医療保健大学千葉看護学部 臨床看護学領域 教授)
共  催  中外製薬株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第6会場(神戸国際会議場301)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー16

米国外来がん治療センターにおける固形がんの急性症状のマネージメント
講   師  石井 素子(MS,RN,AOCNP:Nurse practitioner,Adult Infusion Services,UCSF Health,
       Helen Diller Family Comprehensive Cancer Center)
座  長  入江 佳子(虎の門病院 がん看護専門看護師)
共  催  ファイザー株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第7会場(神戸国際会議場401+402)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー17

「自分らしい人生と治療」をサポートするために
~患者さんへの精神心理的支援・Shared Decision Makingを考える~
講   師  清水 研  (がん研有明病院 腫瘍精神科部長)
 中村 由美 (奈良県立医科大学附属病院 がん相談支援センター がん看護専門看護師)
座  長  川村 三希子(札幌市立大学看護学部)
共  催  武田薬品工業株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第9会場(神戸国際会議場501)
開催方法  現地+ライブ配信

教育セミナー18

がん化学療法における制吐療法の最新動向
・ チームで取り組む抗がん剤制吐療法〜ホスネツピタント塩化物塩酸塩の導入を経て~
・CINVマネジメントにおける看護師の役割〜最新ガイドラインの活用~
講   師  村田 美佳(総合南東北病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師)
 土井 久容(神戸大学医学部附属病院 腫瘍センター 副看護師長 がん薬物療法看護認定看護師)
座  長  高木 良重(福岡大学医学部 看護学科 がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師)
共  催  大鵬薬品工業株式会社
日  時  2月25日(日)11:25~12:25
会  場  第10会場(神戸国際会議場502)
開催方法  現地+ライブ配信